1 前橋天然温泉 ゆーゆ
前橋駅前、掛け流し浴槽2つ、褐色の湯
床が褐色に染まっている。臭素臭あり。
前橋駅からすぐ近くにある前橋天然温泉「ゆーゆ」に久しぶりに訪問した。以前訪問して感動した温泉である。このたびサウナなどを増設してリニューアルオープンした。現代的な建築でシャープでおしゃれな外観の温泉である。しかし湯は変っておらず良い使い方で、以前のまま良いものであった。
大きな内湯の浴槽と露天風呂の浴槽があるだけのシンプルな温泉施設である。露天風呂の湯口に近づくと明確な臭素臭がして湯が新鮮なのがわかった。茶褐色の色と匂いで温泉の良さがすぐ分かるのも嬉しい。飲泉してみると塩薬味で総計4300mgにしては結構味覚に個性が出ている。
内湯は適温にするために少量加水しているが、問題ない程度である。色も匂いも残っている。こちらも源泉100%掛け流しにできればさらに良いと思った。露天風呂の床には掛け流しで流れた湯が析出し褐色に染まり良い雰囲気を醸し出している。湯は57.5度の食塩泉で暖まりの湯である。重曹分も含みまろやかな成分になっている。毎分455リットルの湧出と豊富で素晴らしい源泉である。駅前という立地条件でこれだけの良い湯に入れるというのは恵まれた温泉であろう。
2 七福の湯温泉 七福の湯
薄褐色濁り、掛け流し露天風呂あり
金気分析出あり、弱いつるつるあり。
前橋郊外の松並木の近くにある日帰り温泉センター。和風の外観で2階が温泉施設になっている。内湯に七福の湯という温泉浴槽があり、露天風呂に源泉掛け流し浴槽とそこからオーバーフローした浴槽の2つがあり3カ所で温泉が使われている。
内湯は黄褐色透明でオーバーフローさせながら循環していると思われる。露天風呂は褐色濁りで掛け流しである。少エグ味、少金気臭ありと観察した。
53.4度の重曹食塩泉(Na-Cl,HCO3)で総計3230mgの源泉である。鉄分を1.13mg含有し褐色の析出物が浮遊している。重曹分もあるので弱いつるつるも感じられた。掛け流し浴槽のある良い温泉である。
3 京ヶ島温泉 湯都里
家族風呂あり、露天風呂7ヶ所すべて掛け流し
薄い褐色
関越自動車道の高崎ICの近くに出来た温泉センター。薄褐色に濁った源泉が掛け流しで利用されており、良い温泉施設である。露天風呂には大きな岩風呂やひのき風呂、寝湯、大岩刳り貫き風呂、3連の岩壷風呂など7つの浴槽すべてが掛け流しで驚いた。
湯量豊富なのであろう。露天風呂の床にはそちこちで掛け流しの源泉が流れており、贅沢な使い方である。薄褐色濁り、少塩味+エグ薬味、少臭素臭と個性のある源泉である。
家族風呂にも訪問した。2時間3800円である。6畳の部屋とひのきの内湯と陶器の露天風呂があり、露天風呂のみ温泉が使われていた。ここも掛け流しである。
毎分468リットルを使い切っているのであろうか?湯量豊富で良かった。55.5度の重曹食塩泉(Na―Cl,HCO3)で総計3640mgである。鉄分を2.4mg含み褐色に濁っている。成分量の割には存在感のある湯であった。
4 高崎中尾温泉 天神の湯
熱い源泉掛け流し浴槽あり、内湯・露天風呂共に掛け流し
弱いすべすべあり。
関越自動車道の前橋ICの近くに出来た温泉センター。3ヶ所の露天風呂と1つの内湯がありすべて掛け流しで利用されている。凄いのは熱湯風呂で、小さめな露天風呂浴槽に多量に源泉を掛け流ししている浴槽である。源泉温度が54.3度あるので浴槽では47度ほどになっていた。
またほかの露天風呂も湯口側浴槽は44度ほどになっており、そのオーバーフローが大きめな露天風呂浴槽に流れ42度程度の適温になっていた。
