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2011/03/14 九州 

人吉温泉と秘湯「かくれ里の湯」、展望の良い白鳥上湯、下湯 

1 人吉温泉 人吉旅館  温泉地再訪 宿泊  

 たから湯に泊まりたかったが3万近くするので人吉旅館にする。古い良い宿 掛け流し 黒湯

 

人吉の温泉めぐりは数回目である。28箇所の共同湯や50箇所を超える源泉がある大温泉地である。しかしこの度は廻らずに宿を取ってゆっくりと過ごそうと思い、早い時間にえびのから高速道路でトンネルを抜け人吉に入った。



いつも夜遅くまで温泉めぐりをしている私にとっては珍しい日となる予定であったが、カメラが故障して人吉のカメラ屋巡りとなってしまった。しかし明るいうちに古い木造の立派な外観の人吉旅館に到着した。



人吉ではたから湯が風情、温泉の湯ともに好きで泊まりたかったが、一人旅で高価に付くので次回の楽しみとした。



人吉旅館は昭和9年築の木造の2階建てで瓦屋根の日本旅館である。磨かれた廊下や柱が美しい。



エントランスには曲がりくねった梁が天井より露出していて古い造りがわかる。川沿いの老舗で天井の高い1階の8番室に泊まった。風格が出た落ち着いた部屋で良かった。



食事も部屋出しでこの旅館で1万円を切るのはリーズナブルである。37度の単純泉であるがモール系の黒湯で存在感は大きい、加熱掛け流しで良い使い方である



。大きな内湯が一つのみで簡素な浴室であったが湯が良いので評価は高い。ややつるつるの感触があり、モール泉特有の感触である。黒褐色(80センチ)少苦味・微たまご味、少モール臭あり、と記録した。



温泉は外部の別入り口から入る共同湯にもなっており、別の浴槽であるが同じ黒湯に入浴できる。良い日本旅館であった。

 

 

2 人吉矢立温泉 かくれ里の湯   

 アルカリ性単純泉 掛け流し 透明、無味、無臭 秘湯である。以前、林道からアプローチしたが 真っ暗でロスト。リベンジした。



人吉の観光案内の温泉地図に載っていながら一つだけポツリと離れていて、未湯であった温泉。人吉市街からは離れており、えびの市との県境に広がる矢立高原の山中にある。



国道より分かれ、細い道に入りタイトなコーナーの続く道を通りアプローチする。



以前、国道ではなく林道を通って矢立の山を越えて人吉に行ったことがあるが、屈曲の多い酷い細い道で、どこまでも続くような長い林道であった。高速道路で行けばトンネルですぐであるが、山越えの道は遠く長かった。さらにこの温泉に行くには途中から未舗装になり、暗い夜道で見つからなかったことがある。



今回は朝一番で国道からの最短距離を進んだ。タイトなコーナーの続く道路に突然、茅葺の門構えが現れる。その先がこの「かくれ里の湯」の敷地である。いくつかの離れの棟がある中に大きな合掌造りのような背の高い茅葺き屋根がある建築が温泉棟である。中に入ると天井がなく小屋裏まで続く大きな空間である。梁が空間を飛んでいて真っ黒にいぶし出されている。照明は暗くしてあり、雰囲気を持たせている。



床は磨かれて光っており、囲炉裏がある昔の風雅な食事処である。浴室棟はコンクリート造であるが、木の枠で作られた大きな内湯である。ほかに小さな浴槽も2つほどある。壁に天狗の面や人面のレリーフが飾ってある。狸の湯口から源泉が掛け流されているのも楽しい趣向である。アルカリ性単純泉の約40度で透明、無味、無臭の湯であった。



 

3 白鳥温泉 下湯共同湯 (再訪)  

 単純泉ながら薄泥色濁り、少金気渋味、少金気臭あり 酸性泉気味の湯である。



えびの市から霧島の山に登ってゆく。展望が良くなりえびのの平野が俯瞰できるような高さになる中腹に白鳥温泉がある。下湯と上湯があり、2つの入浴施設がある。下湯から入浴した。



