1 大室温泉 まきばの湯 再訪
高台にある展望の良い温泉 掛け流し
香ばしい湯は健在 簡素な施設
大室の高台にある展望の良い温泉施設。仮設時代にポリバスに大湯量掛け流しで使われているときに入浴した。その時は香ばしい新鮮な匂いが強く印象に残っているが、今回の匂いは薄くなっていた。立派な大きな石積みの道路でアプローチするが建築は簡素なもので、共同湯のような天井の高い湯気抜きの付いた湯小屋と石組の露天風呂がある。
露天風呂からは長野平野が一望に見えて景観が美しい。湯は等張性の塩化土類食塩泉で40.5度CaNa-Clである。総計8095mgであった。
仮設のときには濃さをあまり感じなかったが、今回は味覚に個性が出ており、透明、エグ苦味強しで少塩味、少香ばしい匂いであった。掛け流しだと思われた。
2 子安温泉 再訪
35.4度の食塩泉を加熱掛け流し Fe 14mgで赤い湯
同行者の要望で子安温泉に立ち寄る。小さな建築で小屋根を付けた切妻の湯小屋である。まさに共同湯そのもので、内湯だけで浴槽のみの造りである。
赤い食塩泉が加熱掛け流しで利用されている。前回はかなり高温であったが今回は適温になっており快適であった。総計8938mgのNaCa-Clで35.4度を少し加熱して掛け流しに使っている。鉄分を14mg含有し赤い湯である。オリーブ褐色(30センチ)、塩苦味、少金気臭で湯口微硫黄臭あり、と観察した。
木造の湯小屋で浴槽の周囲も木の床である。湯口に入浴していると少ないが泡付きも見られた。CO2は170mgの含有量である。
3 山田温泉 大湯 数回目
68.5度の含硫黄―NaCa―Cl泉 木の浴槽、木の床
木の札を上げると上がり湯が出る方式
山田温泉大湯は古い造りの時が始めての訪問で、改築された後に通販生活の共同湯特集で再訪した。今回はその後久しぶりに行く。外壁が黒く染まり木の新しさも消えて風格が出てきていた。唐破風の入り口の奥に高い天井の大きめな湯小屋が共同湯である。
中からは屋根と壁の間に小さな天窓が並びシルエットが美しい。木の浴槽に木の床ですべて木造の温泉である。洗い場のカランもなく木の札を上げると湯道から湯が注がれる。昔の方式を守っている。
湯は綺麗な食塩泉で硫黄も含有し含硫黄NaCa―Clとなっている。68.5度の高温で湧出している。硫黄臭は少ないが透明な湯に白い湯の華が浮遊している。塩苦味+少たまご味、少硫黄臭あり。と観察した。
4 松川渓谷温泉 和合の郷 再訪
単純硫黄泉 混浴大露天風呂 硫黄臭あり
大きな天然岩で作られた広い露天風呂が有名な温泉。五色温泉のすぐ下であるが硫黄分は少なく透明な単純硫黄泉である。以前はこの露天風呂のみであったが最近は宿泊施設も出来たようだ。男女別の内湯があり、そこから大きな露天風呂に続いている。
川沿いの崖を切り取って造ったかのような大きな岩が露出した豪快な露天風呂である。細長い造りの露天風呂であった。
湯は透明ながら白い湯の花が浮遊し硫黄泉であることがわかる。無味、少硫黄噴気臭あり。と観察した。名勝地の雷滝の近くで渓谷美もある露天風呂である。泉質は濃厚なものではないが仄かな硫黄泉である。
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1 松代温泉 寿楽苑 温泉地再訪
Fe-NaCa-Cl 38.8度 とCO2-NaCa―Cl 38.8度の2本の源泉
総計14.4gと17.5g 炭酸の残る食塩泉の掛け流し
