1尾張温泉
単純泉 50.3度 総計623mg 分析表4枚あり、大湯量掛け流し
名古屋近郊にある温泉。川の両側に温泉施設とホテルが建ち、大きな橋で繋いでいる外観である。長島を初め、飛島、永和、木曾岬など名古屋の四日市寄りには温泉が数々湧出して温泉郷とも言える地域である。この尾張温泉は4本の源泉を持ち湯量豊富で千人風呂のような大きな内湯にふんだんに湯を使っている。大きな岩風呂で床に湯が流れていて掛け流しなのがすぐ分かった。1.2.4号泉の混合で50.3度で総計623mgの立派な温泉である。3号泉は50.7度で総計727mgである。食塩重曹系の単純泉である。新鮮なため匂いが良く残り好感した。湯は仄かな緑色で無味ながら弱い苦味が残り、新鮮な香ばしい湯の香がある。露天風呂は小さく湯量も少ないので、ここは内湯がベターであった。
2永和温泉 みそぎの湯重曹食塩泉 48.5度 総計1291mg 透明、少エグ味、微たまご味、無臭
コンクリート3連浴槽 ボロ鄙び強烈
入り口に白衣のマネキンと宗教的な祭壇がある温泉施設。奥に浴室があるが古い造りのままで鄙びている。というよりボロさが際立っている。至るところに貼り紙や注意書きがあるのもこういったボロイ施設特有である。屋根と壁は塩ビ波板が1枚張ってあるのみで、所々に隙間があり、雨の日は雨漏りがするであろうが、気にしていない。簡素なコンクリートの3連浴槽で高、中、低温浴槽に分かれている。48.5度の重曹食塩泉(Na-Cl,HCO3)で総計1291mgで湧出量は毎分1300リットルにもなる。永和温泉の源泉からの引き湯である。透明、少エグ味、微たまご味、無臭で味覚に湯の表情が出ている。重曹食塩のエグ味と硫黄分のたまご味を感知できた。弱いながら一つの浴槽に掛け流しにしており、順に中温、低温浴槽に流れるようになっている。しかし湯よりも温泉施設の存在感と宗教的な雰囲気があまりにも強烈で、全国的に見ても珍湯の一つであろう。
3片岡温泉
アルカリ性単純泉 43.6度 透明、無味、かつおぶし臭
ややつるつる 掛け流し
湯ノ山温泉の下にある一軒宿の日帰り温泉施設。コンクリート造の2階建てで43.6度のアルカリ性単純泉が毎分530リットル湧出している。pH8.5で総計497.5mgである。加温もしていないで掛け流しで使われ素晴らしい。透明、無味、かつおぶし臭と観察した。重曹系の単純泉のため弱いつるつるのある温泉である。露天風呂のほうが掛け流しが多く、周囲の床に湯が溢れて流れている。しかし内湯ではそっと湯を入れているので、湯口では少しながら身体に泡付きが見られた。匂いが新鮮さを物語っている良い温泉である。