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東北
2011/05/04 東北 

茅葺の温泉宿、扇屋と無料開放露天風呂。

1 湯の上温泉 扇屋    

 茅葺きの宿 湯は掛け流し 

289号線で駒止峠をトンネルで難なく抜けて会津田島に出た。大川沿いに開けた会津線方面では唯一の大きな町である。下流には渓谷美があり、塔のへつりや湯の上の深い渓谷が芦の牧温泉まで続き、会津若松のある平野に流れ下っている。



湯の上には温泉が湧出し、渓谷に沿った美しい村落である。茅葺きの宿が残っており、今回扇屋と会津野の両方に行った。そのうち扇屋で入浴した。平屋の茅葺き屋根の古い民家で、玄関を入ると暗い土間の天井の高い空間である。白壁に格子の戸が繊細である。壁には古い民具や箕傘、お面、わらじなどが掛けてあり、磨かれた木の床と相俟って古い宿の風情を出していた。



広間に入ると板敷きの囲炉裏部屋に畳の食事処が繋がっている。茅葺き部分は梁や柱が真っ黒にいぶし出されており、やや暗い空間で落ち着く。浴室は別棟になっており、タイル浴槽とひのき浴槽の2つがある。ひのき浴槽の方で入浴した。



57.3度の炭酸泉で総計465.8mgの極めて清澄な湯である。弱く掛け流しで使われている。透明、無味、無臭、弱いつるつるあり、と記録した。この後、湯の上温泉でもう一軒ある会津野という茅葺きの宿にも行ってみた。



大きな2階建ての曲がり屋の造りで立派であった。露天風呂もあった。しかし茅葺きの屋根の一部が破損しており、ブルーシートで覆ってあるのが残念であった。

 

2 湯の上温泉 川沿い露天風呂   

 隣にも足元湧出の砂地の露天風呂がある。

湯の上温泉は大川が深い渓谷を作り、高い橋から眺めると深い谷底に渓流が流れている。ここの無料開放の露天風呂が川沿いにあって、深い谷を細い道で下ってゆく。近年廃止になったそうであるが、この横の川原は源泉湧出地で底を掘ると温泉が湧出する。



小型乗用車でもやっと切り返しができる細い道で、川沿いに降りれる道が付いている。川に下ると大きな水量のある川で雪解けの水を含んで太く速い流れになっていて豪快であった。コンクリートの四角い浴槽が川に迫って位置し、数人の客が入浴していた。



湯はやや熱め適温である。谷の両側の木々が新緑で美しい。透明、無味、無臭ながら掛け流しであり良い温泉であった。湯の上温泉同系の単純泉であろう。



またこの露天風呂の川沿いは源泉湧出地になっており、砂地を掘ると温泉が湧出する。この話を以前聞いてこのたび再訪してみたのである。川岸にかなり大きな浴槽が作られており、やや浅めであるがスコップも用意されていて底を適度に掘ると入浴出来る深さになった。適温の温泉である。



足元の砂の中から温泉が湧出し、尻が熱くなる。この場で湧出しているのが実感できて満足であった。写真を撮ると川に沿った天然砂風呂になり美しい風景の写真となった。



すぐ横にダムの排水口があり、水が川に合流している。大量の水で迫力満点である。この天然砂風呂の横がその合流点で川の水は渦を巻き猛烈な速さで流れ下り豪快な背景であった。

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2011/04/29 東北 

赤い湯の古町温泉と宮床温泉ほか2か所

1 古町温泉 赤岩荘 再訪   

 赤い湯 金気臭のある食塩泉 



只見に下る伊南川沿いには上流に桧枝岐村があり、下ると伊南村であったが、現在は南会津町になった。かつての伊南村の中心部に古町温泉があり、突然変異のような個性的な温泉がある。真っ赤な湯で存在感が抜群である。これが古町温泉赤岩荘である。