長野県の北部、渋湯田中地域から草津温泉に至る温泉の密集した地域に行った。特にこの地域を選んだのは文化財になっている湯田中のよろづや松籟荘に泊まりたかったことと、草津の草津ホテルにも泊まりで行きたかったからである。ます松代温泉で未入湯の寿楽苑に入浴した。
松代荘の赤い湯が記憶に残っていて、強食塩泉だったような思い出だが、塩はそれほど濃くなく、鉄や炭酸を含む土類食塩泉であった。となりの加賀井温泉と同系である。鄙びた温泉旅館で民家のような簡素な入り口である。
奥に男女別の内湯だけの浴槽があり源泉が掛け流しで利用されていた。湯面には析出物の張り出しがあり炭酸含有泉の特徴があった。湯は茶褐色に濁り、湯口は炭酸が泡だっている。味覚は炭酸塩苦味で金気炭酸臭であった。
分析表が2枚あり一つは1号泉で38.8度の含鉄NaCa-Clで総計14480mgのものである。Fe 21.5 CO2 870.6を含有する含鉄土類食塩泉である。もう1枚は旧1号泉となっており、38.8度の含炭酸NaCa-Clであった。総計は少し多く17580mgで Fe 16.1 CO2 1020の含有量で炭酸が1000を超えるので含炭酸土類食塩泉になっている。どちらを使用しているか不明だが1020mgや870mgの炭酸の含有によって匂いと味覚に炭酸がよく出ており炭酸泉の様相も見せる。鉄分の含有で赤くなり存在感も大きい。
2 加賀井温泉 一陽館 数回目 85
Fe-NaCa―Cl CO2 836.5mg Fe 25.1mg 赤い炭酸のかなり含有された食塩泉
加賀井温泉「一陽館」にも歩いてすぐなので、車を止めたまま入浴しに行った。立派な湯小屋の長い浴槽の内湯と離れのような露天風呂は同じく健在であった。内湯は何度も来ているが掛け流し量が多く、新鮮で良い湯であると再確認した。
細長い浴槽の片側に湯口があり、対岸に流れ出ている。湯道は析出物で凝り固まっており炭酸カルシウムの生成のある析出物の付く温泉である。41度の含鉄土類食塩泉で総計は13980mgである。
陽イオンはNa 2350(51.7%)Ca 1250(31.55%)とカルシウムの含有量も多い。陰イオンは食塩Clの5630(793.7%)HCO3の2050(16.8%)がメインである。特記成分はFe 25.1mgとCO2の836mgである。この温泉は鉄分と炭酸が大きな存在感になっていた。
露天風呂はやや劣化して濃い赤褐色になっている、そして析出物もこんもりと大きく付着している。内湯は新鮮な分緑色でまだ赤くなる前に流れ去ってしまっている。鄙びた古い造りの湯小屋と赤い露天風呂の良い温泉である。
3 地蔵温泉 十福の湯
38.1度のアルカリ性単純温泉 PH 9.55 ほのかな硫黄味あり 内湯掛け流し
松代温泉の近くに地蔵温泉の看板があり、未湯なので峠を越えて真田町の十福の湯に訪問した。新築の温泉入浴施設で大きな木造の合掌造りである。大きな切妻の屋根が高い天井になっている。浴室はログハウスのような壁面である。
大きな岩の配置された池のような県下最大級を謳う露天風呂もあったが内湯は掛け流しで露天風呂は殺菌臭がした。玄関前に源泉の見せ湯があり、少量含むと硫黄味がわかった。仄かな含有量であろう、0.3mgほどかなあ、と推測して分析表を見るとHS 0.6mgであった。
38.1度のアルカリ性単純温泉でPH9.4である。総計255.8mgと清澄な温泉である。OHを0.3mg含有し高いアルカリ性になっているがつるつるはない。透明、微たまご味、微々硫黄臭と観察した。
1膳棚の湯 野湯
ガレ場の中にある湯溜まり、濃厚な硫黄泉 ヌル湯
