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関東
2012/07/05 関東 

日光湯元温泉ほか4か所 

1日光湯元温泉 温泉寺

日光の紅葉を見ながら久しぶりに湯元温泉に行った。以前は「はるにれの湯」に入浴したり「湯本旅館」に泊まったりしたことがある。



紅葉のいろは坂を登り中禅寺湖のほとりを走り、戦場ヶ原を過ぎてゆく、日光は風向明媚である。湯の湖のほとりに湯本温泉がある。15軒ほどの宿がある温泉地である。温泉寺の脇には源泉地帯があり、源泉小屋があちこちに建っており、中を覗くと湯が湧出しているのが見える。



しかしこの自然湧出源泉を使っているのはスパビレッジカマヤと板屋、おおるりの3軒だけである。ほかの宿は奥日光開発株式会社のボーリング湧出泉を使っている。この温泉寺でもその供給会社の源泉である。



ボーリング泉は71.4度と高温で遊離硫化水素を多量に含み白濁している温泉である。さて温泉寺は砂利道の奥にあり本堂の左側に温泉施設がある。日帰り入浴ができる。木造の平屋で木の浴槽が1つだけのシンプルな温泉である。床も木で作られ共同湯の風呂に近い。



掛け流しで利用されている。湯は71.4度の含硫黄CaNa-SO4、HCO3で総計1240mgのものである。PHは6.5で中性に近い。特記成分はHSの10.8mg、S2O3の0.6mg H2Sの38.5mgである。総硫黄は49mgほどである。湯の感触は白濁(30センチ)少炭酸味、硫黄臭と記録した。



2日光湯元温泉 スパビレッジカマヤ

日光湯元の源泉地帯に行くと、源泉の上に小屋が掛けてありそれぞれ何旅館のものか書いてある。湧出量の多い源泉でスパビレッジカマヤというのがあったので入浴しにいった。ペンションのような新しい洋風の宿である。自噴源泉をつかっている。



分析表には響1.2号と書かれている源泉である。毎分30リットルの湧出量で59.2度、総計1516mgの温泉である。含硫黄NaCa-SO4、HCO3、ClでPH6.6 特記成分はHS 6.7mg S2O3 2.1mg H2S 19.2mgとボーリング泉より硫黄分は少ない。



丸太の内湯と石組み露天風呂がある。ともに少量掛け流しにされており露天風呂のほうは量が少ないのでヌル湯になっていた。露天風呂からの紅葉が美しい。この湯は透明薄緑色で白濁していない。新鮮なためであろう。白い湯の華が浮遊している。少甘味、少硫黄臭と記録した。自噴泉は白濁せずに底に薄く硫黄分が沈殿する程度であった。薄く緑色になりまだ白濁する前だと観察した。

 

3日光湯元温泉 板屋

日光湯元温泉では老舗の板屋は新築の和風宿になっている。自噴源泉と奥日光開発3.4号泉の混合であった。分析表はボーリング泉のもので77度の 総計1503mgでHS 9.0mg H2S 40.6mgというものであった。



タイルの内湯と庭園風石張り露天風呂がある。緑白濁し、たまご味、硫黄臭ありと観察した。硫黄分はここが多く感じた。



自噴源泉と混合してしまっているのは残念であるが緑白濁の緑色が自噴源泉のものであろうか?古い宿は木造3階の立派なものであり、写真が飾ってあった。現在は一般的コンクリート建築の和風宿である。



4塩原パルコ温泉 某個人別荘

塩原の千本松牧場の近くにある別荘地に温泉が引かれている。新築の別荘に泊まらせていただいた。伊豆石の浴槽に掛け流しで使われている。この温泉はあくまで個人宅の別荘なので一般の人は入浴できません。



62度の単純温泉で総計940mg PH8.7である。この湯が良い湯でつるつるで深緑褐色透明、少エグ味、微油臭であった。近くのあかつきの湯や千本松温泉に類似しているが、つるつる感が良い。やや強めの感触であった。