内湯は少量の掛け流しである。湯は54.3度の重曹食塩泉で総計3098mgの温泉である。透明薄緑色、エグ味、弱い金気臭で湯の個性は少ないが、熱い湯の掛け流しで存在感はあるし、新鮮である。よわいすべすべも感知できた。この高崎、前橋周辺の湯脈の豊富さと温泉センターのレベルの高さに驚いた。
5 箕郷温泉 温泉スタンド
無料の温泉スタンド、分譲地のための温泉
46度の源泉で暖かい湯が出てくる。
高崎の北部に、分譲地用に掘った温泉が温泉スタンドとして無料で開放されている。湯口はコックをひねると暖かい湯が出てくる。気温は5度前後の冬であるが暖かいのは、頻繁に源泉を汲みに来ているからだろうか?46度の重曹食塩泉(Na―Cl,HCO3)で溶存1150mgほどである。
目の前に車を止めて車中で脱衣し、タオル巻きをして浴びた。透明、少エグ味、無臭の個性のない湯であるが、弱いつるつる感があり温泉と分かった。その直後に大きなポリタンクを積んだ車が汲みに来ていた。
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1 宮前平温泉 湯けむりの庄
食塩重曹泉 3.8グラム 37.6度
掛け流し浴槽1ヶ所あり
人工炭酸風呂も源泉利用、つるつるの湯
宮前平の駅近くの高台に出来た温泉。和風平屋の温泉センターで数多くの同様な施設が出来て廻るのもたいへんである。1500mの掘削で37.6度の食塩重曹泉(Na-HCO3,Cl)が毎分350リットル湧出している。
総計は3823mgで重曹分の濃い温泉である。炭酸イオン(CO3)を8.7mg含有しつるつるの湯になっていた。黒褐色、透明度12センチ、塩エグ味、モール臭(循環風呂はわら臭)で源泉掛け流し風呂の匂いが良かった。
いわゆる黒湯系で循環の風呂は内湯に1つ露天風呂1つ、壷風呂4つ、寝湯などにあるが人工炭酸泉にも源泉が使われていた。弱いが気泡が付着した。源泉掛け流し浴槽は1つのみありここも多くの温泉センターと同じく1つだけ掛け流し浴槽を造る最近の例と同じである。
2 港北温泉 スパガーディッシュ
食塩泉 10870mg 42.5度
内湯に源泉掛け流し風呂あり
赤褐色濁り 露天風呂は循環
港北ニュータウンのセンター北近くにある温泉センター。ゲームセンターやショッピングプラザなどが入る、大きなアミューズメントビルの3階、4階にある。1503mの掘削で42.5度の食塩泉が毎分200リットル湧出している。総計10870mgの高張性の温泉である。
源泉掛け流しの内湯があるが加熱、殺菌を掛け流ししている。露天風呂は循環であった。湯は赤褐色濁りで透明度50センチ、塩甘味、源泉湯口で臭素臭があった。温度がやや低くなっても非加熱、無殺菌の源泉掛け流しをして欲しかった。
3十里木長岳温泉 瀬音の湯
あきる野市の最も奥、桧原村に入る手前、秋川渓谷に入ったところに出来た日帰り温泉施設。コテージも10室あり朝食のみ付きの宿泊もできる。木造の曲線の平面の瀟洒な建築で渓流に沿って疎林の中に建っている。都内ではあるが市街地の温泉ではなく山の中の温泉で自然に囲まれよい景色である。
関東平野から山地に入ると黒湯や褐色の強食塩泉は姿を消しアルカリ性単純泉になる。総計450mgのアルカリ性単純泉でPH10.1と強いアルカリ性である。1500mもの深い掘削であるが、温度は27.2度と低い。
大きな内湯と石組の露天風呂があり内湯は加熱掛け流しで、露天風呂は循環である。特記成分はOH 2.1mg HS 0.8mg CO3 67.2mgである。透明、甘味+少たまご味、硫黄臭ありと観察した。内湯は大きな浴槽で2箇所から加熱源泉が入れられている。
その湯口は新鮮であるが湯量が少なく浴槽はやや新鮮味に欠けた。しかし源泉は匂いと味覚に個性があり良い源泉に触れることができるので善しとしたい。そしてCO3 67.2mg(28.5%)と多量に含有されつるつる強しの体感になっていた。露天風呂は循環で殺菌臭が分かり残念であった。
