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関東
2011/10/16 関東 

塩原の名湯 「あら湯」と墨湯で有名な「元湯」大出館 

5塩原あら湯(むじなの湯共同湯)  

塩原あら湯にまた来た。3箇所の共同湯めぐりはすでに何回もやっている。以前混浴であったが仕切りが出来たむじなの湯から行く。岩肌から足元自噴した源泉浴槽でかなり熱く長湯が出来ない。



この新湯はみな硫黄を含む酸性泉である。酸味を比べてみるとむじなの湯がH4.0mgで少酸味、寺の湯がH6.4ではっきりとした酸味、中の湯がH2.5mg で弱い酸味である。3つとも味覚や色が違うので楽しい。



むじなの湯は白濁(20センチ)少酸味、硫黄臭で3箇所のうち中間の濃さである。H2S 36.7mgという硫黄含有量である。59.2度の源泉が足元から湧出しているので熱い湯になっている。



女湯側が多く湧出しており、男湯よりさらに熱いということであった。PH 2.4 総計1792mgの酸性含硫黄明礬泉(H,S-Al-SO4)である。



6塩原あら湯(寺の湯共同湯)   

小さな湯小屋で脱衣場がかろうじて2つに分かれているが浴槽は混浴の共同湯である。湯小屋の建築で塩原屈指の風情がある。



74.3度の酸性含硫黄明礬泉(H,S-Al-SO4)である。特記成分はH 6.4mg Al 102.4mg Fe 14.8mg HSO4 251mg SO4 1180.9mgである。硫黄分はH2Sの55.6mgでかなり多い含有量である。総計2099mgでPH 2.2である。



ヌル目の白濁した浴槽と熱目の薄白濁した浴槽が2つあり、ともに源泉が掛け流されている。白濁、はっきりした酸味、少硫黄臭と記録した。



硫黄臭は慣れてくると感知できなくなる。むじなの湯の後なので、実際はもっと硫黄臭がしたかもしれない。すぐ後ろにある地獄地形からの源泉であろう。濃い酸性硫黄泉であった。



7塩原あら湯(中の湯共同湯)  

中の湯共同湯は小さな湯小屋ながら、男女別になっている。四角い小さな浴槽一つのみの簡素な共同湯である。以前冬に行った時は湯が枯れていたが今回は湧出していた。



火山性の酸性泉は地獄の表層水のため、冬になって雪が降ると水が地層に染み渡らないので枯れてしまう。今回は適温の湯が掛け流しになっていた。



硫黄分が多く寺の湯に匹敵したH2Sは55.4mgである。Hも2.5mgでPH 2.6である。酸味は弱いものであった。



酸性泉というより硫黄泉に近い感触である。木の浴槽が風情があって良く、湯も適温なので一番ゆっくりできるであろう。硫黄分以外の含有量が少なく総計414mgであった。



8塩原元湯(大出館墨湯)  

大出館に久しぶりに訪問した。5回目くらいである。ここの墨湯が貴重で、その後も健在かなと思ったわけである。分析表を見て驚いた。3枚あり、そのうちの御所の湯源泉は国内でも屈指の硫黄含有量であった。



チオ硫酸イオン(S2O3)3.6 硫化水素イオン(HS)10.2 遊離硫化水素(H2S)72.7mgである。総硫黄は合計すると(厳密には違う)86.5mgである。



薄緑白濁で、まったりしたたまご味がして、硫黄臭がある。月岡温泉のような源泉であった。重曹食塩泉(S-Na-Cl,HCO3)で総計3213mgの温泉で温度は50.9度が毎分149リットル湧出している。



この元湯は酸性ではなくPH6.2から6.5と中性であるのが面白い。この湯が大出館のメインの源泉である。御所の湯源泉は炭酸も836mgも含有し湯口では残り香が感知出来る。飲むとたまご味の中に清涼味も分かる。



ほかに五色の湯源泉57.7度が毎分10リットル。墨湯源泉(五色の湯No3)が52.6度で毎分1.6リットルの湧出である。この墨湯源泉は特記成分に鉄分を4.4mg含有し真っ黒になっている。



さらに底には泥のようになった析出物が厚く沈殿し泥湯のようである。手で掬い取ることができる。硫黄分はS2O3 2.8 HS 7.9 H2S 35.8mgの含有量である。これに4.4mgの鉄があるとこんなにも真っ黒になるのかと思った。



