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2013/03/31 中国 

羽合、東郷、浜村、吉岡など鳥取の温泉 

1やまもり温泉  やまもりキャンプ場

源泉掘りたての仮設温泉。一人用の木製浴槽が2つ設置されている。



非常にレアな温泉であった。27.7度のNa-Cl、SO4(芒硝食塩泉)で総計1615㎎である。



しかし新鮮な温泉をボイラー直結で掛け流ししているので気泡で白濁していた。少苦味があり、香ばしい香りが放散されている。



新鮮な湯であった。脱衣場は建築があるが、庭に木製の浴槽が2つ置いてある露天風呂であった。



2羽合温泉 旅館水郷 温泉地再訪

羽合温泉では小さな旅館で掛け流しにしているところを、旅館案内所で聞いていった。



旅館水郷というコンクリートの中規模の旅館である。内湯が1つで弱く掛け流しになっている。55度のNaCa―Cl,SO4で総計1553㎎の清澄な温泉である。



毎分1000リットルの湧出量で集中管理されている。中規模の内湯が一つで岩風呂である。透明、少塩味、無臭で個性は少なかった。



3東郷温泉 養生館 温泉地再訪

東郷温泉は過去に訪問した谷水は廃業していた。駅前の寿湯は日本一細い路地を抜けて行くといった立地であるが健在であった。

                 寿湯の路地



寿湯の内湯

今回は老舗の養生館に訪問した。大浴場と離れの露天風呂がある。



湖に面した和風旅館で木造の2階建てである。水面の景観が良い温泉宿である。82.4度のNa-Cl.SO4で総計1523㎎である。



透明、微塩味、源泉の湯の香あり、で内湯はオーバーフロー循環であった。



露天風呂は湖に面した四角いタイル風呂で開放的な立地である。昔ながらの良い旅館であった。

4浜村温泉 旅風庵 温泉地再訪

浜村温泉は共同湯に入浴したが今回は旅館に入浴してみた。斜面に建築されており、屋上が内湯と露天風呂がある。



石の縁にタイル風呂の内湯1つと、風雅な庭園風露天風呂もある。弱い掛け流し(オーバーフロー循環)で集中源泉の52.8度のNaCa―SO4,Clで透明、石膏味、無臭の湯であった。



総計1076㎎のほとんど単純温泉に近い清澄な湯であった。



5宝喜温泉 再訪

宝喜温泉館は以前、訪問したままに存在していた。湯量豊富な弱アルカリ性単純温泉で47度の源泉である。



大湯量掛け流しなので新鮮で透明、無味、少香ばしい香があった。



大浴槽と深いプールもありともに源泉掛け流しである。CO3は含有されておらずつるつるの感触はなかった。



 

6鹿野温泉 山紫苑 再訪

国民宿舎の温泉、コンクリートの4階建てである。総計764.7㎎の単純温泉で56.4度の高温である。



透明、無味、無臭ながら露天風呂は掛け流しで使われていた。内湯も掛け流しであるが湯量が少なかった。



露天風呂は風雅な岩組のもので、内湯は曲線のタイル風呂であった。



7吉岡温泉 下湯 再訪

吉岡温泉は過去に訪問したがどこに入浴したかも記憶していないほどの昔である。今回は温泉館と下湯のどちらにしようか迷ったが、小さな下湯に入浴した。



総計538㎎の単純温泉で50.5度である。小さなタイルの浴槽が1つの簡素な浴室であった。温泉館も旅館もこの下湯もすべて同じ湯とのこと。



掛け流しで利用されており、熱い湯であった。透明、無味、無臭の個性はない湯であった。



8砂丘温泉 ふくべふれあいランド

鳥取砂丘の東側にある温泉センター。海原を眺める美しい立地の温泉である。総計3646㎎のCaNa-SO4,Clで29.7度の湯温である。



立派な温泉センターで2階が浴室である。循環と殺菌が残念であるが透明、芒硝石膏味、無臭と味覚に温泉の個性が出ていた。





 