4河辺温泉 梅の湯
青梅線の河辺駅前にデッキで繋がったビルの5階6階に造られた温泉施設。駅の改札から徒歩100mほどである。大きな百貨店のようなビルの上部に造られ露天風呂が屋上の一部である。5階が受付、食事処、リラクゼーションサロンなどがあり6階が温泉施設である。
11種類もの浴槽があるが内湯に源泉オーバーフロー循環の浴槽が1ヶ所、露天風呂に小さな源泉掛け流し浴槽1ヶ所のみで温泉を使っており、その他は白湯である。
28.3度のアルカリ性単純泉でPH 9.48の温泉である。総計680mg 28.3度で湧出している。1352mの掘削である。瀬音の湯と同じく深い源泉であるが温度のないアルカリ性の高い単純泉が湧出している。この源泉は素晴らしかった。
弱く白濁し、露天風呂のひのき浴槽は源泉掛け流しで薄墨色になっている。色が個性的であった。薄灰色濁り(60センチ)、少甘味、無臭と記録した。内湯は循環併用ながら薄く白濁して個性的である。
さらにこの温泉の特記することはつるつるが猛烈に強く「つるつるたいへん強し」である。何度も転倒しそうになった。一部の重曹泉を除き、アルカリ性単純泉の中ではCO3が国内でも屈指の90.1mg(31.9%)と多量に含有されており、強く記憶に残った。
成分が純重曹系で硼酸イオンも28.6mgと多かった。湧出量は毎分70リットルと少ないが一つだけ掛け流し源泉浴槽を造るという勇断が非常に良い結果となっている。このような温泉センターの造りを見本にしてほしいと思った。
5戸越銀座温泉 中の湯
都内の戸越銀座の商店街に出来た銭湯の温泉。しかし規模が大きくスーパー銭湯と一般の銭湯の中間である。メガ銭湯なる言い方もできる。新築の3階建てで、屋上に露天風呂を造ってある。
陽の湯と月の湯に分かれており日替わりで男女を入れ替える。今回は陽の湯が男風呂で内湯が白湯で露天風呂が黒湯温泉であった。月の湯は内湯が黒湯で露天風呂が白湯であるらしい。1階は食事処で2階に内湯がある電気風呂やサウナ、ジェットバスなどの内湯は白湯で、階段を上がり3階の屋上に石貼りの円形露天風呂が黒湯である。
総計1102mgの純重曹泉で20.9度の温泉が毎分227リットル湧出している。黒褐色(10センチ)、少苦味、少わら臭であった。カラン自在ではなく加熱源泉を完全循環が残念である。しかし浴感は「つるつるやや強し」で大田区の黒湯などよりつるつる感触が強く好感した。
6中延温泉 松の湯
戸越温泉の近くで課題になっていた隣の中延温泉にも寄った。入母屋の大屋根がお城のような古い銭湯を改修して使われたいた。入口は唐破風がありその上に大きな千鳥破風が乗る銭湯建築の定番である。数少なくなってきているので貴重である。しかしエントランス部分は改修されビル風になっていた。
ここはメタ珪酸で規定の温泉で18.6度の総計356mgという軟水のようなきれいな湯であった。透明、無味、無臭。循環、殺菌でまったく温泉だか分からないものであった。電機風呂、ジェット風呂、露天風呂、水風呂全てこの温泉を利用している。この温泉で4521温泉地になった。
1 稲城天然温泉 季の彩
食塩重曹泉 2グラム 41.4度
薄い褐色の湯 掛け流し浴槽1ヶ所あり
香ばしい香りあり
稲城市の郊外に出来た日帰り温泉センター。和風の瀟洒な施設ながら中は結構広い造りである。41.4度の食塩重曹泉が毎分355リットルも湧出している。
1700mの掘削で総計2019mgと比較的薄い温泉である。しかし湯の存在感はある。この温泉も1つだけ掛け
流し浴槽があり良い使い方である。