写真にすると大田区の黒湯のような絵になった。真っ黒な湯である。この温泉は女性専用浴槽以外は混浴である。しかし昼の1時間だけは墨湯のところが女性用になっており30分ほど待った。しかし東京近郊で混浴の温泉があるのは貴重である。

 

 

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2011/08/10 関東 

塩原の名湯 足元湧出の岩の湯と川沿い塩の湯ほか

1千本松温泉  

那須塩原で曾遊の名湯に入ろうと1泊2日で行った。1日目は塩原を廻り、2日目に那須を廻る予定である。まず塩原の山に入る手前にある千本松牧場の温泉に再訪した。

 

ここの湯は緑色の食塩重曹泉(Na-HCO3,Cl)で54.5度の温度である。特に油臭がする個性的な温泉で、湯の感触もつるつるの湯ではじめて来た時には良い記憶になっている。

 

重曹が60%でメインの温泉ながら食塩も25%含有している。硫化水素イオン(HS)も1.4mg含有しているが硫黄臭ではなくはっきりとした油臭になっていた。

 

総計は1001mgとかろうじて泉質名が付く湯でほぼ単純泉に近い。しかし湯の存在感は色と匂いと感触に良く出ている良い泉質である。以前来たときより緑色が薄くなったように感じる。つるつるも少し弱目である。CO3は25.9mgである。

 

夏のために加水がやや多目なのかもしれない。伊豆石の内湯と大きな岩の露天風呂が2箇所ある。微緑色透明、少苦味、油臭あり、と記録した。

 

2福渡温泉(不動の湯)  

福渡温泉にある2ヶ所の混浴露天風呂は有名である。岩の湯は最近訪問したが不動の湯は久しぶりである。塩原の中心を流れる箒川から小沢に入ったところにあり、浴槽の横は沢の水が滑滝のようになっており渓流の流れが美しい。

 

楕円形の浴槽に湯が大量に掛け流しされており、新鮮な金気臭が放散された良い温泉である。この湯量の多さと湯の感触は以前と変わっておらず安心した。茶色に染まった浴槽に薄濁りの湯で、少塩味とエグ味がある。

 

匂いが一番の個性で金気臭がプンプンと匂っている。休日であったのでお客が多く、浴槽の縁が一杯になるほど腰掛けていた。分析表がないので推測であるが、塩分は塩の湯より少なく2グラムから3グラムの食塩泉であろう、鉄分も3mgくらいあると感じた。

 

3福渡温泉(岩の湯)  

岩の湯は名湯である。渓流沿いで流れの美しい背景の立地条件に自噴しており2箇所の足元自噴源泉浴槽である。

 

一つは透明薄濁りで底の玉石から湧出しているが、緑褐色に濁った浴槽は温度が高く、砂地の足元から熱い湯が自噴しており上の岩からも少量湯が落下している。この色が濃い湯は塩エグ味が濃く、不動の湯より濃い成分である。金気臭もするので5mgくらいの鉄分が含有されていると思われる。

 

44度ほどの熱い浴槽になっており冬が適温であろう。こちらは天然岩が掘り込まれて造られている。もう一つの四角い浴槽は温度がやや低く41度ほどである。薄濁りで底の大きな玉石が見えて、底から足元自噴している。

 

透明、エグ味、無臭である。鉄分も塩分も少ないきれいな湯である。水量の多い大きな川に沿ってあるこの岩の湯は景観が絶景である。開放的であるがそれがまた良いのである。変に改修されることなく、このまま変らずに存在していてほしい湯の一つである。

 

4塩の湯温泉(明賀屋本館)  

 

塩の湯の明賀屋本館の川に下ってゆく混浴浴槽群は名湯である。塩の湯は玉屋が廃業して柏屋と明賀屋本館の2軒になってしまった。建築が素敵である。明賀屋本館の山側に太古館というアールデコ調の建築があり、以前こちらに泊まりたかったが新館の部屋になったのが残念であった。

 

柏屋も入母屋の3階建てで立派な外観である。古い木造の階段を渓谷の最も底に下ってゆく。男女別の脱衣場があり、混浴の露天風呂に行く、川沿いに2箇所の四角い浴槽とその最上流に天然岩の掘りこみ浴槽がある。

 

また崖側に2つの浴槽があり、合計5箇所の浴槽である。そのうち川に面した2つの四角い浴槽は湯が熱いので少加水されており、上の天然岩浴槽が非加水で緑色に濁り一番濃い。

