温泉チャンピオン 郡司勇の温泉サイト » 2012 » 9月
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郡司が実際に行き、観察・記録した湯について書いています。
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温泉紀行
2012/09/30 中部 
上諏訪、下諏訪の秘湯、個人宅の温泉 

1上諏訪温泉 衣温泉

上諏訪の街中にある小さな共同湯、鄙びている。木造の湯小屋造りである。57度のアルカリ性単純温泉で透明、無味、ながら微硫黄臭があった。



浴槽は緑色のタイルで湯の色が緑色に見えるのはタイルのせいである。



カラン自在の掛け流しである。ややつるつる感もある良い源泉であった。



2上諏訪温泉 縣社八剣神社温泉

神社の前に大きな石が置いてあり、湯が出ている。



ヌル湯であるが透明、たまご味、硫黄臭の良いもので独自源泉であろうかと推測した。



3上諏訪温泉 平温泉

上諏訪の湯小路という地名には共同湯が3つ隣り合っている。その中でも角に位置し古い造りの共同湯が平温泉である。



地元専用であるが、入浴者が居て許可がでた。隣には上の湯共同湯、そして大和温泉、個人宅の温泉と4ヶ所の温泉が集合している。



76度の単純硫黄泉で透明薄黄色、たまご味、硫黄臭ありという存在感のある源泉でこの4ヶ所は共通の源泉である。



つるつるの良い温泉で鄙びたコンクリートの浴槽が1つだけの簡素な造りであるが、建築は凝った造りで大正13年の創建だという。水色のペンキで塗られた外観は色褪せて古さを物語っていた。



 

4上諏訪温泉 大和温泉

小さな民家の中にある温泉。細い路地を抜けると男女別の温泉の扉がある。



タイルの床にステンレスの浴槽があった。透明、たまご味、少硫黄臭と観察した。すぐ裏に源泉がありそこから引いている。69度の単純硫黄泉でつるつるの湯である。



分析表はおそらく間違いだと思われるがHS 32.3mg H2S 34mgと大量に入っているが、昔の分析表によるHS 1.3mg程度だと思われる。CO3 15mgは適量だと思われた。



5上諏訪温泉 塩原邸個人湯

大和温泉の隣に個人邸があり、その庭に共同湯のような温泉がある。



窓が開いており入浴したく思っていたが、特別許可が出て入浴することが出来た。個人宅の温泉で浴槽はコンクリートの鄙びたものである。



薄緑色透明、たまご味、硫黄臭あり、と観察した。つるつるの湯でこの一帯同じ源泉である。弱い掛け流しである。



6上諏訪温泉 宮の湯

上諏訪大社の近くにある神宮寺地区の温泉。62度の食塩泉で総計1147mgである。この辺の源泉は硫黄分がなく食塩泉となっていた。



小さな2階建ての銭湯風旅館でモザイクタイルの浴槽が2つである。小さな浴槽が別源泉で27度のもので水風呂のように使われている。



浴槽は46度にもなっていて大変熱く、少ししか入れなかった。透明、微塩味、無臭の個性の少ない湯で掛け流しで使われていた。



7下諏訪温泉 菅野温泉

下諏訪に移動して、共同湯巡りをした。上諏訪と違い硫黄分が入っていないが、総計が1000mgを越えていてNaCa-SO4、Cl泉であった。



旦過第一第二源泉の混合泉で56度で総計1157mgである。タイル貼りの楕円形浴槽が一つの簡素な造りで湯が中央の柱から掛け流しになっている。



透明、少苦味、無臭の個性は少ない湯であったが熱い湯で掛け流しで使われていた。この温泉は「すげのおんせん」よ読むということだ。



 

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2012/09/17 九州 
九州温泉道 佐賀、長崎 2

1満越温泉 国民宿舎いろは島

かなり以前に宿泊したことがある温泉。透明、無味、無臭ながらつるつる強しの温泉で高串温泉の引き湯である。



海岸の高台に立っており、湾の眺めの良い浴室で景観が美しい。29度のNa-HCO3、Cl(食塩重曹泉)でCO3が58.7mg含有されつるつるの感触になっている。





2高串温泉 肥前町福祉センター

コンクリートの町営公民館のような施設。内湯1つであるがつるつるの強い湯が使われており評判の温泉である。



私が以前行ったときの分析表だとCO3が110mgにもなっており凄いつるつる感があったが今回の分析表ではNa-HCO3、Cl(食塩重曹泉)で総計1391mg Na377mg Cl 173mg(25%)HCO3 631mg(53%)CO3 58.7mg(10%)であった。