 

 

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2013/03/24 中国 

鳥取温泉と関金温泉ほか

1鳥取温泉 日の丸温泉 再訪

鳥取の関金温泉で講演会があるので、久しぶりに鳥取に訪問した。鳥取市内の日の丸温泉は再訪問であるが、変わらずに営業されていた。46.6度のNa-SO4、Cl(食塩芒硝泉)で総計4876㎎の温泉である。



味覚がしっかりとした温泉である。内湯1つのみの簡素な施設である。壁より掛け流しになっている。味覚に特徴が現れており塩苦味であった。



過去の訪問では食塩泉だと思っていたが芒硝泉であった。透明ささ濁り、塩苦味、無臭と観察した。



2船岡美人温泉  再訪

以前、青木ヶ原温泉という名前で仮設で営業されていた時に訪問した温泉。現在は船岡美人温泉として営業されている。



三角屋根のやや大き目な湯小屋のような造りの建築で男女の内湯のみの簡素な施設である。22度の純重層泉で総計1940㎎である。



CO3(炭酸イオン)を54㎎含有しておりつるつるやや強しの良い感触である。大きな内湯1つの浴槽である。源泉が微量掛け流しにされていた。



3鳥取湯谷温泉

ぽつりと未湯で残っていた温泉が鳥取湯谷温泉であった。この度訪問した。



小ぶりな温泉センターの施設で小さな内湯が1つの施設である。29度のNa-Cl,HCO3(重層食塩泉)で総計1739㎎である。



未加水、加温、循環で透明、金気味、微えびせん臭と個性は感じられた。やや弱いつるつるの感触もあった。



4関金温泉 湯命館 再訪

大きな温泉センター。ここで講演会を行い、その後に入浴した。



関金温泉の集中管理の源泉であるが湯量が少なく、ちょろちょろと源泉が入れられている状況であった。そして浴槽は巨大なので透明、無味、無臭の循環であった。



加水、殺菌もあったように感知できた。

 

 

5関金温泉 湯楽里

国民宿舎のスコーレに泊まったが、そこには入浴せずに隣の湯楽里に入浴した。



関金温泉の共同源泉がちょろちょろと入れられている内湯1つの簡素な施設で、透明、無味、無臭、循環であった。



6関金温泉 鳥飼旅館

関金温泉では温清楼が廃業して、独自自噴源泉の3か所が使用不能になった。残るは鳥飼旅館の2源泉と関の湯源泉1か所である。



温い源泉と熱い源泉を足して適温にして掛け流しにしている。小さな内湯が男女1つずつで小さな木の浴槽に掛け流しで利用されている。



浴槽の底も木製である。46度の単純温泉であるが放射能を30マッヘ含有し放射能泉にもなっている。透明、無味、無臭ながらよわいつるつるもある。



掛け流しの新鮮な湯は関金温泉では共同湯の関の湯と、ここ鳥飼旅館のみになってしまった。良い湯であった。

 

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2013/01/14 中国 

山陰の温泉、野湯・秘湯3 

1  小屋原温泉 熊谷旅館  再訪  95

小屋原温泉は大好きでこれで4回目であるが、西日本でオフ会をするなら小屋原温泉にして、4か所の浴槽を次々に入浴し、温泉三昧をしたく思っていた。



この度、湯達入郎さんも参加していただき15人ほどの会になった。小屋原温泉は国内でも有数な炭酸泉で過去の分析表によると3100㎎であった。



今回行ってみると新分析表があり759㎎に大幅に減少していた。分析表上によると、単なるNa―Cl(食塩泉)の37.8度である。総計7350㎎でちょうど良いだし汁のような食塩量である。