 

渓流の流れが一番美しいところにあると思える露天風呂で、塩原屈指の浴室である。8グラムほどの食塩泉で重曹も含むのであろう浴槽の廻りや床にはうろこ状の析出物が多量に付いている。

 

鉄分もあり湯の色は緑色になっている。緑褐色、塩甘味、金気臭と観察した。塩原の命名の由来になったとも思える濃い目の食塩泉は塩原でもかなり山の中に湧出しているのであった。



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2011/07/07 中部 関東 

半出来、平治、渋沢、角間温泉

1      半出来温泉 登喜和荘  3回目  

総計4960mgの土類食塩泉 木の内湯と混浴の露天風呂  樽風呂は健在 掛け流し

 

翌日は天気であったが、香草温泉は昨日の雨で増水しているであろうと理由を付けて、軟弱にも香草行きの山登りを取りやめ、周囲の温泉めぐりとした。まず長野原と万座鹿沢口の間にある半出来温泉に行く。もう10年以上も昔の著書、「日本全国マル秘湯」に紹介してから久しぶりの訪問である。



木の内湯と離れになった混浴の露天風呂が今も同じく健在であった。42.5度の土類食塩泉(NaCa-Cl)で総計4960mgの温泉である。内湯は木の浴槽にパイプから湯が掛け流しになっている。薄くささにごりで、塩苦味、無臭である。味覚に湯の個性が出ていた。



露天風呂は小さな樽にまず湯を入れそこのオーバーフローが次の樽に入り、そして露天風呂の浴槽に注がれる仕組みで、源泉温度が低いので一つの湯を小さな樽から大きな浴槽に順に流すことによってヌル湯と適温浴槽とに分けて使っている。変らずにひっそりと存在する小さな温泉宿であった。

 

2      平治温泉 土類重曹泉?   再訪  

浴槽であればさらに良い 浴槽はカラ 源泉下の溢れ湯を滝のように打たれる

平治温泉にも再訪した。冬には国道からも見えるが、夏は周囲に草が生えていて見逃し、2度ほど往復してやっと見つけた。湯小屋は以前のまま白い小さな小屋で健在であった。しかし湯がカラであった。残念至極である。



しかし源泉はあるだろうと周囲を探すとやや下ったところに源泉があり、豊富に溢れて小川になって流れていた。これは入浴できないのがさらに残念である。さらに下ると湯が300φほどの塩ビパイプから豪快に落下して打たせ湯のようになっていた。すかさずここで浴びてみた。



透明、少エグ味、少金気臭である。土類重曹泉であろうか?浴槽に入っていると泡付きのある新鮮な湯であるが打たせ湯でも源泉直接の新鮮さである。楽しい体験となった。

 

3      渋沢温泉   再訪   

単純泉 透明、少たまご味、少金気臭 加熱掛け流し

鳥居峠を越えて上田に下る道の途中にある温泉。国道脇にあり、以前オープン直後に入浴しているが、その後何度も通過してしていた。この度久しぶりに訪問してみた。今回の温泉めぐりはほとんどの宿が千円から八百円ほどの入浴料で高くついたがここは300円で安かった。以前の記憶だと泡付きのある褐色の濁り湯であったが、色は透明になり、少たまご味の少金気臭の温泉であった。



御影石の床と天然石の浴槽の内湯が1つのみの簡素な施設であった。外観も改修され黄色い目立つ色になっていた。42.4度の単純泉で炭酸を178mg含有し以前泡が付いたのはこの炭酸であろう。今回は弱く加熱して掛け流ししており、泡付きは見られなかった。ずいぶん普通の湯になってしまっている。やはり温泉は湧出直後の湯が良いと思った。

 

4      角間温泉 岩屋館  再訪  

重曹食塩泉 49度 炭酸含有573mgで湯口より気体として出ている。凄い炭酸臭 炭酸よく残る

 

角間温泉の湯が良くなったと聞いて訪問してみた。以前はクリアーな炭酸鉄鉱泉であったが、温度のある重曹食塩泉(Na―HCO3、Cl)になり49度の高温になった。鉄分を16mgと炭酸を573mg含有し素晴らしい個性になっていた。



湯は温度が高いために源泉湯口で炭酸が気化しており湯口が湯の中にあるのでボコボコと炭酸が気化しており、刺激的な炭酸の匂いが充満している。湯はオレンジ色に濁り、渋味と塩味があり素晴らしい存在感である。