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2012/05/05 関東 

東京周辺の温泉 溝口、千年、蒲田、奥多摩ほか

1      溝口温泉 喜楽里

重曹食塩泉 41.3度 1800m掘削 掛け流しの露天風呂あり



第3京浜国道の川崎インターチェンジの近くに新しく出来た温泉センター。和風の建築である。総計3541mgの重曹食塩泉(Na-Cl,HCO3)で紅茶色透明(透明度1m)の美しい色である。はっきりとした塩エグ味があり、掛け流し湯口では香ばしい少臭素臭がある良い湯であった。



1800mの掘削で41.3度の源泉が出ている。温泉利用の浴槽は、四角い石造りの内湯が1つあり循環である。露天風呂には掛け流しの上の湯と循環の下の湯がある。庭の中に円形の岩組みの浴槽があり小さな上の湯と大きめな下の湯がある。ともに加熱はされている。つるつるの感触がある肌触りの良い湯で気に入った。つるつるやや強しと記録した。



 

2      千年温泉

純重曹泉 19.6度 黒湯 有機物311.7mg 銭湯の温泉



武蔵新庄駅近くにある銭湯の温泉。久しぶりに訪問した。19.6度の純重曹泉で有機物が311mgと多量に含有されており、黒褐色の色は透明度6センチほどである。300mgを超える有機物の含有量は国内でも屈指でいままで最高値であった鶴見の松の湯435mgや横浜の鎌倉館364mgなどが廃業しこの千年温泉がトップクラスであろう。



一般的な銭湯で、内湯の2つの浴槽が温泉が使われている。そのほかに露天風呂も黒湯の温泉である。毎分10.5リットルという湧出量ながら各浴槽でカランで源泉を足すのが自在になっておりよかった。黒褐色(6センチ)、エグ味、微わら臭あり、と観察した。総計2139mgで純重曹泉ながらつるつる感はなかった。



3      桜館

鉄筋3階建の銭湯 黒湯 腐植質68mg



大田区の池上駅の近くにある温泉銭湯。鉄筋コンクリートの3階建てで緑色の建物である。総計1106mgの純重曹泉である。68mgの腐植質にしては黒さが濃く、黒褐色で透明度3~4センチである。エグ味で、堆肥臭がある。温泉は露天風呂だけで使われており1つの浴槽である。



循環が残念である。つるつるの感触もあり存在感は大きい。毎分140リットルの湧出量があるので加熱掛け流しであるとさらに良いと思われる。別棟で食事処があり、マッサージもあるスーパー銭湯と一般の銭湯の中間的な存在である。



4      久松温泉

コンクリート造の黒湯の銭湯。内湯の2つの浴槽のみ温泉 有機物57.8mg



池上本門寺の近くにある黒湯の温泉銭湯。16.8度の温度で総計が950mgなので重曹で温泉規定に入っている。有機物が57.8mg含有され透明度7センチほどの黒湯である。内湯の2つの浴槽だけ温泉が利用されている。黒褐色(7センチ)、少エグ味、無臭である。弱いつるつる感のある湯であった。



 



 

5      数馬温泉 蛇の湯たから荘

東京でも最も西にある温泉で秋川渓谷の最奥部にある。ここから奥多摩有料道路で奥多摩湖に抜けることができる。中央高速道路で上野原インターチェンジで降りて峠を越えて秋川の渓谷に下っていった。12月では路面も一部凍結しており、バイクの走行には細心の注意を払った。



渓谷を遡り数馬の集落に入ると左側にかぶと造りと言われる茅葺きの屋根があり、これが蛇の湯たから荘である。以前にも訪問したが変わらずに残っていた。浴室は渓谷沿いに下って行く。大きなガラス窓のある内湯のみの施設である。10.6度の単純硫黄臭が湧出しており、総計160mgの薄いものであるがHSイオンを12.8mg含有し加熱オーバーフロー循環なので温泉の個性は残っていた。



透明、無味ながら仄かな硫黄臭があった。OHイオンを5.4mg含有しアルカリ性の湯でPH10.5と高いアルカリ性である。しかし成分総量が少ないのでつるつるの感触は弱く、かすかにすべすべする程度であった。伊豆石貼りの浴槽で御影石の縁の造りである。





 

6      深大寺温泉 ゆかり



調布の市街地の中にある温泉入浴施設で深大寺の近くにある。加温循環の黒湯で加温循環で利用されている。五右衛門風呂のみ掛け流しとのことだ。40.3度の食塩泉で総計9019mgの等張性の源泉である。有機物を51.7mg含有しつるつるの黒湯である。飲むとはっきりとした塩味がある。こじんまりとした施設で都心に近いのを忘れる風情である。

