1 某擁壁温泉
薄褐色、金気味、金気臭
某地域の住宅の擁壁の水抜き穴から褐色の温泉が各所から湧出して、垂れ流れている温泉。実測26.8度の含鉄泉と思われる。テレビのニュースでも放映されていた温泉
ポリのコンテナで入浴した。薄い褐色で、金気味、金気臭である。やや弱い硫黄臭も感知できた。段差が1メートル程度の擁壁からそこら中から温泉が湧出しているのは不思議である。
2 円形柱からの大湧出
透明、少たまご味+塩味、弱い硫黄臭
直径10メートルで高さ3メートルほどのコンクリートの筒の上から温泉が湧出し、巨大な噴泉塔のようになっている場所ができた。ここもテレビのニュースで放映された温泉である。
この3月11日の東日本の大震災が原因で炭鉱の奥から温泉が湧出し、坑道を埋め尽くし、その空気穴から噴き出したらしい。湯気がもうもうと噴出し壮観である。
湯はいわき湯本温泉と同系の含硫黄食塩泉だと思われる。透明であるが、薄い塩味、弱い硫黄臭である。新鮮なので透明であるが、時間をおけば白濁すると思われる。
温度は56度で入浴できない高温である。冷まして入浴した。今は夏であるが冬は湯気がすごくさらに壮観であろう。
しかしこの温泉の湧出がいつまで続くかは不明である。毎分2000リットル以上の湯量で湯が川のようになって流れているのが素晴らしい。
3 高野温泉 入の元湯
透明、無味、無臭 つるつるの鉱泉
高野温泉は一番奥の入の元湯と中の湯、出戸の湯の3か所があり、どれもつるつるした鉱泉である。以前出戸の湯に宿泊したことがあるが、もう廃業したらしい。
入りの元湯は入口手前に合掌造りの食事処がある小さな温泉やどである。内湯の岩風呂に入浴した。透明、無味、無臭ながらつるつるの感触で炭酸イオンが含有されていると思われる。
分析表の掲示がなく、温泉規定にはなっていないかもしれない。
4 いわき湯本温泉 さはこの湯
今回の地震で瓦屋根が損壊し現在外観は修理中であったが、営業していた。父の日で100円にて入浴できた。
総計1824㎎の含硫黄食塩泉でHS-10.1㎎ H2S 0.7㎎の含有量で薄白濁、塩味+たまご味、硫黄臭がある。
なかなか個性のある良い源泉であるが共同源泉なので基本的にどの湯も同じである。しかし「ホテルみちのく」など少し遠い温泉宿は温泉が熟成され白濁していることが多い。
5 二子浦仮設温泉
勿来の茨城県との県境近くにある仮設温泉施設。コンパネの外観にポリのいけすの浴槽である。
仮設の温泉は素晴らしい。湧出したまま掛け流しであるからだ。分析表は掲示されていなかったが12~14グラムのNaCa-Cl泉で42度ほどである。
透明、塩苦味、無臭である。横に露天風呂もあり同じく青いいけす風呂である。カルシウム分が多く苦味が強い、伊豆山温泉または片山津温泉に似ている。
国道の対岸に源泉施設があり、カラン自在で持ち帰り自由になっている。ここでもコンテナを設置して入浴した。
6 某温泉 某保養所
某インターの近くに温泉が湧出している。という情報で探し回りやっと到達した温泉。なんと平屋の瀟洒な温泉建築であった。
木の浴槽に網代天井の和風温泉施設であった。解放されており。総計1915㎎のNaCa-SO4泉が湧出していた。31.9度でPH8.6である。男女に浴槽が別れているが男湯は非加熱掛け流し、女湯は加熱掛け流しで使われていた。
ここは一般入浴不可です。
7 某温泉 大湯量硫黄泉垂れ流し
某温泉の近くに明らかに硫黄泉とわかる硫黄臭ぷんぷんの鉱泉がどばどばに垂れ流されている。ここの某温泉とは違う源泉である。