鉄分と炭酸を含有する食塩泉で名湯だと思っている。近くを通るたびに訪問し数回目となった。簡素な玄関棟に渡り廊下がありその先に2浴槽に分かれた露天風呂がある。



総計15900mgの高張性の食塩泉で53.1度である。Feは4.3mg、CO2 110mgと少ないながら共によく表現されており、真っ赤な湯である。特に内湯では炭酸の弾ける様子を観察することが出来る良い湯である。



しかし今回は、内湯に入り忘れ、露天風呂だけで満足して帰ってしまった。途中で気づいたがすでに遅しであった。露天風呂は背景の雪が残る山々が美しく桜も咲いている。



美しい景色と赤い湯の取り合わせが壮観ででる。濃い赤褐色、塩味、香ばしい金気臭ありと観察した。かなりの赤い湯で晴天の露天風呂では湯の存在感が非常に高い。湯口が新鮮で匂いが放散されていた。掛け流しで使われており良い温泉である。

 

2 宮床温泉   

 褐色の湯 芒硝泉 掛け流し

宮床温泉は過去に訪問し、薄い記憶であるがモール系の褐色の温泉という思い出が残っていた。しかし今回訪問してみると、鉄分のある褐色の硫酸塩泉であった。



只見温泉の村の湯や鹿瀬温泉赤湯などと同系の泉質であった。白い小さな民家のような外観で、前回の訪問時と同じままに営業されていた。



浴室のほとんどが浴槽で洗い場が手前に小さく付いているという乳頭温泉の大釜温泉のような大きな浴槽に湯が掛け流されている。45.3度の食塩芒硝泉(Na―SO4,Cl)で総計3667mgである。毎分24リットルと少量の温泉であるが掛け流しが実現している。良い使い方である。



湯は個性的で茶褐色濁り(20センチ)エグ塩味、少香ばしい金気臭あり、と観察した。ピンク色のタイル浴槽が1つのみの簡素な温泉で湯に入るためのみにあるという存在が嬉しい。良い温泉であった。

 

3 さかい温泉 さゆり荘 再訪  

循環 

さかい温泉は私のもっとも初期に訪問した温泉で入浴番号は50番台である。学生の終わりにバイクで足尾から日光に抜け、鬼怒川から山王峠を越えて旧道のタイトな舟が鼻峠を越えて南会津を抜けた時に宿泊した。



その後新潟に出て山形方面まで行ったときである。ほとんど記憶がないので再訪した。見覚えのある鉄筋の古い宿と、新築の浴室棟があった。60度の食塩芒硝泉で総計411mgの宮床温泉と同系の泉質である。



しかし加水、加温、循環、殺菌の4点セットの残念な使い方であった。循環のためかつるつるの湯になっており、透明、少苦味、無臭の個性の少ない温泉であった。ただし露天風呂からの展望が良く、満開の桜の花が美しかった。

 

 

4 山口温泉 きらら289    

 センター系 循環 

山口温泉は旧南郷村の中心にある施設で、以前は川沿いに仮説風の山口温泉があった。今回訪問してみると、旧施設は撤去され、その源泉はきらら289で使われていた。



同じ源泉であるが大きな温泉センターとなったので湯の使われ方がどうか、確かめてみた。男女別になっており、りんどうの湯と山桜の湯がある。源泉浴槽はりんどうの湯のほうにだけあり、今回は女湯になっていた。男湯は山桜の湯で、加水、加温、循環、殺菌の湯しかなかった。



大きな内湯と岩組の露天風呂がある施設である。61.4度の食塩泉で総計8785mgの立派な温泉である。しかし透明、塩甘味、無臭で塩分以外の個性がなくなっていた。男女両方とも源泉浴槽を作っていただけると幸いであった。以前の仮設プレハブ造りの源泉は匂いも良く、色も淡い褐色で良かった。その掛け流し温泉を知っているだけに非常に残念であった。