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2012/02/26 関東 

横浜の温泉銭湯 7か所

1いなり湯 

重曹泉 総計1035mg 16.8度 有機物35.6mg 黒褐色30センチ

横浜の黒湯の銭湯に久しぶりに訪問した。まず豪快な造りの寺院風建築の本牧湯に向かうがすでに廃業し、マンションになっていた。近くのいなり湯は昔のまま健在であった。タイル貼りの玄関だが、屋根は立派な入母屋、千鳥破風の造りである。

 

このような銭湯特有の寺院風豪快な銭湯が減少しており貴重である。戦後に費用を掛けて造られた温泉銭湯は明治の石造り建築などとも同じく再現不能であろう。末永く健在で居てもらいたい。玄関には木の札の下足入れがあるのは定番である。

 

湯は17.4度の純重曹泉で総計1088mgである(16.8度、1035mg H17年)。CO3を25.4mg含有し弱いすべすべが感じられる。黒褐色(透明度30センチ)と黒さは薄いが加水であろう。いろいろな小物や置物が飾られた脱衣場は高い天井の折上げ格天井である。中央にシャンデリアのある豪華な造りである。

 

温泉は2m角ほどの浴槽1つに使われておりカラン自在である。やはり定番の富士山の壁絵がある。モザイクタイルの絵や、絵の焼付けタイルもある。湯は黒褐色、少エグ味、無臭と観察した。

 

2大和湯(現在廃業しました。この記事は約3年半前のものです)

 

重曹泉 総計1940mg 17.0度 有機物234mg 黒色7センチ

地下鉄吉野町駅前の立派な銭湯の大和湯が廃業するというので、行ってみた。豪快な造りの銭湯建築で3階建てにも見える瓦屋根の本格的銭湯建築である。入口上と、本屋根に付いた2つの千鳥破風が立派である。

 

これだけの建築はもう再現不可能であろう。なくなるのは非常に残念である。脱衣場は定番の折上げ格天井である。白い壁と黒い柱が清楚で寺院のようである。

 

温泉は1つの浴槽で使われており2m角ほどの大きさである。17.0度の純重曹泉で総計1940mgである。有機物は234mgと多量に含有し濃い黒湯になっている。

 

黒褐色(透明度7センチ)、少苦エグ味、少わら臭あり、と観察した。湯の感触はすべすべ程度であった。CO3 15.8mgの含有量である。壁絵ではなくタイルの焼付け絵の壁になっている。内部は奇麗に改修されており廃業は残念である。

 

3第一七福湯

重曹泉 総計1700mg 16.7度 有機物110mg(148mg) 黒色3~4センチ

今回、横浜の銭湯巡りをした中で最も古く鄙びていた銭湯である。入母屋の屋根に千鳥破風の古い造りである。脱衣場はおなじみの格天井である。大和湯よりも小さいが端正な造りである。

 

16.7度の純重曹泉で総計1700mgである。平成16年の分析表では有機物110mgであるがもう一枚は148mgのものもあった。しかし黒さが濃く、本日一番の濃さであった。

 

黒褐色(透明度3~4センチ)手ですくっても透けない。CO3は22.4mgである。よわいすべすべを感じる程度であった。エグ味、わら臭があり黒湯特有の個性を発揮していた。温泉浴槽は左側の角に1つあり、2m角ほどのものでいなり湯、大和湯と同じ造りである。富士山の壁絵があり古い銭湯の定番通りである。

 

黒湯はカラン自在で加湯することが出来る。湯は濃いので溢れると黒い流れが見えて、この湯の濃さが分かる。大田区の黒湯でも濃かった女塚湯や辰己天然温泉、改正湯に匹敵していた。以前のデータでは有機物325mgの分析表もあり、こちらが正しいような気がする。

 

4若宮湯

重曹泉 総計1410mg 17.3度 有機物 記入無し 黒色5センチ

高層マンションの1階にある新築の銭湯。17.3度の純重曹泉で総計1410mgの温泉である。有機物の記入はないが透明度5センチほどの黒褐色で100mg前後であろう。

 