木造の山小屋のような外観の建築で、渡り廊下で浴室棟に行く。湯は総計で100mg以下の薄い単純泉である。63.7度の湯が湧出している。水素イオンの分析量は記入されていなかったが、少量含有するのであろう、弱酸性高温泉である。明礬系なのか薄泥色濁り、少金気渋味、少金気臭あり、と観察した。タイルの内湯と岩組の庭園風露天風呂があり床や石は赤褐色に染まっている。簡素な日帰り入浴施設であった。



 

4 白鳥温泉 上湯共同湯 (再訪) 

 単純酸性泉 PH 2.9  明礬酸味と金気臭、浴槽赤銅色に染まる。離れの蒸し湯は以前のまま



下湯の少し上側に白鳥温泉上湯がある。以前古い施設のときに訪問したがこのたび再訪してみた。木造の食事処と温泉棟が正面にあり、奥の離れに蒸し風呂の棟が以前のまま建っていた。



建築は新しくなっているが場所は同じである。共同湯のような簡素な小屋で中は真っ暗である。写真も全然撮れなかった。中は強力な暑さで、貴重な天然噴気のサウナである。



また露天風呂に行くと景観が良く、えびの市の町並みや田畑の平野が一望のもとに鳥瞰できる。好天の日で石組の露天風呂は気持ち良かった。



内湯は木枠の四角い浴槽が一つでこちらからも展望が良い。泉質が特殊で水素イオンを1.3mg含有し、単純酸性泉である。PH2.9の温泉で70.5度の高温で湧出している。湯はほぼ透明ながら浴槽は赤銅色に赤く染まり、明礬泉特有の表現をしていた。味覚は明礬酸味、匂いは金気臭であった。個性的な温泉で下湯よりも酸度が強い珍しい泉質である。

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2011/03/13 九州 

析出物の多い城山温泉とつるつるのあきしげ湯

1 城山温泉  (再訪)   

 圧倒的な析出物と新鮮な湯でノックアウトの良さ 



城山温泉はえびの市郊外に突然湧出した良い湯である。近くには、般若寺温泉や原口温泉、鶴丸温泉などの吉松温泉郷や京町温泉などのモール系の温泉ながら、この近くの吉田温泉とともに炭酸分を適度に含有して個性的な温泉になっている。



特にこの城山温泉は土類成分や食塩、硫酸塩、炭酸も含み含食塩芒硝土類重曹泉(NaCaMg-HCO3 SO4 Cl)という何でも含有している温泉である。鉄分Feは4.4mgであるが赤褐色に濁り、甘塩エグ味+炭酸味、土類炭酸臭という複雑な表情であった。



炭酸分は227.7mgと比較的少ないが源泉の味覚に良く残っている。2つの浴槽があり片側に掛け流され、溢れた湯が2槽目に流れる仕組みである。源泉を入れている浴槽の方はやや熱めで2槽目が適温である。こちらに長湯した。小さな共同湯のような湯小屋のみの温泉で男女別に浴室がある。



凄いのは床の析出物である。うろこ状になっているが、その上にさらに襞状に析出物が重なり厚みを持ったコテコテの床になっている。掛け流しの湯が流れ出る部分は、壁のように析出物が高く析出し、三角形に湯船の縁まで析出物が続いている。



成分はナトリウムの977mgのほかにマグネシウム209mgカルシウム354mgアンモニア49.6mg、塩化物646mg 硫酸1241mg 重炭酸2190mgとなっており、総計6120mgの濃厚な源泉である。



浴槽の縁は襞襞になっておりチョコレート菓子のようである。女湯の方も見学させていただいたがほぼ同様に析出物が溜まっており壮観であった。この床の造形は非常に貴重であり時間を掛けないとこのようにはならないのでこのまま残してほしいと思った。浴室が古いので改修されたら残念である。日本有数の析出物固着浴室として保存したい気持ちになった。

 