那須の主峰、茶臼岳の周囲には野湯がいくつかあり、まだ未湯で残っていた。7月の日曜日に八九郎さんに案内されて、本道さんと、山田べにこさんの4人パーティーで軽い山登りに行った。日頃の運動不足でどっと汗が吹き出た。目指すは茶臼岳の裏側になる膳棚の湯にである。
スキー場の下部に車を止めて階段が整備された登山道を沢に向かって下ってゆく。20分ほどで牛ヶ首に上る登山道と合流する。ずいぶん下ったので帰りが辛そうだ。そこからは登りとなり、1時間ほどの登りであった。左側に崖が現れるとその下部に硫黄泉で黄色く染まった浴槽が見えた。
ガレ場を下って行き入浴した。浴槽部分に27度ほどの濃い硫黄泉が湧出しており、入浴前は透明であるが底に硫黄の沈殿物が大量にあり入浴すると真っ白な湯になった。10メートルほど上部にも源泉がありこちらは34度くらいの温度がある。こちらは硫黄分は少ない単純泉と思われる。
パイプがありこちらの浴槽に引かれていたが湧出口部分で外れており、湯が来ていなかったのを接続し、浴槽に流した。少しづつ湯温も上がりややヌル目の温泉になった。下の源泉が強い硫黄泉で黄白濁、硫黄甘味、微酸味、強い硫黄臭あり。と観察した。晴れると尾根の部分が見え美しい景観の野湯であった。
2飯盛温泉 野湯
小川になっているが浴槽がない。源泉は崖より10カ所以上湧出して滴り落ちている。金気のある単純泉
膳棚の湯の10分ほど上流にある野湯。温泉は登山道に沿って湧出しているが、浴槽がなく小川となって流れているだけである。上に崖がありそこから湧出して少量の小川になっている。流れの上を裸足になって歩いて行くが、泥沼状になっており、ひざまで泥に埋まる。少し上ったところで意を決して深い泥沼の部分に裸になって入浴した。
ほとんど泥田で湯よりも泥のほうが多い、しかし入ってみると泥全体が暖かく妙な体験になった。身体を泥の中に沈める感じで入浴した。出てみると身体全体が泥人形である。この温泉の湧出口はその泥沼の上の崖から湧出している。
どの湧出も温泉の水滴がしたたり落ちているだけの少量の温泉である。しかし1本だけ親指ほどの湯の落下があり、その下で手桶に湯を溜めて浴びた。崖は苔で覆われており、幅5メートルほどの部分一面から温泉がしたたっている。温度は36度前後であろう、単純泉だと推測するが透明、茶褐色析出物あり、渋味、少金気臭と観察した。帰りは下りである。50分でスキー場の下の車に到着した。
3大丸温泉 大丸ガーデン
レストハウスの温泉 大丸温泉上部の独自源泉 H2S 26.2mg
山に登って疲れたので、皆さんの意見で大丸温泉のドライブインにソフトクリームを食べに行った。私はそこでビールを発見しソフトクリームを止めてビールにした。汗をかいた後のビールは格別である。そこでおみやげなどを見ているうちに奥に分析表が掲示されているのを発見した。
これを見ると総計738mgの単純硫黄泉でCO2が392.4mgとH2Sが26.2mg含有されているではないか。ご主人に聞くと大丸温泉の源泉より上流の沢より独自源泉を引いているとのことである。白濁していると言われ、私は入浴することにした。
加水しているが掛け流しで白濁は薄くほぼ透明であった。しかし弱い明礬味があり、弱い硫黄臭であった。26.2mgの硫黄分はほとんど抜けていた。白濁、硫黄臭ともに弱かった。四角い内湯と小さな石貼りの露天風呂があった。
1 芦の牧温泉 仙峡閣
深い内湯に独自源泉 掛け流し
芦の牧温泉は大川の渓谷の崖に沿って建つ温泉街で、その中でも最も下流の崖地にへばりついているのが仙峡閣である。福島市内にあった、武徳殿という建築を移築したもので立派な玄関と入母屋の屋根が豪壮である。特に寺院のような太い柱で作られた千鳥破風の車寄せが立派であった。
