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2011/06/14 中部 

発哺温泉と湯の川、緑色の熊の湯

1      発哺温泉 薬師の湯   再訪  

噴気造成泉 H2S 2.08 透明、微たまご味、硫黄臭多し,

共同湯のような内湯と混浴の露天風呂 

 

点在する池や高原の雰囲気で美しい志賀高原の奥にある温泉。むかし天狗の湯に泊まったことがある。このたび薬師の湯に入浴してみた。コンクリートの大きなホテルであるが、浴室に行くと小さな共同湯のような造りの内湯である。

 

また露天風呂は離れになっていて、別の出口から歩いてゆく。周囲をよしづ張りにした仮設風の外観で混浴である。ホテルの建築と比べ温泉施設がボロなので驚いた。

 

この発哺温泉は標高が高く、噴気はあるが温泉にならないという大湧谷や野地温泉などと同じく噴気造成で温泉にしている。硫黄臭の多い単純硫黄泉で透明、少たまご味、硫黄臭多しの湯であった。

 

掛け流しで利用されている。HS 0.37mg H2Sが2.08mgの含有で硫黄分は少量である。湯には硫黄の存在感は少なく、匂いだけに温泉らしさが出ていた。パンフレットの写真だと緑白濁しているが硫黄分が少ないのでこのようになるのは珍しいであろう。

 

2 平床源泉  垂れ流し浴び  

 透明、たまご味、硫黄臭多し 川の水と混ざる地点で浴びる

熊の湯温泉の下に大きな噴気が出ている。数年前に掘削してほたる温泉として使っている源泉であろう。ゴーという豪快な音を立てて噴気が立ち昇っているが温泉も湧出しているのであろう太い配管が伸びている。周囲を見学すると濃厚な硫黄臭がする。

 

地面のそちこちから噴気が出ており、湯も少量溢れて流れている。沸騰しているのでそうとう高温であろう。沢に下ってみるとなんと溢れ湯がパイプから流れ出しているではないか。強い硫黄臭と高温の湯で、まったりしたたまご味から単純硫黄泉と思われるがかなりの硫黄含有量であろう。

 

パイプの先の小さな川の流れと合流して適温の湯の川になっていた。寝転んで入浴した。硫黄分で白い析出物も付き温泉の雰囲気はある。子供プールで入浴すればかなりの良い温泉であろう。

 

3熊の湯温泉 熊の湯ホテル   数回目  

 総硫黄 73.2mgの国内屈指の硫黄泉 緑色透明の美しい色。総木造りの浴舎 

 

志賀高原の中だけでなく、国内でも屈指の硫黄泉が湧出している温泉である。48.2度のS―CaNa―HCO3、SO4(含硫黄芒硝重炭酸土類泉)で総計1279mgの源泉である。総量は少ないが硫黄分が大量に含有されており湯の色や味覚、匂いに強い個性が出ている。硫化水素イオン型でHS 53.9 H2S 19.3mgである。総硫黄は73.2mgにもなる。

 

この温泉は岩手の国見温泉などと同じく緑色透明になり美しい温泉として有名である。今回は絶好調できれいな緑色透明になっていた。

 

湯小屋が良い。木造平屋の木の浴槽と木の床の天井の高い立派な造りである。内湯はやや薄く白濁していたが緑色になり、まったりとしたたまご味が濃くなった味覚と硫黄の渋味もある。硫黄臭は弱いが、後で身体に付着して残るタイプである。

 

露天風呂が好調であった。内湯はわずかに緑色濁りであったが、こちらはきれいに澄んだ緑色透明の色で美しく、見惚れてしまうほどであった。

 

緑色の湯に入り天井の高い内湯に入っていると温泉とはほんとうに温泉は良いなあと思える湯である。日本の温泉の至宝であろう。洋風のホテルの外観でロビーも洋風であるが、和室の部屋もある。そして浴室が和風で大きな共同湯のような立派な建築で素晴らしい。