しかし炭酸が759とは信じられない。4か所の湯はどこも身体じゅうに気泡が付き、湯口は炭酸刺激臭が強く、味覚は塩味の炭酸サイダーである。



炭酸の分析は源泉からの試料の採取方法によって1000㎎くらいはすぐに変わってしまうというが、それを痛感した。



4か所の浴槽は一番奥が木の浴槽で床の析出物が多い。泡付きも多い。奥から2番目の浴槽はコンクリートの小さな浴槽で析出物で変形している。床にも析出物が多く一番個性的な浴室である。



泡付きも浴槽が小さい分だけ多く、一番良い浴室であろう。奥から3番目の浴槽は小さなコンクリート浴槽で楕円形である。一番手前の奥から4番目の浴槽は泡付きは少なくなっている。



しかし湯量は多く炭酸刺激臭はある。毎分30.8リットルであるが4か所の浴槽を掛け流しにできるのである。温泉は使い方が一番大切である。



この温泉は非常に使い方がうまく感動的である。ややヌルいがゆっくりと楽しめる温泉で国内でも屈指の炭酸泉であろう。素晴らしい温泉をこれからも大事に守ってもらいたいと願う。





2  某温泉 源泉野湯    90

某温泉の源泉は凄い量の自噴の川であった。崖地と洞窟内から豊富に湯が沸き出し川になっている。温度も36~37度ほどある。



温泉地で使われているのは、そのほんの一部にしか過ぎなかった。炭酸臭でむせかえるほどの大量な源泉が斜面から湧出していた。洞窟の中は炭酸が充満し危険である。



入口で息を止めて窒息するのをこらえて入浴した。



この温泉は湯本館で利用されているとは聞いていたが、ほかの源泉は違うのであろうか?薄褐色の湯で炭酸塩味、炭酸刺激臭である。



湯口は大きく2か所あり、崖地から大量に湧出するものと、洞窟から湧出するものである。



その下にコンクリートの四角い桝がありそこでも入浴できる。桝から溢れ出る源泉が直径20センチほどの湯の柱になっている。ここでも浴びることができた。



推測すると毎分1500リットル以上の湧出量であろう。温泉が川になって流れ去っている。

 

3   某鉱泉 垂れ流し   70

某温泉の傾斜地から平野に出たところ、裾野に鉱泉が涌いていた。道路沿いで湯が塩ビ管から垂れ流されている。透明、エグ味、少金気臭である。



ただの水ではない。けっこう成分が含有されており、含食塩重層泉だと推測した。

最近は野湯や垂れ流しなどに行くことが多く温泉であるかどうか、その場で判断する。ここは1グラムを超えた塩類泉であろう。しかし温度がなく、常温である。20度前後だと思われる。



ここに簡易式コンテナバスを設置して入浴した。すこし離れたところに全員待機して、ひとりずつ入浴した。湧出地は道路下になるので車からは見えない。

 

4  湯抱温泉 湯抱荘   75

湯抱温泉は過去に中村屋旅館しか入浴しておらず、ほかの青山旅館はいつも入浴のみ不可である。今回は川の対岸にある、湯抱荘に入浴した。



総計4560mgの重曹食塩泉(Na-Cl,HCO3)で炭酸分は928mgとわずかに炭酸泉に届いていない。鉄分が13mgで比較的多い。



17.6度の鉱泉である。PH6.1である。ここは浴槽が茶褐色に染まっているが、析出物は少ない。
湯は茶褐色に濁り、塩炭酸渋味で少金気臭である。



加熱掛け流しであるが、まだ湯が半分しか溜まっていなかった。湯は加熱で劣化しており、炭酸分も抜けている。鉄分が析出始めており赤褐色になっている。

 