大きな内湯が一つのみの簡素な施設でオーバーフロー循環の温泉であった。



3平戸たびら温泉 サムソンホテル

平戸の島と海岸を挟んで建つ風光明媚な地点にあるホテル。含鉄-Na-HCO3泉(含鉄純重曹泉)で総計7234mgという濃厚な成分である。



そのため薄く白濁し、エグ味があり、少金気臭の湯であった。鉄分は23.6mgもあるが循環のために除鉄されていて赤くにごっていなかった。しかし濃い重曹分が残り存在感を出していた。



とろとろの湯でつるつる感は強い。浴室からの景観も海に突き出したようになっており美しい。内湯と露天風呂がある施設で循環ながら存在感のある湯であった。



4させぼ温泉 ホテル万松閣

佐世保の街中にあるホテルで5階の屋上の露天風呂と3階に内湯が離れてある。



純重曹泉で総計2546mgで陽イオン720mgのうちNaが712mg 陰イオン1761mgのうちHCO3 1680mg CO3 38.4mgと95%ほどの重曹分が含有されており最強のつるつる感である。



オーバーフロー循環で使われている。



5武雄温泉 元湯

辰野金吾が設計した楼門と一棟の建築が残る温泉。49.6度と45.3度2本の源泉を持っている。単純温泉ながら掛け流しで使われており、熱湯45度ほどあり、ヌル湯でも42度であった。





元湯に入浴したが天井の高い木造の共同湯でタイルの大きな内湯が2つある。総計829mgながら重曹系でCO3が18.4mg含有されておりすべすべの感触もある。



この温泉は貸切の殿様湯や家老湯などもある。ほかに共同湯の蓬莱湯もある。



6古湯温泉 鶴霊泉

綺麗な湯のアルカリ性単純温泉が湧出しており総計192mgの36度である。透明、無味、無臭で弱いつるつるがある。



有名な足元自噴の砂湯は底が砂で足元から温泉が湧出している。



しかし上からも樋で湯を足している。こちらが源泉浴槽でタイル浴槽が隣にあり、こちらは加熱浴槽である。



7熊の川温泉 熊の川浴場

小さな共同湯ながら激しい掛け流しで素晴らしい温泉。総計179mg、32.9度の単純弱放射能泉で透明、無味、無臭である。



源泉浴槽はヌル湯で大量に掛け流しされている。隣に弱く加熱した36度くらいの浴槽があり、もう一つ小さな40度くらいの浴槽もある。



タイルの3つの浴槽があり、掛け流しの温泉であった。32度だと加熱湯に入った後はプールの水のようでヌル湯であった。

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2012/09/16 九州 
九州温泉道 開始イベント 熊本、佐賀

1辰頭温泉

九州温泉道が始まり88ヶ所の温泉を廻ると泉人となれるという企画である。企画委員長として賞状には私の名前が書いてある。



そのオープニングセレモニーとして26日に別府を出発した、その日は参加できず翌日の熊本の辰頭温泉から参加した。



ここの湯は総計2745mgの食塩重曹泉(Na-HCO3,Cl)で43.8度である。源泉のまま加工せずに掛け流ししているため極めて新鮮な湯が浴槽に入れられている。内湯は気泡に拠って白濁しており、祖谷温泉のようである。



H2Sが0.2mg含有されており匂いも良い。新鮮な香ばしい匂いに、透明泡による白濁、エグ味、少硫黄臭ありと観察した。内湯は激しい泡付きで身体がすぐ真っ白になる。露天風呂でも少々弱いながら泡付きがあった。



気泡に拠る擬似つるつる感があり、身体をこすると気泡が立ち昇りつるっとする感触がある。すばらしい温泉の一つである。



2不二の湯

以前はコンクリート工場の中にある鄙びた湯小屋であったが、綺麗な施設に改築されていた。40.8度の食塩重曹泉で総計2242mgの温泉である。



透明、少薬味、無臭の湯が掛け流しされている。以前は泡付きもあったが今回は感知できなかった。



改札のような入口で100円入れるとひとり入れる仕組みになっているのは以前のままであった。

 

3山鹿温泉 桜町温泉

山鹿温泉は湯量豊富で掛け流しが多く良い温泉地である。その中で鄙びた建築の共同湯がこの桜町温泉である。



木造の平屋でオレンジ色の屋根である。3段階の湯温に分かれた浴槽になっており、源泉直と少加熱、加熱の3つであった。



山鹿の湯、特有のつるつるの湯で透明、無味、無臭ながら感触に特徴のある湯である。



4二日市温泉 博多湯

博多湯は改築されていた。以前の柱はそのままに内装を綺麗にしてあった。1階の浴槽は掛け流しの3メートル角ほどのものが1つになった。



以前の一人用の小さな浴槽が3つあったタイル風呂が懐かしい。今回は岩風呂になった。43.8度の単純温泉で硫黄分の含有は無いが味覚と匂いに硫黄分が表れている。浴室のドアを開けると硫黄臭がはっきりとわかった。