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2011/06/06 中部 

七味温泉と湯田中よろづや 

1 七味温泉 山王荘  温泉地再訪  

 新七味源泉はHS 23.8 H2S 24.1の強い硫黄泉

 薄墨色の湯と白濁の湯 

 

七味温泉は湯元牧泉館が廃業していた。以前この温泉に入り、昔ながらの床が放射状の板で造られた内湯が印象に残っている。広い露天風呂もなくなってしまった。この源泉はそのまま存在すると思われるので、営業再開が望まれる。

 

さて残る渓山亭、紅葉館、山王荘の温泉宿のうち、どれにしようか迷ったが山王荘を選んだ。ここの湯が大変良く、他と比較はしていないが素晴らしい湯であった。浴室に近づくと硫黄の香りがかなり強く漂ってくる。内湯に入浴してみると濃いねずみ色の湯で、薄墨色とも言える。味覚はまったりとした硫黄味と渋味がある。甘い硫黄臭もあり存在感の大きな温泉であった。

 

露天風呂に出てみると真っ白である。こちらは墨色になっていなかった。湯は新七味源泉で71.4度の湯が毎分150リットル湧出している。含硫黄―CaNa―SO4Clで総計1857mgである。

 

硫黄分はHSが23.8mg H2S 24.1mgの総硫黄 47.9mgもある。色味匂い共に硫黄の個性が良く発揮された源泉であった。内湯は木枠のタイル浴槽で露天風呂は石積みのコンクリート浴槽であった。熱い湯が豊富に掛け流しされ使い方も良い。残りの紅葉館と渓山亭の温泉にも入って調査したく思った。

 

 

2      湯田中温泉 よろづや 松籟荘泊  再訪 

60.1度のNa―Cl、SO4泉 文化財の宿。桃山風呂も文化財 

 

よろづやは木造の寺院建築のような伽藍の浴室が圧巻である。桃山風呂と言われ、有名である。豪快な本堂のような空間に大きな楕円形の浴槽が一つだけで、立派な格天井と大きな浴槽で豪快な設計の風呂である。

 

また本館の奥の斜面に沿って建っている松籟荘が木造3階の凝った造りで、両方共に国指定文化財の指定を受けている。この地域ではほかに渋温泉の金具屋の斎月楼も文化財指定である。

 

この松籟荘に泊まりたくて今回の温泉巡りを決めた。とにかくこの部屋を確保してから温泉巡りのコースを決めたのである。松籟荘は斜面の上に建っており本館の3階が1階である。

 

このエントランスが装飾の多い凝った茶室のような造りで感動する。網代天井に唐傘天井でしつらえられている。1階、2階が客室で3階は桃山風呂のような大空間の大広間である。2階の角部屋になった。控えの間が付いて、床の間の脇に書院窓のある書院が付いている。

 

内部の意匠は割りとシンプルで金具屋のような繊細な意匠はない。一般的な和風建築である。しかししっかりと造られた好感の持てるものであった。

 

湯はきれいな芒硝食塩泉で総計1271mg 60.1度の温泉である。94度の源泉もあり、蒸し風呂に使っている。透明、無味、無臭であるがきしきしした感触が重曹泉とは逆の個性であった。

 

露天風呂は桃山風呂の前にある池のような庭園のような風呂である。その露天風呂からは大きな額の掛かった桃山風呂の正面玄関と豪壮な唐破風が見え、回廊が廻っている。立派な建築の外観である。お寺の前で入浴しているような感覚になる。

 

別の浴室はしののめ風呂と呼ばれ、伊豆石の床の内湯と小さな露天風呂が付いている。掛け流しの湯が床一面に流れ清々とした浴室であった。本館もコンクリート造りながら立派なものでエントランスホールの天井は立派である。すぐ前に湯田中大湯があり、翌朝入浴した。熱い湯で高温浴槽のほうは入れない温度であった。