5  湯抱温泉 なかだ   80

川沿いの道路際の小さな宿、なかだにも入浴した。こちらの分析表も湯抱荘と同じであるが湯が新鮮であった。透明、炭酸味強し少塩味、炭酸刺激臭あり。と観察した。



こちらの方が新鮮で、湯抱荘のように赤くなっていない。



また透明でクリアーな炭酸泉といった源泉の使い方である。同じく加熱していながら湯の感触が違った。地下の鄙びたコンクリート浴槽と一人用の小さな家族風呂で入浴した。





6 千原温泉 千原温泉湯治場  再訪  90

千原温泉は私が一湯入魂温泉に載せてから訪問客が増えたそうである。三朝の大橋とセットで来る人が多いそうだ。



さて足元湧出の源泉浴槽である千原温泉は34.5度で総計11540mgと等調性の濃さを持っている。



CO2-Na-Cl,HCO3(含炭酸重曹食塩泉)である。CO2は1176mgでFeは4.6mgである。しかし足元から炭酸がぶくぶくと湧出し続け茶褐色に濁った湯で存在感は大きい。



析出物も縁に沿って付いておりなかなかの浴槽である。すばらしい温泉である。



7 井元の湯温泉 野湯木製ケーシング足元湧出  80

渓流沿いの滝の見える綺麗な景観の岸に丸い木製のケーシングが埋まっており、足元から温泉が湧出している。



10グラムほどの塩の濃さで炭酸量も2000以上あるであろう。鉄分も多く濃い茶褐色でオレンジ色である。



強炭酸味と塩味で無臭であった。入浴すると10度台の冷たさである。さらに炭酸泉の体感清涼感でこの上なく冷たく感じた。木製ケーシングのみの野湯である。



山陰には炭酸を含む食塩泉が湧出することが多くほとんどこの泉質である。しかしここは炭酸が多く、塩味もしっかりした濃い温泉であった。



8 酒谷の湯温泉 四角い木製浴槽垂れ流し野湯   80

井元の湯と同じような川沿いの源泉垂れ流し。こちらは足元湧出でなく樋から四角い木製の浴槽に源泉が注がれている。



ここも10グラムくらいの食塩泉で濃い茶褐色に濁り、塩味炭酸味で金気臭の温泉である。炭酸含有量は1500㎎くらいか?



渓流の上にあり川の流れと四角い赤い色の露天風呂との取り合わせが絵になった。しかし入浴は冷たく、炭酸清涼感でしびれるようであった。



野湯垂れ流しであった。まさに温泉道は修行であると痛感できる温泉であり、このように冷たいのが連続すると芯から冷えて辛いものがある。

 

9 頓原温泉   頓原ラムネ温泉    75

以前、頓原温泉は公共温泉施設で入浴したが今回、新築されラムネ温泉として営業されている。小さな内湯と貸切の浴槽が1つである。



内湯は加熱浴槽のみで赤く濁った湯であるが、貸切湯には源泉浴槽も付いており炭酸泉の味覚と清涼感、赤い加熱浴槽と隣り合っており、入り比べられる。



CO2-Na-HCO3、Cl(含炭酸食塩重層泉)で14.5度である。CO2は1400㎎である。総計3620㎎で塩味は薄い。クリアーな炭酸泉といった感じである。



加温浴槽は茶褐色、炭酸は抜けてエグ味、無臭で、源泉浴槽は緑色で炭酸味、塩分は少ない、少金気臭であった。これでも野湯の炭酸量から比べるとぜんぜん少なく、垂れ流しや足元湧出の下津井、井元、酒谷などの強力炭酸泉に比べると弱い。



しかし事前に貸切湯を予約して行ったので待つことなく源泉浴槽にも入浴できた。そして加熱によって炭酸が抜けるのもよくわかった。外に源泉飲泉口もあるが炭酸は1400とは思えないほど抜けていた。

 

10 塩が原温泉 掛合まめなかセンター   75

道路沿いにある温泉センター、公共の施設のようだ。総計6570㎎のNa―Cl,HCO3(重層食塩泉)で透明度30センチの赤褐色、塩エグ味(重層味)、えびせん臭であった。



18度の源泉が毎分44.3リットル湧出し加熱しながら掛け流しである。赤い色はFeの5.2㎎であろう。CO2も722㎎と多量に含有しているが加熱によって無くなってしまっていた。