すごい湯量で側溝に入浴しようとすると流されてしまう。中央の枡に入浴した。総硫黄3㎎くらいだと推測する。透明薄白濁、たまご味、硫黄臭であった。
8 某温泉 垂れ流し打たせ湯
田んぼのなかにある源泉垂れ流し。透明、無味、無臭の湯であるが大量に田んぼの側溝に溢れている。27.8度なので温泉規定に入る。
凄い湯量で背中に浴びると観音様のように湯が丸く跳ねる。やや苦味があるので硫酸塩系の泉質かと思われる。
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1西山温泉 滝の湯 75
滝の湯は以前、泊まったことがある温泉でつるつるした源泉の記憶がある。荒湯源泉で分析表では81.8度 総計4888mgの含硫黄食塩泉でS2O3 8.3mg HS 0.3mgであった。しかし硫黄分は仄かにしか感知できなかった。
つるつる感はやや強めであった。対岸に独自源泉がありこちらに引かれている。しかし女湯でしか使われておらず、男湯と混浴の露天風呂は荒湯源泉であった。
つまり荒湯がつるつるする源泉なのであろう。川沿いの浴室で水量の多い川がダイナミックであった。
2西山温泉 新湯 80
古いコンクリートの共同湯のような浴室と木造の天井の高い造りの浴室の2つがあり古い共同湯のほうは女湯に使われており、小判型のコンクリートの2つの浴槽が中央にある別府の共同湯のような造りであった。
ここで新湯源泉が使われており、71.2度の総計4754㎎の含硫黄食塩泉でHS 1.7㎎ H2S 3.8㎎のものである。
ここも滝の湯と同じくつるつるやや強しの湯である。男湯は荒湯源泉が使われていた。透明、少塩味、微硫黄臭である。西山温泉は塩味で、仄かな硫黄臭とつるつるした感触の温泉であると感じた。山の中の良い温泉地である。
3東山温泉 向滝 90
会津の奥座敷。東山温泉の向滝に泊まるので、いつも遅くまで温泉めぐりをしている私であるが、17時には着くように早めに向かった。
まだ明るいうちに立派な玄関に到着した。登録文化財の宿でその指定が第1号という立派な建築である。池を配した中庭を囲んで、コの字型に建てられた建築群の、奥の角部屋で中庭の桜が満開で迎えてくれた。
温泉は向滝独自源泉と町営源泉の混合である。NaCa-SO4、Cl(塩化土類芒硝泉)で白い析出物が湯口に付着する泉質である。
透明、薬味、少焦げ臭の掛け流しである。貸切湯が3か所あり鈴の湯、瓢の湯、蔦の湯とありうち2か所に入浴した。
少浴室がキツネ湯で大浴室がさるの湯である。玄関の上に大広間があり、電気を点けてもらって撮影した。
貸切浴室の風呂
立派な格天井の格式のある建築で特に凝った造りではなく正統派の和室である。食事も熱いうちに運ばれ洗練されたものであった。
特に泊まった桔梗の間から、窓の前が一面の桜の花の満開で美しかった。
きつね湯の浴槽
さるの湯
4うねめ温泉 65
翌日は郡山に出て、いくつかの温泉を再訪した。以前つるつるの感触が記憶に残っているうねめ温泉に再訪した。大き目な内湯が1つの簡素な日帰り温泉施設である。
湯は41.4度のNa-HCO3、Cl(食塩重層泉)で総計1898㎎のものである。透明、無味、無臭であるがつるつるの感触はあった。循環が残念である。
5並木温泉 70
郡山市内にあるスーパー銭湯。大きな施設である。37.5度のNa-SO4、Cl(食塩芒硝泉)で総計1337㎎の湯である。