日帰り入浴では内湯しか入浴できないが、特にお願いして露天風呂も入浴させてもらった。CO2の573は温度の割りに良く残っており炭酸味も良く分かる。匂いが強烈で炭酸刺激臭と鉄分の金気臭が良く匂う。総計6408mgと食塩と重曹も含有量が多く立派な良い温泉であった。



渓谷の中にある宿で頭上に大きな岩壁が覆いかぶさっている。露天風呂は離れになった混浴で庭園風のしつらえである。赤褐色の濁り湯でこちらも源泉から炭酸が噴出している。炭酸刺激臭も多く内湯だと危険な感じである。良い湯になった温泉であった。なおこの岩屋館の奥に同系の泉質の野湯があると聞いたが、ご存知の方はおりますか? 

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2011/06/27 関東 

草津温泉の名湯4か所 

1     草津温泉 草津ホテル   温泉地再訪  

 木造3階の立派な外観。西の河原源泉 掛け流し 透明、酸味、無臭の綺麗な湯 PH 2.2 

 

台風が来ているが、風は少ない、渋峠を越えて草津に入った。外観の立派な木造3階建ての草津ホテルに泊まろうと思っていたが、あいにく満室で湯畑下の松村屋に泊まることとした。15時前には草津に着いてしまい、草津ホテルで入浴だけした。

 

西の河原琥珀の池源泉が使われていた。49.5度のH-Al-SO4、Cl(酸性明礬泉)でPH2.2 総計2010mgの温泉である。特記成分は水素イオンの10.0mgと硫酸(H2SO4)5.7mg H2S 4.7mgである。透明、強酸味、無臭のきれいな湯であった。硫黄分は感知できなかった。

 

御影石の床に伊豆石の浴槽の内湯が2つ隣り合っている。以前の男女別を一つに合わせた造りである。それと木造の小屋掛けになっている露天風呂がある。古い和風ホテルで外観は入母屋の3階建てで豪壮である。エントランス棟はやはり入母屋の木造2階である。白壁と銀色の屋根が古い意匠ながら立派な外観になっている。しかし内装は改修され瀟洒で新しくきれいである。





 

2      草津温泉 高砂館   再訪  

 木造4階の古い造りの宿。地蔵源泉 少浴室は3連浴槽 白濁した湯 

 

木造4階の古い造りの宿。地蔵源泉脇にある温泉宿で地蔵源泉を使っている。1階が浴室で男性風呂と女性風呂と小風呂の3箇所の浴室がある。小風呂は浴槽が3連に別れ、温度差を付けて並んでいる。

 

湯畑源泉のように湯樋に硫黄を析出させていないので浴槽の底に硫黄分が析出し入浴すると真っ白に濁る。草津屈指の白濁湯である。湯口は木栓がしてあり、それを抜くと湯が入るようになる。閉めると適温になるだけ流れる方式である。

 

このたび訪問してみると地蔵源泉は木の柵で覆われ共同湯の地蔵湯も時間湯浴室とともに改築されていた。昔の時間湯浴室の風情が良かったが、新築の建築も和風で瀟洒に造られている。

 

高砂館の湯はマイルドで酸味もほかの草津源泉より少ない、代わりに硫黄臭があり、白濁している草津の中でも硫黄泉の様相を見せる温泉である。

 

3      草津温泉 白旗の湯   再訪  

 白旗源泉 薄く白濁した湯

草津の湯畑周囲は天気が悪いがさすがに3連休の中の日曜日とあって、多くの観光客で賑わっていた。白旗源泉は湯畑のすぐ上にあり、湯が豊富に湧いている。

 

その源泉は奈良屋や山本館で使われているが、共同湯は白旗の湯で使われている。この共同湯も湯畑のように樋を通して硫黄分を析出させていないので少量の硫黄が析出して薄く白濁する。

 

新鮮な湯で極めて熱い温度である。今回はそれほど混雑していなかったが熱い湯で二日酔いの身体には辛いものがあった。

 

4      草津温泉 松村屋旅館 泊  温泉地再訪  

 湯畑源泉 掛け流し 木造3階の格子の美しい宿 

 

湯畑のすぐ下は草津で最古の日新館である。その前に1軒宿がありその下が松村屋である。木造3階建てで、せがい梁出しの造りで1階は繊細な格子が続く和風旅館である。向かいが大阪屋で下がての字屋である。