第一七福湯よりは薄いが立派な黒湯である。源泉浴槽があり冷たい水風呂になっている。加熱浴槽と並んでいた。白いタイル貼りの浴槽で冷温の2つの浴槽が並んでいた。黒褐色(5センチ)エグ味、わら臭ありと観察した。

 

5中島館 

重曹泉 総計1291mg 17.6度 有機物 記入無し 黒色5センチ つるつるの湯 循環 

 中島館は新築のコンクリート造りの銭湯になっていた。ビルの1階と2階が温泉で使われている。平成17年の分析表では17.6度の純重曹泉で総計1291mgである。有機物の記入は無かったが、古いデータに拠ると278mgと記録されていた。

 

露天風呂が温泉で循環が残念である。源泉の水風呂もある。黒褐色透明(透明度5センチ)、エグ味、わら臭ありと観察した。循環のためか本日の5ヶ所の温泉の中で一番のつるつるの湯で感触が良い。新しい銭湯になっても黒湯が残り嬉しいことである。

 

6千代の湯 

第一京浜国道(15号線)沿いにある温泉銭湯。えんじ色のトタン屋根の入母屋造りの建築で3棟が寄り添ったような複雑な屋根になっている。格天井の脱衣場に壁絵の浴室である。

 

生麦地区には濃い黒湯が湧出し、現在は廃業となったが松の湯で有機物含有量435mgという記録を持っている。この千代の湯も黒さでは次に来る濃さであり、300mg程度に感じる。

 

分析表が現在作成中とのことで無いのが残念であった。黒湯の銭湯は小さな浴槽のみ黒湯になっていることが多いがここは素晴らしい、3分の2が黒湯で残りの小さな浴槽が白湯である。加熱循環ながらカラン自在でオーバーフローにして入浴することができる。

 

湯は黒褐色(透明度3センチ)で濃厚な黒さである。少苦味、無臭と観察した。しかしつるつる度が高く入浴感触が良い。現在364mgの鎌倉館も本牧湯も廃業した中では日本屈指の黒湯であろう。今後も末永く継続してもらいたい。

 

7朝日湯

千代の湯と同じく第一京浜国道に沿った温泉銭湯。古い造りの瓦屋根の立派な入母屋造りの銭湯である。屋根にラジウム朝日湯とネオンサインがあり立派な建築のアクセントになっている。

 

湯は総計1635mgの純重曹泉で16.5度のものである。黒褐色(4センチ)、少苦味、無臭である。有機物の含有量は190mgであった。千代の湯にほど近いがこちらはつるつるが無く、さっぱりとした湯であった。

 

 

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2012/02/12 関東 

千葉県の温泉センター7か所

千葉県の温泉センター7ヶ所 

1柏温泉 天然温泉極楽湯柏店 

 強食塩泉 総計18980mg  循環 薄い黄色の湯 循環ながら微臭素臭あり

千葉県に点在する温泉センターを廻った。柏市には以前入浴した温泉もある。16号線に沿ったところにある湯の華である。近くに極楽湯が出来たので、このたび訪問した。和風2階建ての温泉センターである。

 

総計18980mgの強食塩泉が湧出している。泉温41.4度である。内湯に四角いタイル貼りのヌル湯浴槽、露天風呂に適温の岩組み風呂と熱湯のひのき風呂42.7度がある。3ヶ所とも加温、循環、殺菌であった。岩組み露天風呂は大きく造られ風情も良い。

 

毎分304リットルの湧出量があるので一つでも掛け流し浴槽を造ってほしい温泉である。鉄分3.9mgもあるので掛け流しであれば赤く濁ると思われる。しかし微黄色透明、塩味、微臭素臭+塩素殺菌臭と観察した。

 

2手賀沼温泉 満天の湯 

 食塩泉 総計11872mg 露天風呂は4ヵ所掛け流し

 オリーブ色に濁る 香ばしい香りあり 

 

柏市のはずれの手賀沼のほとりに出来た温泉センター白壁に瓦屋根の城郭風の造りである。背景に手賀沼が見える立地である。

 

この温泉は良かった。総計19625mgの強食塩泉で41.5度である。内湯の一つは循環であるが、露天風呂は4ヵ所が掛け流しである。

 