循環もしているがオーバーフローが多くほぼ掛け流しに近い状態である。透明、少薬味、無臭の湯で内湯1つの施設である。ここもつるつるの感触があった。
6東北原温泉 80
郡山郊外の畑の中の1件宿といった、ちょっとした秘湯。ここは掛け流しでつるつる強しの良い湯で泡付きもあった。
小さな内湯1つの簡素な共同湯といった施設で、透明、無味、無臭ながら先のつるつる感で存在感はある。
41度のNa-HCO3,SO4,Cl泉で総計1021㎎というほとんど単純温泉に近いが掛け流しで良い使い方である。
7ひばり温泉 75
国道4号線を南下していると、ひばり温泉の看板が目に入りまだ未湯であったので入浴してみた。大きな健康ランドのような施設で内湯に大きな浴槽が3つあり掛け流しで使用されている。
露天風呂は岩組の小さ目なものでこちらも弱く掛け流しされていた。薄緑透明、少エグ味、微香ばしい臭であった。総計1474㎎のNa-Cl,SO4泉で45度である。
掛け流しにするには適温であろう。CO3が19.6㎎含有されておりつるつるの感触であった。この郡山周辺の4か所はどこもつるつる感はあるが西山温泉のほうが強いつるつるである。
この後、芹沢温泉に行くが入浴のみ不可になっていた。毎分1500リットルの昔の大湯量はどうなったのであろうか?最近行った人いますか?
8新菊島温泉 80
鏡石温泉とマルナカ温泉を通過して新菊島温泉に久しぶりに訪問した。以前の通り大湯量で浴槽も変わっておらず安心した。
黄色べっこう色透明、少たまご+エグ味、弱い硫黄臭ありと観察した。直径10mほどの混浴大浴槽も健在で良かった。つるつるが強い湯で本日一番のつるつるである。すべって転倒しそうになる。
浴槽の縁から溢れた湯が渦を巻いて流れ去る様は圧倒的である。38.8度のヌル湯の単純温泉で総計275.5㎎という清澄な温泉ながら色、味、匂いで存在感は大きい。
毎分638.5リットルの湧出ですべて使っているのであろう大湯量に感動する温泉である。
1 塩原福渡温泉 岩の湯 85
東京から南会津の温泉に向かって東北道を北上した。塩原から400号線で会津に行く。途中寒かったので、塩原の福渡の有名な共同湯の岩の湯露天風呂に入浴した。
緑白濁した湯の色の円形の浴槽と、底から絶えず気泡が立ち上がっている透明ささ濁りの四角い浴槽の2ヶ所がある。緑白濁したほうも底からの湧出量が多く気泡が立ち昇っている。
こちらは石積みでほぼ円形である。こちらの温度が高く塩味も濃い、金気臭も感じられる良い湯である。7グラムほどの食塩泉と思われる。
一部崖より源泉が落下している。四角い浴槽は透明、えぐ味、無臭で塩味が少ない。弱食塩泉であろう。水量の多い渓流に沿った露天風呂で景観も良い。
2只見深沢温泉 むらの湯 80
只見に近づくと赤褐色の芒硝食塩泉のむらの湯が掛け流しで良い。隣の宿泊施設は濾過していて透明である。
46.9度のNa-Cl、SO4(芒硝食塩泉)で総計8929mgである。鉄分は9.8mg含有されており、掛け流しの浴槽で赤くなっている。
茶褐色不透明(15センチ)で塩甘味、薬臭とせんべいのような金気臭があった。展望の良い内湯1つのみの施設で1つの浴槽に掛け流しで使われている。温泉とはこのように簡素な方が良いのである。
3只見温泉 保養センター 65
以前訪問して40グラムを超える強食塩泉の分析表を見て驚いた温泉、今回掲示されていた分析表では総計は37772mgであった。
37.5度の強食塩泉である。湧出量は毎分37リットルである。しかし浴槽では透明、弱い塩味、無臭で加水、加温、循環、殺菌であった。中程度の内湯浴槽1つの簡素な温泉であった。