2 あきしげ湯   

 3回目でやっと入浴できた。今回も問答の末やっと入れる。 困難度最強の温泉 16時に終わると言うが15時40分に着いたら断られる。しかし粘り強く交渉してすぐ出ると言ってやっとゲットした。琥珀色のつるつるの良い湯 



えびの市の郊外にある温泉。京町温泉から線路を越えて山麓温泉の脇を過ぎて丘に登って行き20分ほどの距離である。広く開けた牧場の中のような立地である。



白い宿の横に木造の木の壁で造られた浴室棟がある。この温泉は評判が良いのであるが、時間切れや、取材不可でいままで2回入浴を断られている。3度目でやっと入浴することができた。しかし16時に終了という早さで、少し前にたどり着いたが断られそうになり、お願いしてやっと念願の入浴となった。



木枠の2槽に分かれた内湯と大樽の露天風呂がありレモンイエローの奇麗な湯が掛け流しになっていた。少エグ味もある。つるつるの感触も強く良い温泉である。このつるつる度が強い温泉は記憶に強く残る。この温泉もその一つであった。



また最たる特徴は匂いである。油臭と言おうか、モール臭とも言える濃い匂いが湯口でははっきりと認められ名湯であると思った。色、味、匂い、感触でそれぞれ特徴を持った温泉で個性的である。総計598.8mgのアルカリ性単純泉で単純泉とは思えない存在感のある湯であった。

 

 

 

 

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2011/03/01 九州 

足元湧出温泉の代表 白木川内温泉ほか1軒

1 白木川内温泉 山荘・旭屋旅館共同利用  (再訪) 
 上の湯は硫黄分多し 下湯はつるつるが強い 
白木川内温泉は4回目の訪問であるが、ずっと変らずに存在している。濃い緑色の岩が露出している足元湧出浴槽で、毎回写真にすると底が真っ黒に写ってしまうのが残念である。今回は気合を入れて底の暗い部分にカメラの露出を合わせて撮影した。深い黒っぽい岩が今回は良く撮ることが出来て嬉しい。



この湯も湯川内温泉と同じように上下に2ヶ所の足元自噴源泉浴槽がある。山の小さな沢の奥に2軒の宿がありこの浴槽を共用している。山荘と旭屋旅館である。



下湯と上湯ともに分析表があり成分が微妙に違う。下湯の硫黄分が多く硫化水素イオン(HS)14.7mg チオ硫酸イオン0.2mgで44度の単純硫黄泉である。炭酸イオンCO3も33mg含み24.7%で副成分になっている。そのため下湯はつるつるがかなり強く良い感触であった。



四角い浴槽がコンクリートで縁が造られているが足元はダークグリーンの岩が露出し亀裂より湧出している足元湧出浴槽である。弱く緑色になる奇麗な透明な湯でこの浴槽も神秘的な良さを感じる。



上の湯は42度の単純硫黄泉でHS 5.6mg S2O3 0.9mgと下湯と比べ硫黄分は少ない。総計357mgの薄い成分総量であるが硫黄分と炭酸イオンCO3が49.2mg(33.9%)含有されこちらもつるつるの湯になっている。



但し、上下比べると24.7%と少ない下湯のほうがつるつるが強いように感じられた。温泉の不思議さである。透明薄緑色、たまご味、硫黄臭と記録した。



下湯は調子が悪かったのか44度の温度はなくヌル湯になっていて、上湯の42度のほうが温度があった。上湯は浴槽の2面が天然岩になっており、野趣に富んでいる。足元も岩で源泉は横の壁より湧出している。硫化水素イオンに拠る、奇麗な薄緑色の源泉が天然岩に湧出している神聖な浴槽であった。



この2つの浴槽とも貴重な自然であり大事に守っていただきたいと願うばかりである。良い泉質で無加工の足元湧出源泉である。
2  大口温泉  紀乃温泉  
 透明、無味、無臭 オーバーフロー循環 
 ややつるつるあり 純重曹泉 
鹿児島でも有数の温泉地帯である吉松・えびの方面に行く。途中に未湯の紀乃温泉があり、入浴してみた。