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2011/04/23 東北 

湯の花温泉の共同湯2つと小豆温泉

1 湯の花温泉 天神の湯共同湯 再訪 

 混浴の浴槽一つの小さな共同湯 



川を渡る鉄骨の大きな橋のたもとに小さな扇型の湯小屋があり、これが天神の湯共同湯である。非常に小さな共同湯で玄関の靴脱ぎ場が脱衣棚である。玄関を入ると一つの部屋空間があるだけである。



そして四角い浴槽が一つと50センチ角ほどのさらに小さな浴槽が横に付いているだけの共同湯である。中央の浴槽から小さな浴槽に湯が流れる仕組みでヌル湯になっている。透明、無味、無臭のきれいな湯が掛け流しで使われていた。



源泉は弘法の湯と同じ清滝源泉である。窓からは川の流れが見える清々とした風景である。また湯小屋と浴槽の鄙びた風情が良い雰囲気を出しており、たくさんの写真を撮ってしまった。



 

2 湯の花温泉 湯端の湯共同湯 再訪  

 平成5年築の共同湯 湯の個性は少ない

 

湯の花温泉には茅葺きの宿に泊まりたく訪問した。民宿山楽は茅葺きの宿で温泉はないが、曲屋造りの立派な民家で、私はここにしようか湯の上温泉の扇屋にしようか迷ったがここに決めた。



幸運なことにエントランス真上の2階の角部屋になった。窓を開けると重厚な茅葺きの厚さをもった屋根に囲まれている。庭先の桜が満開で美しい、川の流れも眺められ良い部屋である。天井には黒い梁が出ている古い造りである。



1階は食事をする広間で囲炉裏の付いた2間続きであった。白い障子と黒く磨かれた板戸の空間は昔の風情で、まさに茅葺きの宿の良さが出ている。





湯端の湯共同湯は山楽の前の橋を渡ったすぐ近くである。清滝旅館の隣にあり平成5年に改築されたが以前のような簡素な共同湯であった。浴室は男女別になっており、中には珍しいことに地元専用共同湯も付随していた。一般客は違う浴室に入る。





天井の高い梁が露出した造りの湯小屋でコンクリートの浴槽が一つのみの簡素な共同湯であった。湯本の湯源泉で58.6度の単純温泉で総計548.8mgである。毎分13リットルと少ないが自然湧出で嬉しい。透明、無味、微湯の香と記録した。



 

 

3      小豆温泉 窓明の湯  

49.2度の単純泉 循環 

翌日は快晴の良い天気であった。青い空が会津の風光に映えて美しい。桧枝岐近くの小豆温泉に訪問した。以前は古い宿であったが、現在は立派な日帰り温泉センターとなった。雪崩避けのオーバーシェルターの続く道路から、シェルターの切れ目から川を渡ってアプローチする。





三角屋根のエントランス棟の両側に三日月形の建築と扇型の曲線の屋根の建築が建っており、男湯は左側の陽明の湯という広い方であった。8種類の浴槽がある大きな温泉センターで露天風呂も付いている。玄関に入ると天井の高い空間でトップライトから光が入って明るい。



多種類の浴槽があるが最近はこのような施設には何の感動も覚えない。しかし現代建築の凝った造りで施設のきれいさはある。49.2度の単純泉で総計453mgの清澄な湯で大きな施設のため循環、殺菌である。湯は透明、無味、無臭の個性の無いものである。



少量オーバーフローしている浴槽もあったが基本的には循環で湯の新鮮さが分からず残念であった。以前の施設も個性は少なかったが小さな浴室で鄙びて良かった記憶である。大施設で循環、殺菌にしたのははたして正解であったのかは不明である。

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2011/04/16 東北 

木賊温泉の足元自噴と湯の花温泉の共同湯2つ

1木賊温泉 岩の湯共同湯 再訪 

 硫黄臭のある良い湯が足元湧出 素晴らしい温泉 



 