4大塩温泉 季節自噴露天風呂 85
以前に角川書店から出版した「秘湯、珍湯、怪湯を行く」で紹介してから、大変メジャーになった温泉。今回は2人入浴者が居た。
民宿のたつみ荘は満室が続いているそうだ。37度くらいのヌルい温泉であるが、新鮮で炭酸分と塩分をしっかりと含有した温泉で、隣の共同湯をやや薄めた感じの温泉である。
溢れる掛け流しの湯
しかし炭酸分は多く浴槽の奥に吹き上がっている源泉の周囲は炭酸刺激臭が漂い、素晴らしい天然資産であると思わせる温泉である。足元自噴の源泉浴槽であることは間違いなく、すぐ横の只見川の水位が上がってくると自噴を始める季節的な温泉である。
そのため毎年、雪解けの時期、連休前から湧出し始め、5月中には出なくなってしまう。
1ヶ月前後の貴重な温泉である。また湖のようになったエメラルドグリーンの只見川に迫り出して位置しているので、素晴らしい景観である。
浴槽は赤い析出物が付着し大量に掛け流しされた湯は、縁から溢れ川に流れ去っている。透明薄濁り、炭酸塩味、炭酸刺激臭と観察した。
近くにある炭酸水湧出場所の泉質は塩分が無い綺麗な炭酸泉であるが、この共同湯付近は温度のある源泉が湧出する。となりの共同湯の分析表では炭酸量が2850mgほどなので全国でも屈指のものである。
5湯倉温泉 共同湯 80
只見川に沿った温泉で炭酸分を含有するが高温のために源泉で抜けてしまっている温泉である。
しかし61.3度の温度があり毎分68.7リットルの湧出量は小さな共同湯の浴槽では使い切れずほとんど流されているだけで10%も使っていない。それでも熱い湯である。総計5889mgのNaCa-Cl,SO4(石膏食塩泉)である。CO2は159mgである。
緑褐色に濁り(20センチ)、少塩エグ味、少金気臭である。小さな湯小屋に浴槽が1つしかなく混浴である。脱衣場が男女別にあるし、湯が濁っているので混浴のハードルはあまり高くないであろう。
流れ去った湯は只見川に析出物の丘を造っていて、対岸からも黄色い丘が見える。その上に立つと直径20mはあろうかという大きな析出物の山であった。
6玉梨温泉 恵比寿屋 80
玉梨温泉と八町温泉とは川の対岸にあるが八町温泉の共同湯にはヌルい八町源泉と熱い玉梨温泉と混合している。この恵比寿屋は八町側にあるが対岸の玉梨源泉を利用している。
総計3972mgのNa-HCO3、Cl,SO4(芒硝食塩重曹泉)で炭酸の感触がある。温度は45.9度あり大分県の長湯温泉などと同じく炭酸は抜けてしまい分析表上では436mgになっている。
しかし源泉湯口では充分な炭酸刺激臭と炭酸エグ味が残り存在感は大きい。色も茶褐色に濁り(40センチ)炭酸エグ味、刺激臭である。
小さな露天風呂と内湯があるシンプルな温泉であった。前の川が雪解けの増水で早い流れになっていて豪快である。会津の山の中の良い温泉である。
析出物の多い露天風呂の浴槽
7西山温泉 中の湯 85
西山温泉の宿で古いときから前を通っていたが、まだ未湯であった温泉。西山では新湯、老沢、滝の湯、下の湯などには入浴している。塩味の硫黄泉で下の湯と双璧をなす良い温泉であった。
立派な造りの宿泊棟は宮大工が造ったのでどこか寺院風のディティールを持っている。離れの浴舎も同じく天井の高い、太い柱の立派な造りである。ここの内湯の色が素晴らしい。薄く紫色になっている。
これは白濁していないがその寸前なのであろう。味覚も中の湯3浴槽の中で一番濃く塩味とたまご味が適度に効いていた。匂いも硫黄臭が感知できた。