川沿いの崖に沿って建てられ、渓谷美の極まったところに位置し、川の流れの展望が美しい。恵まれた立地である。独自源泉を所有しており、温泉は深い内湯と小さな露天風呂に掛け流しで利用されている。
以前は緑青色の屋根であったが茶色の屋根に葺き替えられていた。内湯が立派で良い。浴室の中央に小判型の浴槽1つのみであるが大きなもので、かつ深く石造りの費用を掛けて造られた浴槽であった。
御影石の縁に伊豆石の底である、底の一部はさらに深くなっており、立ち湯のようになっている。その底には大きな玉石が敷かれ良い風情であった。縁から周囲の床に湯が溢れ雰囲気も上々である。露天風呂は崖沿いなので敷地の余裕がないのか、小さな半円形のものであった。湯は48.3度の塩化土類石膏泉(CaNa-SO4、Cl)で総計1034mgとほとんど単純泉に近いものであった。透明、少苦味、無臭のきれいな湯で個性は少ない。
2 二岐温泉 旅館新湯小屋
鄙びた旅館、土日だけやっている。 ボロ湯小屋の内湯
露天風呂はそこからの溢れ湯
つげ義春の漫画に出てくる、古くからあった旅館湯小屋は廃業した。その後有志が旅館新湯小屋として土日だけ営業することになった。二岐温泉は綺麗な石膏泉であすなろ荘には足元自噴浴槽もある。
あすなろ荘の足元自噴浴槽は以前屋根の掛かった半露天風呂であったが、最近は共同湯のような木造の湯小屋が建っている。さて旅館新湯小屋は新しく整備された道路から階段を下って行く。すると鄙びた民家のようなボロい旅館であった。古いというよりもボロで一部かしいでいるようにも見える。
浴室は離れのような位置にあり、渡り廊下で行く。この渡り廊下が圧巻のボロさである。青い波板鉄板の屋根で壁は白い塩ビ波板で覆ってあり、仮設風である。つぎはぎだらけで仕上げ材も違っていてバラックである。床もすのこのような木材が敷いてあるがコンクリートのでこぼこの床が見えている。そして奥に内湯が一つあり湯が掛け流しで使われていた。
そして景観の良い渓流沿いの露天風呂にオーバーフローが流れてゆく方式であった。内湯は地元専用の共同湯のような原始的なもので、青い塩ビ波板が張り付けてあるだけの簡素極まりないものであった。内湯のこの素人造りの湯小屋の風情も鄙びを超えてボロであるのがすざまじい。
石をコンクリートで固めた浴槽であった。露天風呂は野趣に富んでいて、天然岩の浴槽に湯が入れられている。まるで野湯のようだ、下の浴槽もありこちらは上の露天風呂の溢れ湯なのでさらにヌル湯であった。しかし渓流に接近し流れのすぐ横が浴槽である。川の中の野湯のような趣には感動した。石膏泉(Ca-SO4)で透明、苦味、無臭の個性の少ない綺麗な湯であった。
3 旧金山温泉 聖岩荘、
温泉は枯渇 現在は沢の水
羽鳥湖から林道を舗装しただけのような、細くタイトな道を下ってゆくと地図に小さく金山温泉と明記されていて、未湯であったので訪問した。しかし現在は源泉が枯渇し沢の水を沸かしているとのこと。源泉に案内してもらったが、確かにその跡はあった。
また岩瀬湯本温泉にも訪れた。この温泉街にも茅葺きの宿が3軒ある。本家星野屋旅館と湯口屋旅館、ひのき風呂分家である。外観の写真を撮りに立ち寄った。過去に湯口屋旅館と共同湯で入浴したことがある。湯口屋は立派な茅葺きの2階建てである。山の中ながら弱食塩泉ではっきりした塩味が記憶に残っている。その前にある共同湯は改築され綺麗になっていた。以前は地元専用で鍵がないと入れない時もあったが、開放されているときもありそのとき入浴した。
4 あゆり温泉 再訪
つるつるやや強しの良い湯 源泉は微たまご味