まあまあ存在感のある湯であろう。炭酸が残っていればさらにベターであろう。内湯1つだけの簡素な施設であった。





 

 

 

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2013/01/04 中国 

山陰の温泉 野湯・秘湯2

1 温泉津温泉 某旅館  洞窟風呂(薬師湯源泉)  90-

温泉津温泉は10年ぶりくらいであろうか?久しぶりである。元湯の赤い塩苦味で炭酸味のある源泉を思い出す。しかしかなり熱いのである。薬師湯の源泉のほうが少しヌルい。小浜温泉もきれいに改修されていた。



さて元湯と薬師湯の間にある、温泉地の中心とも言ってよい場所にあるのが某旅館である。ここは薬師湯源泉を引いており、一つだが内湯がある。これが文化財もので素晴らしい。手掘りの洞窟なのである。



温泉津温泉特有の析出物が床に付き風格が出ている。うろこのような析出物で覆われ何枚も写真を撮った。7グラムほどの食塩泉で炭酸を含み味覚にははっきりと炭酸味が感知できる。鉄分もあり赤い湯である。



2階建ての小さな湯治宿である。



しかしすばらしい宿で、浴槽は90点クラスである。良い宿にめぐりあった 。食事の量が大変多く、料理が次々と出てくる。1万円以下でこの料理はすごいと思った。まず鯛の尾頭付きの丸焼きが付き、つぎつぎと料理が出て私はご飯を食べるまでもなく料理の途中で満腹になった。



2      温泉津温泉 薬師湯  再訪  80

翌日の朝に薬師湯に訪問した。曲線の外装の共同湯で白く塗られ洋風である。隣にある洋館は立派な造りで、ここの資料館および休憩所になっている。



外観は洋風で富士屋ホテルの旧館のようであった。内部も古いままであるがきれいに掃除されていてツヤツヤと光っている。さて温泉は8.5グラムの食塩泉で炭酸も含有しており、透明、炭酸塩味、無臭と観察した。




中央に円形の浴槽がある以前から変わらずのもので析出物で浴槽がドレープのようになっている。相当の長い歴史であろう。隣の白い洋館と合わせて国内でも珍しい共同湯である。



3      湯の原温泉 某個人宅  再訪  85

この温泉は何回も行っている。この地域に行くと必ず寄るのである。しかしばあちゃんはすでに居らず。無人の家になっている。正面の特別養護老人ホームの管理となっており、ここに断って入室させていただいた。



以前のまま玄関先の源泉が溜まっている浴槽があり、ポンプで隣のポリバスに汲み上げる方式である。源泉の湯溜りに入浴した。濃厚な泥が堆積しており泥湯になっていた。



32度ほどの源泉である。赤褐色析出物多し、炭酸塩味、無臭である。10グラムほどの含炭酸食塩泉であろう。ここは庭先の小山から自噴しているのでこの状況は続くであろうが、だんだんと朽ち果てて行くのであろう。



しかし特養で改修して源泉を引かれでもしたらまた一大事である。このままが一番良いのである。

 

4     某温泉 ケーシング浴槽足元湧出野湯   80

某温泉の道路沿いにケーシングが突っ立っており、炭酸の強力な湧出とともに源泉が涌いている。湯面は炭酸の湧出で沸騰状態である。



ここは炭酸が強く食塩は弱い、純な炭酸泉であろう。このケーシングは高さ2メートルほどで、下に台を置いてそれを足掛かりにして入浴する。



入浴すると足は底につかないので途中の配管に足を乗せて入浴した。冷たい鉱泉で20度ほどであろう。



炭酸泉の強烈な清涼感が体中にしびれ温泉とは修行であると痛感させられる温泉であった。コンクリートのケーシング管(ヒューム管)は茶色に染まり、鱗のような析出物が一面に付いている。

炭酸の味覚が強く、炭酸分1500㎎以上だと推測した。なお垂れ流されている源泉は携帯コンテナバスに入れてこちらでも入浴できるようにした。

 

