温泉チャンピオン 郡司勇の温泉サイト » 2011 » 2月
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郡司が実際に行き、観察・記録した湯について書いています。
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温泉紀行
2011/02/06 九州 
日平温泉、ほたる湯、火の山温泉 3題

1 日平温泉 きんこんかん源流の湯  
 どこかのHPでは真っ赤な湯になっていたが 
 金気臭のある茶色析出物が浴槽に付いたものであった。
 透明、金気味、硫黄臭多し 掛け流し


日平温泉は山川温泉の沢にある温泉で少し上流である。貸し別荘の「きんこんかん」という施設にある温泉で源流の湯と称されている。簡素な共同湯のような小屋に浴槽が一つだけあり源泉が掛け流されている。壁には絵が書いてあったり、筆の文字が書かれていて風雅な雰囲気である。



切石造りの四角い浴槽のみで渓流側は開放されている半露天風呂であった。透明、金気味、硫黄臭多しという泉質の観察で、白濁している山川温泉山林閣の泉脈と同系である。しかし新鮮なために白濁していなかった。



また金気臭から鉄分による赤い色も出ると思われるがそれもなかった。しかしわずかに茶色析出物が浴槽を赤く染めており湧出直後は赤かったのかなあ?と推測した。

2 ほたる湯前 仮設風湯小屋  

 薄白濁、たまご味、硫黄臭 新築なったほたる湯前の小さな湯小屋


以前のほたる湯は掛け流し量の多い薄白濁した硫黄泉であり良い記憶になっている。水害で流失したとのことであったが、同じ場所に再築されていた。さてその向かいの広場に温泉の湯小屋風の建築が建っており、中を覗くとまさしく共同湯である。無人だし、入浴料の明記も無く、可も不可も分からないので入浴させていただいた。誰かが来たら入浴料を支払えば良いと考えた。透明薄白濁、たまご味、硫黄臭の湯で山川温泉共同湯の湯に似ている。木枠の縁に石貼りの浴槽で適温の良い湯が掛け流されていた。また屋外にも黒いゴムホースから大きなバケツに湯が垂れ流されており、好事家にはこちらでのワイルドな入浴もお好みであろう。 

3 火の山温泉 どんどこ湯  
 Mg・Ca・Na-SO4という正苦味泉は珍しい 褐色の湯
 良い温泉


小国町を過ぎ、阿蘇山の外輪山を下ってカルデラの中にある温泉に行った。内牧温泉や乙姫様温泉、火の鳥温泉、赤水温泉、坊中温泉、湯之谷温泉などがある阿蘇駅周辺の温泉群にさらに新しい火の山温泉なる施設ができた。



アーデンホテルの付属施設である。外観は縄文時代風の萱葺き家屋や北欧風の三角屋根の建築などがあり、それなりに凝った造りになっている。エントランスは大きな吹き抜け空間で古風な造りのある新施設である。



41.8度の芒硝石膏苦味泉(MgCaNa-SO4)で珍しい泉質である。総計3341mgの濃いものである。内湯には熱湯とヌル湯の2つの浴槽があり露天風呂は4箇所ある。曲がった木と石を柱に使った、小屋掛けの風雅な露天風呂や曲線を使った浴槽の露天風呂群で良い雰囲気である。



この温泉は湯の個性がある。鉄分は0.7mgながら緑色に濁り渋味が多く少エグ味である。土類臭で色味匂い共に個性を発揮していた。加熱掛け流しでどの浴槽からも多量に湯が溢れており好感した。

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