あゆり温泉は比較的最近の入浴記録があるが再訪した。つるつるの湯の感触が気持ちよく良い温泉であった。比較的小さな日帰り温泉センターで大きな内湯と岩組の露天風呂がある。50度のアルカリ性単純温泉で毎分410リットルという大量の湧出量である。総計746mgの重曹系である。
主な成分はNa 213 Cl 78 HCO3 322 CO3 33.1となっている。炭酸イオンが33mg含有しているためにつるつるが強い泉質であった。透明ささ濁り、微たまご味、無臭である。少加水掛け流しであるがオーバーフローの量が少量なのが残念であった。湧出量が多いのでもう少し多量に掛け流ししてほしいと思った。
1 湯の上温泉 扇屋
茅葺きの宿 湯は掛け流し
289号線で駒止峠をトンネルで難なく抜けて会津田島に出た。大川沿いに開けた会津線方面では唯一の大きな町である。下流には渓谷美があり、塔のへつりや湯の上の深い渓谷が芦の牧温泉まで続き、会津若松のある平野に流れ下っている。
湯の上には温泉が湧出し、渓谷に沿った美しい村落である。茅葺きの宿が残っており、今回扇屋と会津野の両方に行った。そのうち扇屋で入浴した。平屋の茅葺き屋根の古い民家で、玄関を入ると暗い土間の天井の高い空間である。白壁に格子の戸が繊細である。壁には古い民具や箕傘、お面、わらじなどが掛けてあり、磨かれた木の床と相俟って古い宿の風情を出していた。
広間に入ると板敷きの囲炉裏部屋に畳の食事処が繋がっている。茅葺き部分は梁や柱が真っ黒にいぶし出されており、やや暗い空間で落ち着く。浴室は別棟になっており、タイル浴槽とひのき浴槽の2つがある。ひのき浴槽の方で入浴した。
57.3度の炭酸泉で総計465.8mgの極めて清澄な湯である。弱く掛け流しで使われている。透明、無味、無臭、弱いつるつるあり、と記録した。この後、湯の上温泉でもう一軒ある会津野という茅葺きの宿にも行ってみた。
大きな2階建ての曲がり屋の造りで立派であった。露天風呂もあった。しかし茅葺きの屋根の一部が破損しており、ブルーシートで覆ってあるのが残念であった。
2 湯の上温泉 川沿い露天風呂
隣にも足元湧出の砂地の露天風呂がある。
湯の上温泉は大川が深い渓谷を作り、高い橋から眺めると深い谷底に渓流が流れている。ここの無料開放の露天風呂が川沿いにあって、深い谷を細い道で下ってゆく。近年廃止になったそうであるが、この横の川原は源泉湧出地で底を掘ると温泉が湧出する。
小型乗用車でもやっと切り返しができる細い道で、川沿いに降りれる道が付いている。川に下ると大きな水量のある川で雪解けの水を含んで太く速い流れになっていて豪快であった。コンクリートの四角い浴槽が川に迫って位置し、数人の客が入浴していた。
湯はやや熱め適温である。谷の両側の木々が新緑で美しい。透明、無味、無臭ながら掛け流しであり良い温泉であった。湯の上温泉同系の単純泉であろう。
またこの露天風呂の川沿いは源泉湧出地になっており、砂地を掘ると温泉が湧出する。この話を以前聞いてこのたび再訪してみたのである。川岸にかなり大きな浴槽が作られており、やや浅めであるがスコップも用意されていて底を適度に掘ると入浴出来る深さになった。適温の温泉である。
足元の砂の中から温泉が湧出し、尻が熱くなる。この場で湧出しているのが実感できて満足であった。写真を撮ると川に沿った天然砂風呂になり美しい風景の写真となった。
すぐ横にダムの排水口があり、水が川に合流している。大量の水で迫力満点である。この天然砂風呂の横がその合流点で川の水は渦を巻き猛烈な速さで流れ下り豪快な背景であった。