やや小ぶりの温泉センターで病院のような造りの建築である。内湯のみの温泉で小さめなひのき風呂と大きなタイル浴槽がある。



46.4度の純重曹泉で弱いがすべすべの感触もある。しかしオーバーフロー循環であった。掛け流し浴槽があると良いと思った。

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2011/02/26 九州 

鄙びた温泉街 湯の鶴温泉と足元湧出 かじか荘

1 湯の鶴温泉 喜久屋旅館  温泉地再訪  
 単純泉 掛け流し 硫黄臭は感知出来なかった。


湯の鶴温泉は佇まいの良い温泉地である。温泉街は木造の温泉宿が細い道の両側に続き、滞在してみたくなるような田舎の良い温泉地の風情が溢れている。永野旅館に素泊まりで予約していたが、前日は温泉巡りの予定を消化できずにキャンセルした。中央に清流が流れており喜久屋旅館は橋を渡ってアプローチする。川に沿った白い外壁の細長い宿で奥に貸切り露天風呂や手前に内湯もあるが中央の豪快な太い木枠の半露天風呂に入浴した。



底には大きな石が敷いてあり、上からパイプで源泉を掛け流しにしている方式である。硫黄臭があった記憶であるが、この湯は透明、無味、無臭の奇麗な無個性の湯であった。しかし掛け流し量は満足行くもので、床に温泉が豪快に溢れ流れていた。



 



貸切り露天風呂は客室から行くような形式で畳の部屋が脱衣場である。なおこの温泉地の中でも一番の立派な建築の湯の鶴旅館が休業中のようで残念である。木造3階の立派な造りであった。



2 湯の鶴温泉 四浦屋本店  温泉地再訪  
 HS 4.0であるが感知出来ず 源泉変ったのが原因か?


湯の鶴温泉でもう一軒訪問してみた。川に沿って共同湯のような四浦屋本店大浴場と書かれた建築があり、入浴してみたいと思った。瀟洒な和風宿で地下部分に石造りの大浴場がある。内湯だけで湯が滔々と掛け流されていた。この温泉も透明、無味、無臭の清澄なもので硫黄臭が感知出来ない。分析表によるとHS 4.0mg の単純硫黄泉で54.1度 PH8.8である。総計796mgの源泉である。しかし源泉を掘り直したと聞き、硫黄分が減少したのではないかと推測する。



CO3 は21mg含有されつるつるの湯の感触はある。硫黄分を感じないのが残念であった。立ち寄り湯も200円と格安で9時から21時までと長時間に渡って開放されている。湯治宿の伝統であろうか、気軽な雰囲気で良い。

3 湯川内温泉 かじか荘 (再訪)   
 素晴らしい足元湧出源泉 


湯の鶴温泉から峠を越え、鹿児島県に入った。田の頭温泉の脇を通り折尾野温泉を通り、湯川内温泉かじか荘に到着した。3回目である。そのうち1回は宿泊している。この温泉はかなり好きである。足元湧出源泉の貴重さもあるが宿の古びた外観ながら清楚な雰囲気があり、良い温泉宿である。



浴室は上下に2ヵ所あり共に男女別に足元湧出の浴槽がある。37.7度の単純硫黄泉で総計153mgと薄い成分量である。しかしその存在感は大きく、温泉は成分量だけでなく個性的な感触を発揮する成分がどれだけ含有されているかに拠る。この湯は硫化水素イオン3.2mgとチオ硫酸イオンを2.0mg、炭酸イオンCO3を32.9mg含有し炭酸イオンは59.1%で主成分になっている。NaCO3系の単純硫黄泉である。



上の湯は壁に薄石が貼られ木枠の浴槽で底は大きな石が露出し石以外は砂地である。底から気泡が絶えず立ち昇り、足元湧出温泉特有の表現になっている。女湯と底は繋がっている。青く澄み切っていて底の岩が見える奇麗な泉で神聖な雰囲気さえある。国内でも屈指の絶品の浴槽であろう。