木賊温泉の川沿いにある、岩の湯共同湯は有名である。木賊温泉の井筒屋のすぐ下流である。上流から見ると川の中に突き出した形で小屋掛けしてあり、洪水があればひとたまりもなく流されてしまうように見える。井筒屋の湯小屋も同じように川に突き出している。



岩風呂共同湯の真上には旅館「湯の上」があり、立派な曲屋の造りで屋根が寺院のような垂木が見えて良い建築である。次に木賊温泉に来た時には泊まりたい宿であった。



岩の湯共同湯は川に突き出してコンクリートで固められた床があり、河岸側にの天然岩が露出していてその底から自噴している温泉である。足元湧出源泉浴槽である。2つの浴槽があり上流側の足元から大量に温泉が湧出し、下の浴槽に流れている。湯量がかなり多いのである。



この湯が絶品であった。透明、たまご味、はっきりとした硫黄臭である。浴槽の底は大きな玉石が敷いてあり、一部コンクリートで固めてあるが、源泉湧出部分は石を置いてあるだけで、底から熱めの湯が湧出している。湯量があるので湯の流れが体感できる。かなりの良い湯でこの旅行一番の高い評価とした。



天然岩の足元湧出温泉は貴重で大切に守ってほしい温泉である。以前は湯の花が多量に舞っていたとのことである。連休のころは川が雪解け水で増水していて激しい流れになっているが、以前夏に訪問したときは、井筒屋の前の川の中から各所に湯が湧出していて、そこに手掘りの浴槽がいくつか作ってあった。川の流れが少ない時ならば、河原のマイ浴槽を造ることができる。なお井筒屋の内湯も足元湧出の温泉でコンクリートで固められた底の一部が穴になっており、そこから源泉が湧出している。

 

2湯の花温泉 石湯共同湯 3回目  

 石の下から湧出する温泉 鄙びた湯小屋 掛け流し

木賊温泉から湯の花温泉へのショートカットの峠道はまだ開通していなかった。352号線まで戻り、また湯の花温泉への沢を登ってゆく。昔からの4箇所の共同湯が健在で良い温泉地である。



その中でも浴槽が一つのみで小さな建屋の共同湯は石湯である。美しい渓流に沿った位置で佇まいも日本の原風景のような素朴さである。浴室内部に大きな岩が露出しているので石湯と呼ばれている。小さな共同湯で一つの空間に浴槽が一つの混浴である。



石の下とその右側の2箇所から源泉が湧出し浴槽に流れている。熱い湯であるので少量掛け流しになっている温泉である。分析表の掲示もあり57.1度の単純温泉である。総計784mgで9.8リットルの湧出量である。熱い湯なのでこの湧出量で充分である。



横の川の流れが清冽で美しい。澄んだ水が白い岩の上を滑るように流れている。鄙びた浴舎で以前訪問した時と変っていなく安心した。湯は透明、少たまご味、微々硫黄臭である。湧出したばかりなので、微量の硫黄分を含有しているのが感知出来た。



熱い湯で湧出量9.8リットルでもそのまま源泉から浴槽に流れているので冷めない、天然岩を削った浴槽をコンクリートで固めてあるだけの簡素な浴槽である。浴槽の底も刳り貫いた岩である。たいへん原始的な共同湯であった。

 



 

3     湯の花温泉 弘法の湯共同湯 再訪 

 新しい共同湯 コンクリートの浴槽が一つのみ 掛け流し

弘法の湯は新しい白壁の共同湯になっていた。玄関と脱衣場が白壁の建築で木の壁の湯小屋が浴室である。小さな浴室棟が付いていた。男女別の浴室がある。浴槽はコンクリート造りの10人ほど入れるやや大きめな浴槽が1つのみである。



清滝源泉で60.5度の単純温泉が掛け流しで使われていた。総計575.7mgで毎分31.1リットルの自然湧出である。透明、無味、無臭のきれいな湯で個性は少ない。床、浴槽ともにコンクリートの素朴な共同湯であった。

 