石組露天風呂と3連壷風呂、熱湯浴槽、寝転び湯がすべて掛け流しで使われていた。掛け流し量も多く、床に湯が溢れて流れている。壷風呂も入浴した分だけ溢れるのは掛け流しの良いところである。

 

オリーブ色とも言える緑褐色に濁り、塩味、香ばしい香りが湯口では放散されている。湯面からは金気臭がした。鉄分は3.5mgであるが掛け流しのためにかなり鉄の個性が感じられる。湧出量も毎分600リットルと多く良い温泉であった。4ヶ所もの浴槽で掛け流しに出来たのは下水道料金の関係もあるのだろうが、豪勢なことである。同じ柏市の施設ながら良い使い方であった。

 

3船橋温泉 湯楽の里船橋店 

 強食塩泉 総計31540mg オレンジ色の奇麗な湯 掛け流し浴槽あり

 循環浴槽に流れる

 

湯楽の里のチェーン店は温泉があれば掛け流し浴槽を造ってあり、良い温泉センターである。この船橋店は石と和風壁の凝った外観の温泉施設である。

 

ここの湯は個性的であった。色がかなり赤く有馬温泉のような、オレンジジュースのような色になっていた。また強い塩味で濃い湯である。数々の浴槽があるが温泉の浴槽は露天風呂の一つだけである。円形の浴槽の中央を区切り片側が掛け流し浴槽でもう一つが循環加熱浴槽になっている。

 

掛け流し浴槽は赤褐色(オレンジ色)(7センチ)強塩味、アンモニア臭+金気臭である。総計31540mgの強食塩泉で34度を少し加熱して掛け流しにしている。湧出量は毎分314リットルと多量である。掛け流しの湯は横の循環浴槽に溢れるようになっている。循環浴槽からはオーバーフローが多く床に流れ去っていた。

 

循環浴槽は色が薄くなっており緑色濁りである。赤い鉄分は循環で濾過されてしまう。温泉浴槽を一つに限ることは良い趣向である。掛け流しの新鮮な湯を堪能できた。その他は白湯であるが、人工炭酸泉の浴槽もあり泡付きが多く楽しかった。人工炭酸泉は温泉基準の遊離炭酸を1000mg以上含むと明記されており味覚もしっかりとした炭酸味であった。

 

4都賀温泉 みどりの湯都賀店 

 強食塩泉 総計33760mg 赤褐色濁り 少アンモニア臭 

 掛け流し浴槽1つ 

 

都賀と四街道の間にある温泉センター若草色の外壁の和風温泉センターである。平屋の割とこじんまりとした温泉センターである。

 

個性的な湯で色がコーラのような赤褐色である。モール泉のような色であった。濃い強食塩泉で総計33760mgの成分含有量である。この温泉施設は露天風呂に掛け流し浴槽が一つありそこからオーバーフローする湯が岩風呂に流れ循環加熱されている。

 

内湯にもひのき風呂があり循環で使われている。ほかに壷風呂が2つ温泉が使われているが循環である。しかし掛け流し浴槽が一つあり新鮮な湯に入浴出来て良い温泉である。

 

一段高くなったところに四角い石貼りの浴槽がありこれが「鷹狩りの湯」と称し源泉掛け流し浴槽である。ここから溢れた湯が大きな岩風呂に流れる。29.8度の泉温のため加熱掛け流しである。赤褐色濁り(25センチ)、濃い塩味、少アンモニア臭と観察した。色が個性的な食塩泉であった。

 

5市原温泉 湯楽の里市原店  

 強食塩泉 総計21400mg 茶濁色 透明度20センチ 

 掛け流し浴槽1つあり 

 

市原の郊外に出来た日帰り温泉センター。和風木造の造りで瀟洒である。一部2階建てであるが、ほとんどが1階平屋で、エントランスからは植え込みの美しい中庭があり美しい。小屋裏の梁が露出している民家風の造りで風情も良い。

 

この湯は総計21400mgの強食塩泉で29度の温泉である。毎分318リットルの湧出量である。ここも湯楽の里船橋店と同じく露天風呂の1ヶ所のみが温泉利用である。 

使い方も同じで、円形の浴槽が2つに仕切られており、片側が掛け流し浴槽で、もう一つが循環加熱である。湯の色は茶褐色濁り(20センチ)で満天の湯と似ているが緑色が薄い。またこの湯は重曹分も含むのと総計が20グラム強なので塩甘味であった。