透明、たまご味で苦味残る、硫黄臭ありと記録した。下の湯は同じく木枠の浴槽であるが、小石と砂利の底の湯小屋である。上の湯よりも神聖さは薄れているがやはり完全に透明に澄み切り底の白い砂利が見える。浴槽内の周囲に木の腰掛が造られており長湯できるようになっている。私も1時間以上入浴した。



ほぼ同じ感触の湯でつるつるの感触もやや強めである。良い温泉であった。明治時代までは島津家専用の温泉であったという、明治維新後に一般に開放されたということである。このような素晴らしい温泉は大名家専用であった。現在は誰でも利用できて良いことである。

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2011/02/18 九州 

掛け流しのツルツル温泉 湯浦と濁り湯のつなぎ温泉

1 湯浦温泉 旅館亀井荘  温泉地再訪  宿泊 
 泡付きあり、つるつるの硫黄泉 掛け流し
 良い温泉である。


この日は熊本県最南部の湯の鶴温泉まで行くつもりであったが、予定が多すぎて急遽湯の浦温泉に予約代えをした。湯の浦温泉は「ことぶき」という宿やささ原温泉や岩の湯共同湯などで入浴したことがあり、つるつるした湯でたまご味と硫黄臭のある泉質で小さな温泉地ながらほのぼのとした良い温泉地である。この亀井荘も実に良い湯で、まさに当たりであった。



木造のこじんまりとした宿で小さなタイルの内湯が一つのみである。温泉は施設の豪華さではなく湯の使い方の是非や湯量にあった大きさの浴槽があるのが一番である。この宿はその両方を満足した設備で一つの清潔な内湯にライオンの口から源泉が掛け流されているだけの簡素な造りである。これだけで温泉好きには満足なのである。湯は白いタイルの床を流れ去っている。42度の単純硫黄泉で毎分135リットルと明記されている。浴槽ではややヌル湯ながら長湯にもってこいで良く暖まる。加熱しないのも良い。



透明、たまご甘味、硫黄臭という観察で良い硫黄泉の見本のようである。新鮮なために身体に気泡が付着しアワアワになる。そしてその泡による、つるつる感もあり素晴らしい温泉であった。敷地内に独自源泉を持ち、いままで入浴した別の3箇所とは違う源泉である。それほど有名でもない小さな温泉地であっても、良い湯を再確認でき、温泉めぐりの楽しみを享受できた一晩であった。

 
2 つなぎ温泉 四季彩 (再訪)  
 ケーブルカーで行く露天風呂は良い 
 内湯は循環 


朝一番でつなぎ温泉に行く。最初に行ったときは竣工直後で奇麗な温泉センターであった。今回でも比較的新しさは残っていた。この湯は褐色に濁っていた記憶があり、良かったので再訪してみた。



凝った造りの現代建築で曲線を使った屋根や壁で、やや「やりすぎ」の感はあるが、頑張って設計したなあと伝わってくる温泉センターである。1階にある温泉には洞窟をくぐって行く面白い造りである。



もう一つはケーブルカーを使って山の上に行くと露天風呂がありそちらが源泉浴槽とのことで、山の上の展望露天風呂から入浴した。モノレールの6人ほどしか乗れない小さな車両に乗り、自分でボタンを押して山上に行く。上には簡素な共同湯のような脱衣場の付いた露天風呂があった。不知火海の津奈木の湾や町並みが見える眺望の良い露天風呂で湯は源泉のままで良かった。



41.1度の単純泉ながら赤褐色に濁り、少苦味があり、弱い鉱物臭もある。総計759mgとしてはたいへん良く個性が発揮されていると思う。やはり源泉掛け流しが良いのである。単純泉でも濃い色と味覚、匂いがあり分析表の薄さを疑うような存在感である。1階の大きな内湯と庭園風の露天風呂が付いた大浴場はオーバーフロー循環で透明な湯になっていた。毎分564リットルの湧出量があるので全ての浴槽で掛け流しにしてほしいと思った。

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