 

3階の角部屋に通された。草津の町並みが見え良い部屋に当たった。湯は湯畑源泉の掛け流しである。男性用風呂は小さな方で、板張りの床に木枠の浴槽である。

 

壁のモザイクタイルの絵が良い風情である。透明、酸味、無臭のきれいな湯であった。

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2011/05/12 関東 

那須の野湯2か所+1

1膳棚の湯 野湯 
ガレ場の中にある湯溜まり、濃厚な硫黄泉 ヌル湯 




那須の主峰、茶臼岳の周囲には野湯がいくつかあり、まだ未湯で残っていた。7月の日曜日に八九郎さんに案内されて、本道さんと、山田べにこさんの4人パーティーで軽い山登りに行った。日頃の運動不足でどっと汗が吹き出た。目指すは茶臼岳の裏側になる膳棚の湯にである。
 
スキー場の下部に車を止めて階段が整備された登山道を沢に向かって下ってゆく。20分ほどで牛ヶ首に上る登山道と合流する。ずいぶん下ったので帰りが辛そうだ。そこからは登りとなり、1時間ほどの登りであった。左側に崖が現れるとその下部に硫黄泉で黄色く染まった浴槽が見えた。
 

ガレ場を下って行き入浴した。浴槽部分に27度ほどの濃い硫黄泉が湧出しており、入浴前は透明であるが底に硫黄の沈殿物が大量にあり入浴すると真っ白な湯になった。10メートルほど上部にも源泉がありこちらは34度くらいの温度がある。こちらは硫黄分は少ない単純泉と思われる。

 
パイプがありこちらの浴槽に引かれていたが湧出口部分で外れており、湯が来ていなかったのを接続し、浴槽に流した。少しづつ湯温も上がりややヌル目の温泉になった。下の源泉が強い硫黄泉で黄白濁、硫黄甘味、微酸味、強い硫黄臭あり。と観察した。晴れると尾根の部分が見え美しい景観の野湯であった。


2飯盛温泉 野湯 

小川になっているが浴槽がない。源泉は崖より10カ所以上湧出して滴り落ちている。金気のある単純泉 

膳棚の湯の10分ほど上流にある野湯。温泉は登山道に沿って湧出しているが、浴槽がなく小川となって流れているだけである。上に崖がありそこから湧出して少量の小川になっている。流れの上を裸足になって歩いて行くが、泥沼状になっており、ひざまで泥に埋まる。少し上ったところで意を決して深い泥沼の部分に裸になって入浴した。

 
ほとんど泥田で湯よりも泥のほうが多い、しかし入ってみると泥全体が暖かく妙な体験になった。身体を泥の中に沈める感じで入浴した。出てみると身体全体が泥人形である。この温泉の湧出口はその泥沼の上の崖から湧出している。

 

どの湧出も温泉の水滴がしたたり落ちているだけの少量の温泉である。しかし1本だけ親指ほどの湯の落下があり、その下で手桶に湯を溜めて浴びた。崖は苔で覆われており、幅5メートルほどの部分一面から温泉がしたたっている。温度は36度前後であろう、単純泉だと推測するが透明、茶褐色析出物あり、渋味、少金気臭と観察した。帰りは下りである。50分でスキー場の下の車に到着した。

 

3大丸温泉  大丸ガーデン  

レストハウスの温泉 大丸温泉上部の独自源泉 H2S 26.2mg 

 

山に登って疲れたので、皆さんの意見で大丸温泉のドライブインにソフトクリームを食べに行った。私はそこでビールを発見しソフトクリームを止めてビールにした。汗をかいた後のビールは格別である。そこでおみやげなどを見ているうちに奥に分析表が掲示されているのを発見した。

 

これを見ると総計738mgの単純硫黄泉でCO2が392.4mgとH2Sが26.2mg含有されているではないか。ご主人に聞くと大丸温泉の源泉より上流の沢より独自源泉を引いているとのことである。白濁していると言われ、私は入浴することにした。

 

加水しているが掛け流しで白濁は薄くほぼ透明であった。しかし弱い明礬味があり、弱い硫黄臭であった。26.2mgの硫黄分はほとんど抜けていた。白濁、硫黄臭ともに弱かった。四角い内湯と小さな石貼りの露天風呂があった。

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