7月のレポートです。
1瀬峰坂温泉 宝珠の湯
温泉センター系 加水 オーバーフロー循環 総計8379mgもの含Rn-NaCa-Cl 59.5度
加水が残念
夏の3連休に湯治宿に泊まって、山の野湯に行こうと出かけた。久しぶりの夏油温泉に向かう途中に新しく瀬峰坂温泉 宝珠の湯という温泉センターが出来ていた。分析表を見ると総計8379mgのNaCa-Cl泉で59.5度という強力な温泉が湧出している。タイル貼りの内湯のみの温泉で大浴槽とヌル湯浴槽の2つだけがあるシンプルなものであった。
大浴槽はオーバーフロー循環で少加水していると思われ透明、塩苦味、無臭であった。ヌル湯浴槽は加水が多く薄い湯であった。小さな源泉掛け流し浴槽があれば良いと思う施設であった。
2 奥夏油温泉
夏油から登山道および林道を約1時間 往復2時間強 豪雨の後で浴槽も源泉もなにも無かった。源泉近くの
温泉の匂いがするところの川で水浴した。
夏油温泉に10年ぶり以上になるが訪問した。記憶も薄くなり良い湯であった記憶はあるのだがゆっくりと確認しようと思った。その前に夏油温泉の奥にある奥夏油温泉に行こうと出発した。夏油温泉の入り口にある登山道を登り、山の中腹に通っている林道まで急な坂である。すぐに林道に出たのでそれを行くと、天然記念物に指定されている巨大石灰華の天狗岩に行く道であった。350mと書かれていたので見てゆくこととした。
高さ30mはあろうかという巨大な石灰華ドームが川の対岸にあった。二股ラジウム温泉のような大きなものであった。さてさらに山道を登り林道に出ると両側から草の生い茂った荒れた道で落石や決壊もあってもう徒歩でないと行けないであろう。林道も結構な登りで、久しぶりの山歩きに全身汗だくになった。
途中で右から沢が横切っているところで少休止して、その後10分ほどで林道が終わり川原に出た。元湯夏油で聞いたところ、大雨で崩されて無いかもしれないとのことだったが、やはり何も無かった。上の堰堤までの間をくまなく探したが温泉らしきものは発見できなかった。しかし川原の一部で香ばしい温泉の香りがする地点があり、その近くの川で水浴びをした。
3夏油温泉 (再訪)
1目の湯 足元湧出温泉 炭酸味が感知出来た。濃いNaCa-Cl SO4泉 4100~5400mg
2真湯 横に自噴穴のある浴槽
3疝気の湯 足元湧出温泉 湯の香が良い
4大湯 天然岩の足元湧出温泉
5滝の湯 浴槽横の穴から湧出
5ヶ所とも混浴
6洞窟の湯(蒸し風呂) 以前は入浴できたが、今回は蒸気のみ
夏油温泉に泊まり、ゆっくりしようと思い出かけたが、うまく旅程が合わず日帰り入浴にした。今回は花巻周辺の鉛温泉と後生掛温泉の湯治部に泊まる予定とした。元湯夏油は大きな湯治宿でいくつもの棟が並び、湯治がまだ残っている宿で貴重である。2つの内湯と5つの露天風呂があり露天風呂のうち3ヶ所は足元湧出浴槽である。残りの2ヶ所も浴槽の横に源泉穴があり溢れた湯が゙浴槽に注がれる湧出状況が見える温泉であった。
まず一番下流から入浴していった。川の対岸にある目の湯は足元自噴源泉浴槽で天然岩が露出しておりその底から温泉が湧出している。混浴の露天風呂であるが小屋掛けしてあり半露天風呂のようになっている。4から5グラムほどの芒硝食塩泉と思われ重曹分も入っていると感じられた。足元自噴の温泉は新鮮で、透明ながら塩炭酸エグ味が感知できた。
匂いもあり特有のえびせんのような香ばしい香りである。特に味覚に清涼な炭酸味が感知できたのは嬉しい。目の湯の向かいにあるのが小屋掛けしてある真湯である。総計4129mgのNaCa-Cl泉で55.1度PH6.4の源泉である。混浴の岩風呂でコンクリートで固められた浴槽が一つある。透明、塩エグ味、無臭で浴槽の隣に自噴の源泉穴がありそこから浴槽に湯ガ流れてくる仕組みであった。