67.2度の含硫黄食塩泉でS2O3が2.9mg、H2S 0.2mgである。蒸発残留物が5740mgの源泉であった。離れの内湯の横に岩組みの露天風呂があるがこの源泉を薄めたように感じた。透明で塩味も薄く、硫黄臭も弱い。
母屋にある内湯は小さなもので違った分析表があった。総計4518mgでS2O3 1.1mg H2S 0.6mgの温泉であった。薄く白濁しているが離れの内湯ほどの硫黄分は感じられなかった。
青白濁に濁った珍しい湯
本館の内湯
1下諏訪温泉 旦過の湯
下諏訪の神社の近くの温泉街にある共同湯の温泉。NaCa-SO4、Clで総計1157mgは菅野温泉と同じ源泉である。
しかし熱い湯で湯が入れられている浴槽は48度近くあって足も入れられない。地元の入浴客は入るが全身真っ赤になって出てくる。
身体に悪いほどの熱さだと思った。私は隣の浴槽が45度くらいになっていたので、そちらに短時間入浴した。激熱の温泉で草津、野沢を上回る温泉であった。
2毒沢温泉 神の湯旅館
毒沢温泉は旧館のときに訪問して以来であった。国内でも珍しい純粋な明礬泉で、草津や川湯などの明礬緑礬泉とはちがう。
この純な明礬泉は北海道の恵山温泉と、福島の微温湯温泉の3ヶ所以外に知らない、貴重な源泉である。
浴槽は加熱循環であるが源泉浴槽がありそちらは少量の掛け流しである。そのため鉱泉としては善しとした。源泉温度が低く、2.0度である。
水素イオンが2.5mgでアルミニウムイオンが120mg、鉄イオンが132mgという陽イオンの溶存物質で陰イオンはSO4が1167mg、HSO4が92mgという純な明礬泉であった。
加熱すると赤褐色に濁り、酸味のなかに強い渋味があり、渋柿味である。匂いは少ない。非常に個性的な温泉で、宿泊したが奇麗な宿になっていた。
3尖石温泉 エクゼクティブハウス
川崎の「志楽の湯」の第2段とも言うべき施設である。まったく看板や宣伝をしていなく秘湯のような佇まいである。1000円で外来入浴ができる。
温泉浴槽は川崎と同じく黒川温泉の後藤氏の設計である。驚くべきことに仕切りが茅葺きである。そこに男女別ののれんが架かっておりそれぞれ露天風呂だけがある。たいへんプリミティブで野湯に来たような印象を受けた。
薄く緑白濁した湯で、少エグ味、香ばしい湯の香がある、良い湯であった。総計2753mgのNa-SO4、Cl泉ではっきりとした個性があった。ややヌル目の温泉でいつまでも入っていられる。
同行者はこの温泉が非常にインパクトがあったらしく感動していた。
4渋御殿湯温泉
渋御殿湯の足元湧出源泉に入りたく訪問した。何回目か忘れるほどである。奥の宿泊者専用温泉は2000円で日帰り入浴が出来た。
31度の足元湧出源泉は長寿湯といい、奥に浴槽に掛け流しされている源泉が渋御殿湯で26度である。単純酸性硫黄泉でH2S 25.3mgの強力な源泉である。
PHは2.72である。CO2が999.6mgで炭酸泉に近い値になっている。白濁した湯で、酸味、硫黄臭多しである。
古い木造の浴舎に3つの浴槽があり、足元自噴の長寿湯と掛け流しの御殿湯、御殿湯の加熱浴槽の3つがある。非常にすばらしい自然の妙で温泉もこの域に達してしまうと神々しい。
浴槽一面に足元からの気泡が出ており。炭酸分の多さが伺える。女性浴槽にも足元源泉があるが気泡がない。この湯の後は硫黄臭で感覚が麻痺するので硫黄臭に感じてしまうほどの温泉であった。
5蓼科温泉 共同湯