 

湯口は香ばしい香りがあり新鮮な湯の感触があった。弱いつるつるの感触もあった。ほかの温泉浴槽は、循環であるが壷風呂が3つある。その他の数多くの浴槽は白湯で利用されている。岩盤浴も併設されている。

 

6房総温泉さとの湯  房総健康センター和楽の郷 

 健康ランドの大きな施設 純重曹泉 総計1754mg 

 黒湯 透明度7センチ つるつるの湯 循環 

 

市原市から長柄町に入ったところの道路沿いにある温泉健康ランド。千葉県の温泉と言えば黒湯である。今日の温泉巡りで初めて黒湯に遭遇した。総計1754mgの純重曹泉ながら腐植質48mgとモール成分を多量に含み真っ黒な色の温泉である。東京の銭湯などとも同系の泉質である。

 

泉温は18.9度の温泉でCO3を23.4mg含む純重曹泉なのでつるつるの感触がやや強めであった。大きな健康ランドの施設で1500円以上の入浴料金である。平成19年12月に掘削して温泉になった。黒褐色(7センチ)、少エグ味、無臭と記録した。

 

数多くの浴槽があるが、内湯の1ケ所と露天風呂のみで温泉が使われている。冷泉のために循環加熱であったのが残念である。今日の温泉巡りは掛け流しが多く。最初の極楽湯柏店とここのみが循環でほか5ケ所はすべて掛け流しであった。最近の温泉センターは確実に進歩している。

 

7市原温泉 市原天然温泉江戸遊  

 食塩泉 総計11565mg 黒湯の食塩泉 掛け流し浴槽3ヶ所あり

 臭素臭あり つるつるやや強し 黒赤褐色 透明度30センチ 

 

市原でも海岸沿いの工業地帯の近くにある温泉センター。産業道路として広い車線の16号線から少し陸側に入ったところにある。黄土色の壁に赤い線の入ったカラフルな建築である。

 

総計11565mgの等調性の食塩泉で33.2度の源泉である。毎分479リットル湧出している。ここの湯は黒湯の食塩泉である。モール泉の濃いもので黒赤褐色(30センチ)で塩甘味のスープのようなおいしい温泉である。匂いは臭素臭であった。

 

露天風呂がすべて掛け流しで良い。大きな浴槽が3ヶ所に分けられ「さざんかの湯」が主浴槽で、となりに浅い「寝ころび湯」があり、さらに隣にヌル湯の「くつろぎ湯」がある。3ケ所とも繋がっているのですべて掛け流し浴槽である。溢れた湯が床に流れていた。壷風呂も2ヶ所ありこれも掛け流しである。

 

内湯は循環であった。湯の色が濃いモール泉のような黒湯でありながら、もう一つの個性はつるつるが強く本日最高のつるつる度で「つるつるやや強し」と記録した。掛け流しの新鮮さとつるつる感触で高い評価とした。

 

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2012/01/29 関東 

群馬の日帰り温泉センター 

1      前橋天然温泉 ゆーゆ   

前橋駅前、掛け流し浴槽2つ、褐色の湯

床が褐色に染まっている。臭素臭あり。

 

前橋駅からすぐ近くにある前橋天然温泉「ゆーゆ」に久しぶりに訪問した。以前訪問して感動した温泉である。このたびサウナなどを増設してリニューアルオープンした。現代的な建築でシャープでおしゃれな外観の温泉である。しかし湯は変っておらず良い使い方で、以前のまま良いものであった。

 

大きな内湯の浴槽と露天風呂の浴槽があるだけのシンプルな温泉施設である。露天風呂の湯口に近づくと明確な臭素臭がして湯が新鮮なのがわかった。茶褐色の色と匂いで温泉の良さがすぐ分かるのも嬉しい。飲泉してみると塩薬味で総計4300mgにしては結構味覚に個性が出ている。

 