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2011/05/31 中部 

大室温泉、子安温泉、山田温泉大湯、松川渓谷温泉

1      大室温泉 まきばの湯  再訪  

 高台にある展望の良い温泉 掛け流し 

 香ばしい湯は健在 簡素な施設 



大室の高台にある展望の良い温泉施設。仮設時代にポリバスに大湯量掛け流しで使われているときに入浴した。その時は香ばしい新鮮な匂いが強く印象に残っているが、今回の匂いは薄くなっていた。立派な大きな石積みの道路でアプローチするが建築は簡素なもので、共同湯のような天井の高い湯気抜きの付いた湯小屋と石組の露天風呂がある。



露天風呂からは長野平野が一望に見えて景観が美しい。湯は等張性の塩化土類食塩泉で40.5度CaNa-Clである。総計8095mgであった。



仮設のときには濃さをあまり感じなかったが、今回は味覚に個性が出ており、透明、エグ苦味強しで少塩味、少香ばしい匂いであった。掛け流しだと思われた。



 

2      子安温泉  再訪  

35.4度の食塩泉を加熱掛け流し Fe 14mgで赤い湯 

 

同行者の要望で子安温泉に立ち寄る。小さな建築で小屋根を付けた切妻の湯小屋である。まさに共同湯そのもので、内湯だけで浴槽のみの造りである。



赤い食塩泉が加熱掛け流しで利用されている。前回はかなり高温であったが今回は適温になっており快適であった。総計8938mgのNaCa-Clで35.4度を少し加熱して掛け流しに使っている。鉄分を14mg含有し赤い湯である。オリーブ褐色(30センチ)、塩苦味、少金気臭で湯口微硫黄臭あり、と観察した。



木造の湯小屋で浴槽の周囲も木の床である。湯口に入浴していると少ないが泡付きも見られた。CO2は170mgの含有量である。

 

3 山田温泉 大湯  数回目   

 68.5度の含硫黄―NaCa―Cl泉 木の浴槽、木の床 

 木の札を上げると上がり湯が出る方式

 

山田温泉大湯は古い造りの時が始めての訪問で、改築された後に通販生活の共同湯特集で再訪した。今回はその後久しぶりに行く。外壁が黒く染まり木の新しさも消えて風格が出てきていた。唐破風の入り口の奥に高い天井の大きめな湯小屋が共同湯である。



中からは屋根と壁の間に小さな天窓が並びシルエットが美しい。木の浴槽に木の床ですべて木造の温泉である。洗い場のカランもなく木の札を上げると湯道から湯が注がれる。昔の方式を守っている。



湯は綺麗な食塩泉で硫黄も含有し含硫黄NaCa―Clとなっている。68.5度の高温で湧出している。硫黄臭は少ないが透明な湯に白い湯の華が浮遊している。塩苦味+少たまご味、少硫黄臭あり。と観察した。

 

4 松川渓谷温泉 和合の郷  再訪   

単純硫黄泉 混浴大露天風呂 硫黄臭あり



大きな天然岩で作られた広い露天風呂が有名な温泉。五色温泉のすぐ下であるが硫黄分は少なく透明な単純硫黄泉である。以前はこの露天風呂のみであったが最近は宿泊施設も出来たようだ。男女別の内湯があり、そこから大きな露天風呂に続いている。



川沿いの崖を切り取って造ったかのような大きな岩が露出した豪快な露天風呂である。細長い造りの露天風呂であった。



湯は透明ながら白い湯の花が浮遊し硫黄泉であることがわかる。無味、少硫黄噴気臭あり。と観察した。名勝地の雷滝の近くで渓谷美もある露天風呂である。泉質は濃厚なものではないが仄かな硫黄泉である。

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2011/05/29 中部 

長野県 松代温泉の個性的な温泉2か所+1

1      松代温泉 寿楽苑   温泉地再訪  

Fe-NaCa-Cl 38.8度 とCO2-NaCa―Cl 38.8度の2本の源泉

総計14.4gと17.5g 炭酸の残る食塩泉の掛け流し 

 

長野県の北部、渋湯田中地域から草津温泉に至る温泉の密集した地域に行った。特にこの地域を選んだのは文化財になっている湯田中のよろづや松籟荘に泊まりたかったことと、草津の草津ホテルにも泊まりで行きたかったからである。ます松代温泉で未入湯の寿楽苑に入浴した。



