1 玉川温泉 湯郷玉川
林の横にある平屋で一部2階建ての民家のような施設。日帰り温泉で人気があり、10時開店前に着いたが客が並んでいた。
26.8度のアルカリ性単純温泉で総計172mgという極めて清澄なものである。しかしPHは10.1と強アルカリ性である。HS 0.8mg HCO3 29.5mg CO3 28.1mgとなっている。透明、無味、無臭の循環である。
しかしCO3 の28.1mgでツルツルやや強しの良い感触になっている。大きな内湯1つと、露天風呂1つの簡素な造りながら湯の存在感があるので人気なのであろう。地元の人で賑わっていた。
2 ときがわ温泉 とき川
料亭風の平屋の瀟洒な建築。中は浴室が2室と、2間続きの客室が2室の4つだけである。入口の横の林はやまツツジが満開で真っ赤な花が咲いていた。やまぶきとあじさいの2室で昼の部、夜の部2組のみで4組しか入浴できない。そのためこの土曜日の昼の部は1月ばかり前に予約していたものである。
今回はやまぶきになった。6畳と4畳半の個室で和風の清楚な造りである。ここは99年に通販生活でアルカリ性の高い温泉日本一として取り上げたものでPH 11.3で白馬八方温泉とほほ同率一位である。
温泉としてはメタケイ酸規定泉で14.6度の総計219mgのものである。CO3が47.6mgと濃厚に入っておりOH(水酸化)イオンも16.0mgと多い。
透明、甘味、無臭であるがツルツルが強烈に強くローションのようである。石鹸を使い体を洗うとさらにツルツルが増し、石鹸が取れなくなったように錯覚する。内湯の岩組浴槽が1つで弱く加熱掛け流しにされている。
食事は1品ずつ出てくる懐石薬膳料理で14種類のお品書きのメニューに沿って出された。
3 神川温泉 かんなの湯
ソーラーパネルの屋根のついた近代的な平屋の日帰り温泉センター。26.6度の食塩重曹泉(ナトリウムー炭酸水素、塩化物泉)で総計3053mgである。
透明、小エグ味、無臭の源泉が循環されていた。内湯3ヶ所と露天風呂2ヶ所が温泉で大きな浴槽なのですべて循環である。小さくても良いので掛け流し浴槽を造るべきだと思った。
4 八塩温泉 神水館
八塩温泉の老舗、木造3階の本館とコンクリートの2階建ての2つの棟からなっている。コンクリートの棟の方も木造を良く模してあり屋根は木造である。
雰囲気のある和風の外観である。今回は木造3階の棟の3階の部屋で神流川の流れと桜の花の見える良い位置であった。
ここの温泉は総計15.700mgの食塩泉で炭酸も915mg含有しもう少しで含炭酸泉となる。薄褐色で塩味と炭酸味があり、無臭であった。
源泉浴槽が掛け流しであるが湯量が少量なので加温しておらず15.5度のままである。冷温交互入浴となった。
内湯の加温浴槽は加水でほとんど温泉は少量の使用で白湯に近い。露天風呂は混浴で1つである。ここも白湯に近い。冷たい源泉掛け流し浴槽のみが塩分のある炭酸味の効いた源泉を楽しむことができる。
1 こだま温泉 こだま温泉ファミリープラザ
ステンレスの庇の近代的な日帰り温泉センター。30.1度の食塩泉が毎分63リットル湧出し、総計は8200mgと等張性である。
微褐色、塩味、少臭素臭であった。掛け流しと謳っているがオーバーフロー循環である。内湯に3浴槽、露天風呂1浴槽、寝湯1浴槽である。
大きな容積の浴槽が3箇所もあり掛け流しは難しいであろう。小さな浴槽に絞るべきである。
2 湯楽の里 熊谷店
線路の間にあるやや行きにくい敷地にある温泉。木造平屋の風雅な造りで36.5度の単純温泉で総計588mgである。重曹系の単純温泉で毎分634リットルも湧出している。
透明、無味、無臭ながら加温掛け流しで使われており良い。露天風呂は壺風呂4連と小さめな浴槽が2つである。湯を無駄に使うことなく掛け流しにしていた。
単に大きな浴槽を作るよりもずっと良いので各地循環の施設は見習って欲しい。内湯は白湯のようだ。
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1 黒瀬温泉 ホテル白岩 宿泊 4780温泉地 オーバーフロー循環
本日の宿泊はホテル白岩にした。独自源泉で離れているのでカウントできるためである。そして入浴のみ不可である。
湯はタイルの内湯と木枠に石張りの露天風呂があった。残念ながら循環であった。湯は総計3740㎎の食塩泉で26.4度の温泉で透明、塩味、無臭の個性は少ないものであった。
湧出量は毎分200リットルあるので一部小さな掛け流し浴槽があれば良いと思われる。翌日は暗いうちに宿を出て6時20分発の船で式根島に行った。
式根島
1 足付温泉 再訪 足元湧出
足付温泉は再訪であるが、以前よりも温度が下がり入浴してみると足元の砂地から25度程度の湯がもわもわと緩く自噴しているのが分かった。
浴槽では20度代であろう。水風呂のようであった。以前はヌル目の岩のくぼみであったが、今回は水のように温かった。透明、塩味、無臭で2か所の湯溜りがあった。
2
松が下雅湯 掛け流し
真っ赤な食塩泉で強い強食塩泉が使われている。赤褐色、強塩味、少金気臭であった。
大きな湯船が2つあり、岩と海の景観が美しい。また湯が赤いので存在感がある。地鉈温泉の湯が成熟し赤くなったものと思われる。
有馬温泉のような存在感であった。
3
地鉈温泉 再訪 足元湧出
海に向かって大きな峡谷を、岩に挟まれて下ってゆくアプローチである。海岸に湯が涌いている。
源泉地帯は80度ほどある沸騰している源泉で、まだ透明である。そこから流れだし海水と混じりやや高温になっているところは緑色である、さらに外側になっているところは熟成が進み褐色になっていた。
鉄分を含む源泉の劣化状況がすぐわかる温泉である。湯は強食塩泉で強い塩味である。匂いも香ばしい金気臭があり存在感は抜群である。
湯が熱く入り江が各所にあるので、点々と入浴箇所がある。各所で入浴した。海の背景と岩の屹立でたいへん美しい景観である。
素晴らしい景観の温泉の屈指のものであろう。
4
憩いの家温泉 4781温泉地 掛け流し
地鉈温泉に下る手前に源泉小屋があり、ボーリングしている。その源泉を送っている施設。
湯は鉄分を5.0㎎含有する強食塩泉で74.4度、総計35510㎎である。海水より濃い温泉である。浴槽では薄褐色、強塩味、香ばしい香りとなっていた。
内湯1つのみの簡素な施設でタイル貼りの浴槽である。200円の地元民の浴場であろう。