王様温泉 おふろの王様志木店 85
加温掛け流し 新鮮な香ばしい香りあり 少泡付き
おふろの王様という日帰り温泉センターに行った。名前からすると温泉は期待できないな、と思いながら入浴した。しかし34.4度の源泉を加熱だけして掛け流し浴槽があり、なかなか良かった。「王様の湯」という露天風呂のみ掛け流しで、その他の温泉利用の浴槽は岩風呂、寝湯、壷湯があるが循環、殺菌である。しかし「王様の湯」一つが良いので感動した。和風の平屋造りの温泉センターである。総計2469mgの重曹食塩泉(Na-Cl.HCO3)ながら茶色に濁り(40センチ)塩エグ味があり、香ばしいかつお節臭のような新鮮な香りがある。じっと入浴していると弱いが気泡の付着もあり、匂いと共に新鮮な湯であることがわかる。加熱しているが弱いもので気泡が抜けていないのであろう。また感触も弱いつるつるの肌触りがあり好感した。味覚は重曹と塩気が適度に入り2.5グラム弱の源泉ながら良い個性が出ていて高い評価としたい。
小江戸はつかり温泉 75
加温殺菌 掛け流し 源泉ヌル湯も殺菌が残念
富士見川越バイパス沿いにある温泉センター。和風の大きな温泉センターの外観である。内湯と露天風呂に一つずつ源泉ヌル湯浴槽と加熱適温浴槽がある。源泉ヌル湯のほうは加温掛け流しで適温浴槽の方は加熱循環である。掛け流しながら残念なのは源泉で殺菌していることである。しかし塩素臭は気にならない程度である。37.8度の食塩泉で総計5770mgの源泉。1700mの深い掘削である。オレンジ褐色濁り(1m)、塩甘味、微金気臭と記録した。掛け流しの量がちょろちょろとかなり少ないのと、処理済みのためか新鮮さを感じられず残念である。露天風呂の庭には水が大きな樽から落下するという、大滝の池があり凝った趣向である。数分おきに大樽一杯の水が屋根より落下して豪快な滝になる。一応掛け流し浴槽を設置しているという意味で最近の日帰り温泉センターのレベルは上がっていると感じた。しかし37.8度という温度と毎分412リットルの湧出量もあるので、ヌル湯浴槽は処理せずに源泉のまま、量を多くして掛け流しであればさらに良いと思われた。
さいたま三橋温泉 湯快爽快湯けむり横丁 80
食塩泉 34.7度 オーバーフロー
和風2階建ての大きな温泉センター、エントランスには大きな吹き抜けがあり、回廊のように周囲に小部屋が並んでいる。大広間に面した内部の唐破風の玄関から浴室に入る。湯は34.7度の食塩泉で総計3482mgの温泉である。オーバーフローながら循環濾過加熱である。桧の内湯と壷風呂は完全循環で駄目な使い方であるがヌル湯と熱湯はオーバーフローがあり良い。特に熱湯湯口からは臭素臭があり好感した。浴槽の湯は薄褐色透明、塩甘味、少臭素臭と観察した。1500mの掘削で湧出している大深度温泉である。湯口の匂いが良いので循環オーバーフロー(半循環)ながら高評価とした。1箇所でも掛け流し浴槽があると良いと思われた。34.7度あれば掛け流しの量にも拠るが30度前後のヌル湯浴槽が実現できるであろう。
宮の湯温泉 天然温泉むさしの湯 75
食塩泉 総計14043mg 35.8度
壷風呂が加熱掛け流し
さいたま市の岩槻側にある日帰り温泉施設。和風の平屋でたたみ敷きの廊下を浴室に行く建築である。内湯は白湯で、竜神の湯という露天風呂と神酒の湯(みきのゆ)という壷風呂の浴槽だけ温泉を使っている。温泉利用を限定しているのはよいと思う。しかし大きめな露天風呂は加熱、循環でオーバーフローを採っている。3つの壷風呂は加熱源泉掛け流しであるが、やや新鮮味に欠ける。茶色に濁っているが鉄分が析出した後の濁りであった。露天風呂は琥珀色透明、塩甘味、微湯の香と観察したが、味覚が14グラムとは思えない。少量加水していると推測した。35.8度の強食塩泉で総計14043mgと多い。鉄分も0.6+4.1で4.7mg含有されており、源泉のままであればさらに赤く濁るであろう。壷風呂は茶色に濁っているので弱く掛け流しされていると思うが個性は少なくなっている。
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