松代荘の赤い湯が記憶に残っていて、強食塩泉だったような思い出だが、塩はそれほど濃くなく、鉄や炭酸を含む土類食塩泉であった。となりの加賀井温泉と同系である。鄙びた温泉旅館で民家のような簡素な入り口である。



奥に男女別の内湯だけの浴槽があり源泉が掛け流しで利用されていた。湯面には析出物の張り出しがあり炭酸含有泉の特徴があった。湯は茶褐色に濁り、湯口は炭酸が泡だっている。味覚は炭酸塩苦味で金気炭酸臭であった。



分析表が2枚あり一つは1号泉で38.8度の含鉄NaCa-Clで総計14480mgのものである。Fe 21.5 CO2 870.6を含有する含鉄土類食塩泉である。もう1枚は旧1号泉となっており、38.8度の含炭酸NaCa-Clであった。総計は少し多く17580mgで Fe 16.1 CO2 1020の含有量で炭酸が1000を超えるので含炭酸土類食塩泉になっている。どちらを使用しているか不明だが1020mgや870mgの炭酸の含有によって匂いと味覚に炭酸がよく出ており炭酸泉の様相も見せる。鉄分の含有で赤くなり存在感も大きい。

 

2      加賀井温泉 一陽館  数回目   85

Fe-NaCa―Cl CO2 836.5mg Fe 25.1mg 赤い炭酸のかなり含有された食塩泉 

 

加賀井温泉「一陽館」にも歩いてすぐなので、車を止めたまま入浴しに行った。立派な湯小屋の長い浴槽の内湯と離れのような露天風呂は同じく健在であった。内湯は何度も来ているが掛け流し量が多く、新鮮で良い湯であると再確認した。



細長い浴槽の片側に湯口があり、対岸に流れ出ている。湯道は析出物で凝り固まっており炭酸カルシウムの生成のある析出物の付く温泉である。41度の含鉄土類食塩泉で総計は13980mgである。



 陽イオンはNa 2350(51.7%)Ca 1250(31.55%)とカルシウムの含有量も多い。陰イオンは食塩Clの5630(793.7%)HCO3の2050(16.8%)がメインである。特記成分はFe 25.1mgとCO2の836mgである。この温泉は鉄分と炭酸が大きな存在感になっていた。



露天風呂はやや劣化して濃い赤褐色になっている、そして析出物もこんもりと大きく付着している。内湯は新鮮な分緑色でまだ赤くなる前に流れ去ってしまっている。鄙びた古い造りの湯小屋と赤い露天風呂の良い温泉である。

 

3      地蔵温泉 十福の湯   

38.1度のアルカリ性単純温泉 PH 9.55 ほのかな硫黄味あり 内湯掛け流し 

 

松代温泉の近くに地蔵温泉の看板があり、未湯なので峠を越えて真田町の十福の湯に訪問した。新築の温泉入浴施設で大きな木造の合掌造りである。大きな切妻の屋根が高い天井になっている。浴室はログハウスのような壁面である。



大きな岩の配置された池のような県下最大級を謳う露天風呂もあったが内湯は掛け流しで露天風呂は殺菌臭がした。玄関前に源泉の見せ湯があり、少量含むと硫黄味がわかった。仄かな含有量であろう、0.3mgほどかなあ、と推測して分析表を見るとHS 0.6mgであった。



38.1度のアルカリ性単純温泉でPH9.4である。総計255.8mgと清澄な温泉である。OHを0.3mg含有し高いアルカリ性になっているがつるつるはない。透明、微たまご味、微々硫黄臭と観察した。

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2010/07/02 中部 

長野の温泉センター3ヶ所

1松が峰温泉 中郷ひばりの湯  75 
 モールのような琥珀色の湯 弱いつるつるあり 
 オーバーフロー循環 



 

 

 

 

 

 

 