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2011/04/14 東北 

会津高原温泉、たかつえ温泉、木賊温泉共同湯

1      会津高原温泉 夢の湯   

掛け流しのよい湯 香ばしい香りあり

山王峠を越えて会津に入った。高い山には雪が残るが、新緑の美しい高原である。以前滝の原温泉に入浴したが、この度「夢の湯」という違う源泉の宿に入浴した。国道沿いの白い簡素な宿である。



43度の単純泉で毎分200リットル湧出している。単純泉ながら良い温泉で気に入った。総計939.5mgの食塩泉系の湯であるが掛け流しで利用されており、新鮮で良い。特に湯口の匂いが絶品である。透明、少塩味、香ばしい香り多し。であった。



岩組露天風呂は掛け流しで、内湯は一部循環併用のオーバーフローである。しかし多量に溢れていて、ほぼ掛け流しである。露天風呂、内湯共に新鮮味が残り、良い温泉であった。



露天風呂は川沿いの離れにあって2つの浴槽があるが1つしか使われておらず、混浴である。渓流の流れが美しい景観である。内湯からは満開の桜が目の前に見え美しかった。

 



2 たかつえ温泉 白樺の湯 再訪  

 47度のアルカリ性単純泉 循環 

会津高原リゾートにはスキー場があり、アストリアホテル、高原ホテル、アストリアロッジの3つの大きなホテルがあり、たかつえ温泉が入れられている。そのほかにも日帰り温泉施設として白樺の湯があり、以前入浴したが、ずいぶん前で記憶が薄くなっているので再訪してみた。



建築が改築されており、中の造りも変わっていた。茶色の木の壁に黒い屋根の小さな共同湯風の温泉である。石貼りの露天風呂と木枠の内湯があり、アルカリ性単純温泉が使われていた。47度の源泉で総計590.1mg PH8.6のものである。加水加温循環で残念であった。



透明、無味、無臭の特に個性のない湯であるが弱いスベスベがあった。炭酸泉イオン(CO3)が10.2mgの含有のためであろう。

 

3 たかつえ温泉 水芭蕉樽露天風呂 

 水芭蕉の咲く湿原の横にある露天風呂 風情は良い

会津高原より峠を越え旧舘岩村(現在南会津町)に入った。この舘岩村には前沢集落に茅葺きの民家が集中して残っており、ふるさと公園として観光地になっている。翌日訪問したが、一部新築の家が点在しており、湯の上の大内宿には及ばないなあと思った。



その舘岩村に入る峠の斜面にあるのがたかつえ温泉である。たかつえ温泉には源泉の近くに無料の大きな樽浴槽の露天風呂がある。水芭蕉の咲く窪地にあり。ちょうど連休の季節には水芭蕉の群落が見える。花を咲かせており良いタイミングであった。湯が少量掛け流しになっているが、清掃したのか?まだ半分しか溜まっておらず残念であった。



午後遅くの時間には一杯になるであろう。透明、無味、無臭であるが源泉垂れ流しの湯で加工していないので印象は良い。樽の浴槽と周囲の風情は大変良く湯が溜まっていたらさらに良かったであろう。

 

4 木賊温泉 広瀬の湯共同湯   

 湯小屋の風情は良いが透明、無味、無臭の循環 

木賊温泉は西根川に沿った美しい渓谷にある温泉で、井筒屋の内湯が足元湧出温泉で以前、通販生活誌で取材した温泉である。このたび広瀬の湯という内湯の共同湯に入浴した。41.5度のアルカリ性単純温泉で総計293.4mgという極めて清澄な温泉である。PH8.6で毎分85.7リットル湧出している。茶色に退色した木の壁の共同湯で建物の外観の風情は良い。



浴室は高い天井に梁が出ている造りである。コンクリートの床の中央に浴槽1つのみの簡素なものである。木枠のタイル浴槽に湯が入れられ、温泉は加温、循環、殺菌で透明、無味、微塩素臭の残念なものであった。ほのかにすべすべするのが温泉としての一つの個性であった。



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