内湯は適温にするために少量加水しているが、問題ない程度である。色も匂いも残っている。こちらも源泉100%掛け流しにできればさらに良いと思った。露天風呂の床には掛け流しで流れた湯が析出し褐色に染まり良い雰囲気を醸し出している。湯は57.5度の食塩泉で暖まりの湯である。重曹分も含みまろやかな成分になっている。毎分455リットルの湧出と豊富で素晴らしい源泉である。駅前という立地条件でこれだけの良い湯に入れるというのは恵まれた温泉であろう。

 



2      七福の湯温泉 七福の湯   

薄褐色濁り、掛け流し露天風呂あり

金気分析出あり、弱いつるつるあり。

 

前橋郊外の松並木の近くにある日帰り温泉センター。和風の外観で2階が温泉施設になっている。内湯に七福の湯という温泉浴槽があり、露天風呂に源泉掛け流し浴槽とそこからオーバーフローした浴槽の2つがあり3カ所で温泉が使われている。

 

内湯は黄褐色透明でオーバーフローさせながら循環していると思われる。露天風呂は褐色濁りで掛け流しである。少エグ味、少金気臭ありと観察した。

 

53.4度の重曹食塩泉(Na-Cl,HCO3)で総計3230mgの源泉である。鉄分を1.13mg含有し褐色の析出物が浮遊している。重曹分もあるので弱いつるつるも感じられた。掛け流し浴槽のある良い温泉である。

 

3      京ヶ島温泉 湯都里  

家族風呂あり、露天風呂7ヶ所すべて掛け流し

薄い褐色 

 

関越自動車道の高崎ICの近くに出来た温泉センター。薄褐色に濁った源泉が掛け流しで利用されており、良い温泉施設である。露天風呂には大きな岩風呂やひのき風呂、寝湯、大岩刳り貫き風呂、3連の岩壷風呂など7つの浴槽すべてが掛け流しで驚いた。

 

湯量豊富なのであろう。露天風呂の床にはそちこちで掛け流しの源泉が流れており、贅沢な使い方である。薄褐色濁り、少塩味+エグ薬味、少臭素臭と個性のある源泉である。

 

家族風呂にも訪問した。2時間3800円である。6畳の部屋とひのきの内湯と陶器の露天風呂があり、露天風呂のみ温泉が使われていた。ここも掛け流しである。



毎分468リットルを使い切っているのであろうか?湯量豊富で良かった。55.5度の重曹食塩泉(Na―Cl,HCO3)で総計3640mgである。鉄分を2.4mg含み褐色に濁っている。成分量の割には存在感のある湯であった。

 

4      高崎中尾温泉 天神の湯  

熱い源泉掛け流し浴槽あり、内湯・露天風呂共に掛け流し

弱いすべすべあり。

 

関越自動車道の前橋ICの近くに出来た温泉センター。3ヶ所の露天風呂と1つの内湯がありすべて掛け流しで利用されている。凄いのは熱湯風呂で、小さめな露天風呂浴槽に多量に源泉を掛け流ししている浴槽である。源泉温度が54.3度あるので浴槽では47度ほどになっていた。

 

またほかの露天風呂も湯口側浴槽は44度ほどになっており、そのオーバーフローが大きめな露天風呂浴槽に流れ42度程度の適温になっていた。

 

内湯は少量の掛け流しである。湯は54.3度の重曹食塩泉で総計3098mgの温泉である。透明薄緑色、エグ味、弱い金気臭で湯の個性は少ないが、熱い湯の掛け流しで存在感はあるし、新鮮である。よわいすべすべも感知できた。この高崎、前橋周辺の湯脈の豊富さと温泉センターのレベルの高さに驚いた。

 

5      箕郷温泉 温泉スタンド   

無料の温泉スタンド、分譲地のための温泉

46度の源泉で暖かい湯が出てくる。

 

高崎の北部に、分譲地用に掘った温泉が温泉スタンドとして無料で開放されている。湯口はコックをひねると暖かい湯が出てくる。気温は5度前後の冬であるが暖かいのは、頻繁に源泉を汲みに来ているからだろうか?46度の重曹食塩泉(Na―Cl,HCO3)で溶存1150mgほどである。

 

目の前に車を止めて車中で脱衣し、タオル巻きをして浴びた。透明、少エグ味、無臭の個性のない湯であるが、弱いつるつる感があり温泉と分かった。その直後に大きなポリタンクを積んだ車が汲みに来ていた。

 

 

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