少し上流にあるのが疝気の湯で小屋掛けしておらず完全な露天風呂である。岩肌より足元自噴している源泉で渓流側が半円形にコンクリートで固められている浴槽である。夏油温泉の露天風呂の中ではヌル湯で40度前後である。
足元より気泡が出続けており、透明ささ濁り、塩エグ味+炭酸味、湯の香あり。と観察した。ここでも新鮮な湯のために炭酸味が感知できて良い。疝気の湯の上に滝の湯がある。ここは露天風呂といいながら内湯のように小屋の中の温泉である。一つの小判型の浴槽が2つに仕切られており熱い湯、ヌル湯になっていた。ヌル湯でも42度ほどあり、熱い湯は46度ほどある。
NaCa-Cl泉の54.1度で総計5391mgの源泉である。浴槽の横に源泉湧出口があり自噴の源泉が浴槽に溢れて流れる方式である。やはり新鮮な良い湯で透明、塩エグ味+弱いたまご味、少湯の香であった。一番上流に小屋掛けしてあるのが大湯で天然岩の掘り込み浴槽で足元湧出源泉浴槽である。NaCa-Cl,SO4泉の59.8度で総計5142mgである。夏油温泉は全部の浴槽の湯が微妙に違うが、ほぼ重曹や芒硝を含む食塩泉で総計も4グラムから5グラム強というものである。
炭酸も少量含み熱い源泉にもかかわらず感知できる温泉である。大湯の分析表によると様々な成分が何でも適度に含有されているもので、療養効果が高いと推測できる。Na 908 K 143 Mg 56 Ca 457 Cl 1773 HS 0.2 SO4 696 HCO3 378 H2SiO3 286 HBO2 163 CO2 270 などである。透明、塩エグ味、少硫黄臭ありと観察した。
夏油観光ホテル側から登ったところに洞窟風呂がある。昔は湯が゙張ってあり、入浴できたが現在は蒸し風呂として湯は流れ去っていた。床には析出物が溜まり千枚皿のようになっていた。ここも以前のように入浴できたら良いと思った。
4入畑温泉
単純泉、透明、無味、無臭 循環
夏油温泉からの帰りに、8年前に出来た未入浴の入畑温泉に寄った。ダム下の川原にある白い三角屋根の温泉で宿泊2食付で5000円からという安さである。入浴料も300円と安い。40度の単純泉で総計629mgの源泉である。
渓谷沿いの内湯のみで簡素な温泉である。しかし透明、無味、無臭、加温、殺菌で個性はなかった。
5瀬美温泉 (再訪)
つるつるの湯 掛け流し 美人の湯はつるつる無し 長寿の湯と夢の湯はつるつる 以前の記憶のまま
CO3 21.6 総計427mg
以前に訪問して、つるつるの湯ガ記憶にある温泉。今回は新館ができており、浴室も3ヶ所に出来ていた。まず以前からある混浴の露天風呂が付いた美人の湯に行く。45.1度の単純温泉で総計615.5mgを入れており透明、金気味、微金気臭の湯である。つるつるは無く、弱いすべすべ感があるだけであった。
四角い内湯の外部には少し下がったところに混浴の露天風呂があり、以前来た時と変っていなかった。しかしもっとつるつるした記憶があったが、と思って2ヶ所目の内湯の夢の湯に行ってみると別源泉で総計427mgの単純温泉である。
42.2度、CO3が21.6mg含有されたつるつるの湯であった。夢の湯の先に長寿の湯があり、内湯が素晴らしい。掛け流しの湯が床を流れ波紋が出来ている。つるつるはやや強しであった。長寿の湯に付属の露天風呂は四季の湯と命名され川沿いの石組み露天風呂である。こちらは中程度のつるつる感であった。ほかに総計315.9mgで35.8度の源泉もあり3本の源泉があると思われる。