薄褐色透明、少塩エグ味、香ばしい香りありと観察した。弱いつるつるもあり色と匂いで温泉の個性を充分に発揮していた。ジェットバスなどは白湯を使い温泉浴槽を限って掛け流しで使うのは良い。最近の温泉センターは掛け流し浴槽があるのでどこも楽しい。良い傾向であると思う。
2 くりひら温泉 野天湯元湯快爽快くりひら
純重曹泉 1.5グラム 29.2度
腐植質32mg つるつるやや強し
加温、循環、殺菌が残念
川崎の郊外にある温泉センター。和風の平屋造りの温泉センター特有の建築である。湯は29.2度の純重曹泉で総計1477mgの薄いものであるが、黒湯で存在感抜群である。
腐植質32mgも含有し大田区の黒湯のような外観になっていた。黒褐色、透明度10センチ。エグ味、わら臭である。この湯は特につるつるが強く熱湯浴槽はつるつる強しであった。しかし掛け流し浴槽はなく、加温、循環、殺菌であったのが残念である。
地下800mから毎分237リットルの湧出量である。
3 瀬谷目黒温泉 さぶん瀬谷目黒店
純重曹泉 2.0グラム 30.3度
黒湯、透明度15センチ
つるつるやや強し 掛け流し露天風呂あり
横浜でも町田に近い瀬谷区に出来た温泉。東名高速の横浜インターからも近い。30.3度の純重曹泉で総計2086mgの温泉で腐植質を4.0mg含有し薄い黒湯になっている。
この温泉も掛け流し浴槽を1ヶ所造ってあり好感した。壷湯3ヶ所は循環である。黒褐色(濃紅茶色)、透明度15センチ、エグ味、少わら臭と記録した。つるつるはやや強しで感触は良い。地下800mから毎分355リットルの湧出量である。
4 コットンハーバー温泉 インスパ(再訪)
(現在廃業しました。この記事は約4年前のものです)強食塩泉 18.3グラム 43.1度
港に面した温泉センター
循環の半露天風呂のみ
この温泉は湧出直後の仮設風呂に入浴した温泉である。その時は真っ白に気泡で白濁し、臭素やアンモニアの匂いのする素晴らしい源泉であった。立地も横浜港に面した海沿いで良い温泉施設ができることを願っていた。このたびインスパなる温泉センターができた。
しかし湯は加工済の綺麗な源泉で掛け流しをすることなく循環であった。綺麗な薄黄色透明、強い塩味、少臭素(アンモニア)臭であるがはっきりと殺菌の塩素臭がした。湯は43.1度の強食塩泉で総計18320mgである。内湯は白湯で格子の中の半露天風呂だけが温泉利用である。小さくても良いので掛け流し浴槽を造ってもらいたい温泉であった。廃業も時間の問題だと思っていた温泉である。
5 新横浜温泉 フジビューホテル
強食塩泉 15.9グラム 42.2度
加温循環殺菌の内湯のみ
茶褐色濁りの湯
新横浜のホームから見える駅前のビジネスホテルの温泉。高層ビルのホテルの地下1階が温泉施設になっている。内湯が2つあり高温湯と適温湯の浴槽である。湯は42.2度の強食塩泉で総計15900mgの源泉である。茶褐色濁り、透明度30センチ、塩甘味、少臭素臭+アンモニア臭である。
加温、循環、塩素殺菌が残念であった。色が個性的な源泉で加工済であっても匂いが残っているので掛け流し浴槽であればインパクトがあるであろう。入浴料2000円にしては価格と施設のバランスが取れていない温泉施設であった。
6 獅子ヶ谷温泉 スパリブール横浜
純重曹泉 1.8グラム 19.3度
綱島の黒湯系 内湯1ヶ所露天風呂1ヶ所は循環
内湯に加温掛け流し浴槽あり
新横浜から鶴見に向かう環状2号線に沿ってある温泉。大きなビルの温泉センターである。19.3度の純重曹泉で綱島温泉系の黒湯である。内湯1つと露天風呂1つは循環であるが小さな四角い内湯の源泉掛け流し浴槽も付いており良い。黒褐色、透明度15センチ、少エグ味、わら臭ありと観察した。
循環のほうが匂いが強くなっていた。施設は全体にバリ島のデザインで南国風の植物が配置されていた。湯は弱いつるつるもあり黒湯系特有の個性を発揮していた。