源泉は多量に掛け流しされていて満足である。味覚もたまご味があった。この湯もつるつる感があり。山鹿と似ている。改修して残念なことが多い中、ここは掛け流しも多くよかった。



5寺浦温泉 (現在 廃業後)

佐賀県には純重曹泉のつるつる湯が多くここもその一つである。湾に面した岬の先端にあるホテルでこの地で湧出する温泉ながら塩分は含まず純重曹泉(Na-HCO3)である。総計1020mgで28.2度である。今回はここに宿泊した。料理も良く廃業が残念である。



Naが277mgで98.4%を占めHCO3が618mgで78.4%、CO3が37.9mgで9.8%と重曹分は陰イオンでは88.2%と純粋なものである。



そのためつるつるが強く現れている。源泉を少量掛け流しして加熱源泉もカラン自在になっている加熱掛け流し方式である。透明、無味、無臭ながら温泉から出た後はさっぱりとして重曹泉の本領発揮であった。

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2012/09/10 東北 
青森 一部秋田秘湯めぐり 2

1蔦温泉

蔦温泉に宿泊した。足元湧出の源泉浴槽が有名な温泉である。



まずは久安の湯に入り、次に貸切風呂も満喫した。



そして新しい泉響の湯に入って閉めた。



良い温泉はなんど来ても良いものだ。合計10泊くらいしているかもしれない。



 

2田代新湯 湯小屋

昔からある湯小屋である。3回目の訪問である。茶褐色の色の湯で金気えぐ味、金気かつおぶし臭がある。



個性的な温泉であった。しかしややヌル湯で浴槽が1つのボロイ施設であった。



3田代新湯 源泉

 

湯小屋の源泉である。足元自噴の溜め枡で緑褐色、えぐ味、金気薬臭ありという個性的な温泉であった。湯小屋よりも温度があり快適である。



4某場所  仮設露天風呂

某高原の旅館の近くの廃屋の別荘にある源泉。ブルーシートで仮設の露天風呂が作られていた。(現在は入浴できません)



個性的な源泉で温度もあり良い湯である。



酸味が強く、白濁した硫黄泉である。かなり濃い硫黄分で翌日でも体の匂いが消えなかった。

 

5某の湯  個人所有温泉

食塩重曹泉と思われる湯が大量に仮設のイケスに入れられ強力な泡付が見られた。

そのために擬似つるつる感があり非常に新鮮である。薄褐色透明+深緑、エグ味、香ばしい香りありであった。



太いパイプが青いイケスに入れられ豪快に掛け流しされている。仏沢温泉の登竜館の湯と相似している良い源泉であった。



 

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2012/09/09 東北 
青森 一部秋田 秘湯めぐり1

1某温泉跡

某温泉は営業しているときに入浴したが、各所に浴槽があって湯量豊富な温泉であった。現在は地獄地域のように噴気が充満している一つの台地になっていた。立ち入り禁止のようである。



そこから流れ出ている川は30度ほどあり、枡で入浴した。また大きな噴気の下に熱い湯が流れているところがあり、底を掘って寝転びながら入浴した、



さらに35度くらいのコンクリートボックスに湯が流れておりここが快適な入浴施設となった。





 

2二庄内温泉



ダムの下にコンクリートの浴槽が露天で作られており、35.5度単純温泉と書かれている。透明、微たまご味、無臭の掛け流しであった。



 

3要目温泉

さらに下ると林道の突き当たりにボロイコンクリートの共同湯がありゲロ鄙びであった。湯は高温で47~8度あると思われる。



なるべく動かないようにして入浴した。透明、無味、無臭の単純温泉と思われる。



4空の平温泉



小さな施設の温泉。70.8度のアルカリ性単純温泉で総計812mgのものである。透明、少たまご味、無臭の湯が掛け流しで使われている。



木の浴槽で山々の展望が良い温泉である。湯は気泡があり新鮮であった。



5大湯温泉 某旅館 (現在廃業)

含硫黄食塩泉の足元湧出源泉である。ヌルメの温度が良い。

古い旧木造宿で現在は営業していない。しかし40度前後の足元湧出源泉が健在である。

特別許可で入浴した。



となりに町営源泉の浴槽があるがこちらは熱い湯である。分析表によるとHS 35.3mgの含硫黄となっているが硫黄分は感知できなかった。



 

 

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