最後に蓼科のプール平にある共同湯に再訪した。熱い湯で小さな湯小屋に四角いタイル浴槽がある。飲んで見るとなんと酸味がある、酸性泉だと思って分析表を見るとH(水素イオン)0.9mgでNa-Cl、SO4泉であった。
61度の源泉で総計1661mgである。PH3.05であった。透明、少酸味、無臭で掛け流しで利用されている。
よわいつるつるもあり良い温泉であった。水素イオンの個性は強力で0.9mgでも酸味になっていた。飲んでみるとわかった。
1上諏訪温泉 衣温泉
上諏訪の街中にある小さな共同湯、鄙びている。木造の湯小屋造りである。57度のアルカリ性単純温泉で透明、無味、ながら微硫黄臭があった。
浴槽は緑色のタイルで湯の色が緑色に見えるのはタイルのせいである。
カラン自在の掛け流しである。ややつるつる感もある良い源泉であった。
2上諏訪温泉 縣社八剣神社温泉
神社の前に大きな石が置いてあり、湯が出ている。
ヌル湯であるが透明、たまご味、硫黄臭の良いもので独自源泉であろうかと推測した。
3上諏訪温泉 平温泉
上諏訪の湯小路という地名には共同湯が3つ隣り合っている。その中でも角に位置し古い造りの共同湯が平温泉である。
地元専用であるが、入浴者が居て許可がでた。隣には上の湯共同湯、そして大和温泉、個人宅の温泉と4ヶ所の温泉が集合している。
76度の単純硫黄泉で透明薄黄色、たまご味、硫黄臭ありという存在感のある源泉でこの4ヶ所は共通の源泉である。
つるつるの良い温泉で鄙びたコンクリートの浴槽が1つだけの簡素な造りであるが、建築は凝った造りで大正13年の創建だという。水色のペンキで塗られた外観は色褪せて古さを物語っていた。
4上諏訪温泉 大和温泉
小さな民家の中にある温泉。細い路地を抜けると男女別の温泉の扉がある。
タイルの床にステンレスの浴槽があった。透明、たまご味、少硫黄臭と観察した。すぐ裏に源泉がありそこから引いている。69度の単純硫黄泉でつるつるの湯である。
分析表はおそらく間違いだと思われるがHS 32.3mg H2S 34mgと大量に入っているが、昔の分析表によるHS 1.3mg程度だと思われる。CO3 15mgは適量だと思われた。
5上諏訪温泉 塩原邸個人湯
大和温泉の隣に個人邸があり、その庭に共同湯のような温泉がある。
窓が開いており入浴したく思っていたが、特別許可が出て入浴することが出来た。個人宅の温泉で浴槽はコンクリートの鄙びたものである。
薄緑色透明、たまご味、硫黄臭あり、と観察した。つるつるの湯でこの一帯同じ源泉である。弱い掛け流しである。
6上諏訪温泉 宮の湯
上諏訪大社の近くにある神宮寺地区の温泉。62度の食塩泉で総計1147mgである。この辺の源泉は硫黄分がなく食塩泉となっていた。
小さな2階建ての銭湯風旅館でモザイクタイルの浴槽が2つである。小さな浴槽が別源泉で27度のもので水風呂のように使われている。
浴槽は46度にもなっていて大変熱く、少ししか入れなかった。透明、微塩味、無臭の個性の少ない湯で掛け流しで使われていた。
7下諏訪温泉 菅野温泉
下諏訪に移動して、共同湯巡りをした。上諏訪と違い硫黄分が入っていないが、総計が1000mgを越えていてNaCa-SO4、Cl泉であった。
旦過第一第二源泉の混合泉で56度で総計1157mgである。タイル貼りの楕円形浴槽が一つの簡素な造りで湯が中央の柱から掛け流しになっている。
透明、少苦味、無臭の個性は少ない湯であったが熱い湯で掛け流しで使われていた。この温泉は「すげのおんせん」よ読むということだ。