5      某廃業温泉 五右衛門風呂  再訪  75

以前、廃業前に訪問した温泉。その時は男女別の内湯で玉石を積み上げた浴槽であった。特に個性はなく、この地域特有の炭酸分が感知できなかった。



今回源泉槽からホーローの五右衛門風呂に源泉を水中ポンプで入れ、薪を焚いて入浴した。微褐色、少エグ味、無臭で規定外であろうが宿のおばあちゃんは薬湯と言っていた。



おそらく鉄分の入った鉱泉であろう。珍しく炭酸分が入っていない。宿の前に川が流れているが川底から至る所で温泉が湧出し、気泡が出ている。



私は入らなかったが同行者はみな川の中で入浴していた。薪で沸かす浴舎の風情が絶品でこれ以上の鄙びはないであろうと思える小屋である。湯が沸くと透明であった湯はやや薄茶色になった。やはり鉄分があるのだろう。再訪であるが貴重な体験ができた。



 

6      某温泉 源泉浴槽及び地元専用浴舎   85

この温泉は地元専用の湯小屋があり、鍵を借りてから入浴する。事前に許可を取っていた。鍵を借りに行っている時間に湯小屋の上に源泉浴槽があることを発見し、蓋を開けてみると白褐色(ヤクルト色)の色で、少炭酸味+塩味の源泉があった。



みなここで入浴した。湯は炭酸を充分に含み体感清涼感が強かった。



炭酸の味覚はそれほど多くないが、入浴してみると局部が沁みて不思議な温泉であった。匂いは少ない。湯小屋の浴槽は家庭用ポリバスが1つである。



加熱ボイラーが付いており加熱して入浴した。源泉掛け流しで加熱して入浴した。この湯小屋も風情があり鄙びていて良い雰囲気である。



中は浴槽1つと畳の休憩室であった。湯は加熱すると赤褐色に変わり鉄分が含有されているのがわかる。体感清涼感もなくなっていた。炭酸量は下津井温泉の半分以下で700㎎くらいと推測した。しかし塩味があるので含鉄食塩泉であろう。



 

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2012/12/31 中国 

山陰の温泉、秘湯、野湯1

山陰の温泉

1 湯の川温泉 松園 再訪 建築点75

2泊3日で山陰の温泉に行った 。再訪と新規の野湯があり、充実した3日間であった。

まず出雲空港から間近の湯の川温泉「松園」に行った。以前訪問したことがあり、再訪となった。湯は50.2度のNaCa―SO4、Cl(土類食塩芒硝泉)である。総計1560㎎の清澄な温泉であった。



透明、少石膏味、無臭の湯で掛け流しの内湯が一つである。ややつるつるの感触があり、日本三大美人湯にランクインしている。



特記することは、庭に大きな茅葺の宿泊棟が建っており高床式で平屋ながら2階の部屋のようであった。造りは原始的で縄文時代のような造りであった。

しかし畳敷きの良い部屋でスイートルームとしているのであろう。広い部屋であった。またもう一つ小さ目な登呂遺跡のような部屋ももう一つあった。こちらはベットの部屋であった。



2 出雲駅前温泉 らんぷの湯  80

久しぶりに山陰に来たので、新規に出来た、このランプの湯が未湯であった。良いといううわさがあり楽しみにしていた。



出雲駅前にある温泉センターで大きな内湯と露天風呂は一人用の小浴槽が3か所、源泉非加熱の浴槽が一つあった。27.2度の源泉浴槽は水風呂であったが加熱浴槽と違い色も薄く匂いも良かった。



総計4260㎎のFe-CaNa-Cl(含鉄土類塩化物泉)で鉄分を23.7㎎含有し加熱浴槽は赤く濁っている。源泉浴槽は緑色である。弱い塩エグ味で金気臭である。内湯、露天風呂ともに掛け流しで良かった。鉄分のためかキシキシの感触の湯であった。