赤倉周辺の温泉地の中で、ポツリと未湯になっている松が峰温泉に訪問した。妙高の引き湯ではなく、独自源泉である。温泉地のある宿に入浴をお願いすると入浴のみ不可で、ここのひばりの湯を教えてもらった。コンクリート造の公民館のような建築である。



 

 

 

 

 

 

 

 

湯は薄褐色のべっこう飴のような色でモール系であろう。32度の含重曹食塩泉の総計1370mgの源泉である。琥珀色透明、少エグ味、無臭である。少オーバーフローの循環である。しかし重曹分に拠る弱いつるつるがあり温泉の存在感はあった。



四角い浴槽が2つある内湯のみで簡素な浴室である。32度あるのであれば、ヌル湯ながら源泉浴槽があるとさらに良いと思われた。

2大豆島温泉 ゆったり苑  85 
 新鮮な食塩泉 内湯と露天風呂に掛け流し浴槽あり


長野市内の日帰り温泉センター、長野オリンピックのMウェーブの近くである。蔵造りの外壁に瓦屋根の和風外観である。



温泉は掛け流しを謳っており良い湯を期待させる。露天風呂の一つと、内湯源泉浴槽、壷風呂が掛け流しで利用されていた。

 

 

 

期待を裏切らず新鮮な良い湯であった。露天風呂の上段の浴槽は掛け流しの量が多く、下の循環浴槽に滝のように掛け流されていた。これを見てすこし感動した。また壷湯の源泉投入量も多めで良い、内湯源泉浴槽は大勢の人がその浴槽に集中しており肩を寄せ合って入浴している。



源泉浴槽の宣伝効果は抜群である、各地の循環だけの温泉センターも見習うと良い。源泉掛け流しには人がこれだけ集まるのである。色は透明であるが塩苦味がはっきりとある。総計3005mgよりも濃く感じる。そしてこの温泉の良さを感じたのは匂いである。湯口からは微硫黄臭があり、さらに香ばしい匂いが発散されていた。



 

 

 

 

 

 

 

 

47度の土類食塩泉(NaCa-Cl)で毎分383リットルも湧出している。分析表上では特に特記する成分は無いものの、新鮮さは温泉の評価を良くする一番の方法である。ここで新鮮さの大切さを思った。日帰り温泉センターでこのような良い湯にめぐり合うのは長野県が温泉県であり、各所に良い湯があるためでもあろうが、センター系のレベルが上がってきている証拠であろう。

3裾花峡温泉 元湯うるおい館  80 
 赤い食塩泉 総計8565mg 殺菌の後 掛け流し 
 大きな露天風呂と内湯もみな掛け流しは良いが 
 小さな浴槽もあるとさらに良い 



 

 

 

 

 

 

 

 

長野県の県庁所在地の長野市の真ん中にある日帰り温泉センター。長野県庁のすぐ近くでもうそこは山の温泉地のようである。タイル張りのマンションのような外観のビル建築である。元湯うるおい館というが食塩泉の元湯の源泉と含硫黄重曹泉をローリー輸送している。



元湯は46.6度の食塩泉で総計8665mgの等張性の源泉である。鉄分を5.5mgも含み赤茶色に濁っている。カルシウムの含有によって塩苦味があり、香ばしい香りもする。良い温泉である。川に沿った露天風呂は22メートルにも及ぶ長い浴槽で大量の湯が使われている。



さらに内湯も大きくみんな源泉掛け流し浴槽である。殺菌のみしていると記載されていた。福祉湯や家族風呂、展望風呂なども別にあり、みなこの源泉を利用している。大量の湧出量なのであろう。湯口は新鮮であるが浴槽はやや新鮮味に欠けると観察した。小さな無殺菌の掛け流し浴槽も造ると良いと思った。



ローリー輸送している保玉湯の花温泉は循環で個性がほとんど無かったが、分析表上では凄い源泉である。特記成分はHS 22.5mgとCO3 74.4mg の総計1281mgの純重曹泉なのである。本来の湯では白濁するか、緑色透明になり硫黄臭プンプンであろう。入浴するとヌルヌルの湯で感触も良いであろう。この源泉の新鮮な湯に入りたいと思った。

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