3 出雲某温泉 温泉スタンド  80

普通の道路際にある温泉スタンド。しかしこの温泉は後ろにコンクリートの桝があり栓をすれば湯を溜められて入浴することができる。



7084㎎のNa-SO4,Cl泉(食塩芒硝泉)で59.8度である。透明、塩苦味、無臭で私の最初の推測ではNaCa-Cl 10グラムと推測していたが芒硝泉であったとは驚きである。



スタンドから出る湯が熱く冷ましても46度以上ある。忍耐の入浴となった。なんと芒硝泉でも濃いのはつるつるするのか?つるつるの感触がある。なかなか良い湯であった。



4 立久恵峡温泉 御所覧場  再訪 70

以前、それもかなり昔に訪問したことがある温泉。清澄な食塩泉だった記憶だがその通りの透明、塩味、無臭のきれいな湯であった。立久恵峡という景勝地にあり、露天風呂から対岸の岩峰群が見える。



景観は良いのだが湯は循環であった。





5 小田温泉 はたご小田温泉  再訪 70

他の人に運転を任せると睡魔が襲ってきて、うつらうつらしているうちに小田温泉に着いた。ここも再訪である。20.3度の規定泉でメタホウ酸、メタケイ酸にて規定の温泉である。総計970㎎なのでもう少しで塩類泉に入れるところである。



メタケイ酸75㎎ メタホウ酸7.3㎎である。この温泉は風雅な趣でご主人が絵付けしたタイルの貼ってある浴槽で、絵が描かれている。



ここで昼食としてうなぎ重を食したが天然ウナギは固くて腰があり私の味覚には合わなかった。湯は特に個性はなく透明、無味、無臭である。



6 某廃業温泉 垂れ流し  再訪 70

以前訪問したが、このたびは廃業しており、以前からあった玄関前の湧出源泉にポリバスを置き入浴した。透明、無味、無臭で実測22.5度なので放射能泉ではないかと推測する。



しかし今回の小屋原温泉での郡司勇ファンクラブオフ会の温泉マニアたちはみな温泉と確信して嬉々として入浴するのであった。



私も過去に宿の浴室で入浴しているが今回の携帯用コンテナバスで源泉直で喜んで入浴した。

 

7 某温泉 垂れ流し木製桝野湯   75

この温泉は古い地図に温泉マークが乗っていたところで私も過去に近くを捜索した温泉であった。しかし過去の湯治場は廃業し、建屋もなくまったくわからずに玉砕した温泉であった。



今回は詳しい人が下調べして、草地の斜面に湧出地があってそこになんと源泉槽まであった。



鉄分の多い水で茶褐色濁り、エグ味、金気臭、の温泉が毎分50リットルほど湧出していた。含鉄重層泉と思われた。25度には至っていない。竹藪の斜面にある四角い浴槽に入浴した。



 

8 某個人宅温泉 コンクリート桝   70

ここはヒットであった。温泉名もわからず、寺の名前だけわかる温泉で、寺の近くを彷徨して温泉らしきものを発見するという難行である。



しかし6人ほどの嗅覚できれいな別荘建築の前で、ここがくさいと聞き込みに入った。すると庭先に源泉がありこの別荘が温泉であることが分かった。



室内の浴槽には湯は張っていないが、庭先のコンクリート桝には源泉が流れている。みなこちらに入りたくて、入念に話を温泉への熱情に持って行く。

 

話し始めて10分くらいでこの源泉コンクリート桝に入浴OKが出た。分析表もあり総計241.1㎎の単純温泉で温度は17.6度である。何で規定なのかは書いていない。規定外だと思われる。



しかし透明、金気味、少金気臭であった源泉は、長年の堆積による鉄分で人が入浴するとまっ茶色に濁った。含鉄泉であろうと推測した。温泉名の看板も出てきてここが某温泉であったことがわかった。このお宅が温泉であることを突き止めたのは奇跡的であった。女性の参加者も湯あみ着で入浴していた。

 

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