奥熊野温泉 女神の湯 (再訪)
新施設になっていた。循環だが強烈なつるつるとエグ味は健在
CO3 287.2 (レベル5)
国内でも最強のつるつる、ぬるぬる感がある温泉として記憶に強い湯。以前アイリスヒルズという宿の内湯であったが、今回行ってみると離れたキャンプ場の近くに別棟があり、こちらが温泉浴室になっていた。
タイル貼りの小さな建屋で男女別に外部から浴室に入る方式である。中に入ると3~4人用のポリバスであった。湯は循環であるが、ここの温泉は強烈なヌルヌル感があり、大きな存在感がある。総計は記入されていなかったが3グラムほどの純重曹泉で約26度、pH 8.6である。Na 1142(99.2%)Cl 303(16.1%)HCO3 2128(65.5%)CO3 287.2(17.98%)という組成である。炭酸イオン287.2mgというのは国内でも屈指の含有量で純重曹泉にこれだけの炭酸イオンが含有されているとヌルヌルは強くなるのは当然である。たまに強食塩泉で炭酸イオンが多いものがあるがこれはつるつるにならない。透明、弱い塩味+エグ味強し、無臭と観察した。
循環なので弱くてもオーバーフローがほしい温泉である。浴室棟の隣に食堂があるが熊の肉を出された。また以前からあったように大鷲、イヌワシなどの猛禽類を飼っている。オウムや他の鳥もいる。
8 湯の峰温泉 つぼ湯 (再訪)
足元湧出源泉 白濁 硫黄臭あり
湯の峰温泉は最近いつも素通りしていて、10年以上ご無沙汰している。世界遺産に指定されたつぼ湯に入浴しようと思い、あづまやに宿を取った。共同湯の受付でつぼ湯の券を買う30分750円である。30分はややあわただしく写真を撮っているとすぐ経過してしまう。
湯の峰の中央を流れる小川の中にある足元自噴の源泉浴槽である。渓流の流れの中に小さな湯小屋が建っており、桧皮の屋根が掛かり瀟洒である。この風情が非常に良く薄暮の中、いろいろの角度で写真を撮った。
中に入り、湯を触るとかなり温度が高くなっており、入浴不能である。不本意ながら少々加水して入浴した。すぐ下流に湯筒の源泉があり100度近い湯が湧出している、色は透明である。こちらはそのすぐ上であるが白濁した湯で硫黄臭が濃い。白濁(20センチ)少苦味、硫黄臭ありと観察した。
二人入れば一杯なほどの小さな窪みが湯壷で室内に大きな岩が飛び出している。含硫黄食塩重曹泉(S-Na-HCO3・Cl)で硫黄分は5から10mgであろう。湯の峰温泉ではあづまやは透明で、共同湯のくすり湯が薄白濁なので、このつぼ湯が一番濃い白濁である。
湯小屋の壁が下半分が開く方式になっており、ワイヤーを巻き上げると渓流が見える半露天風呂になる。世界遺産の足元湧出温泉で泉質も良いので高い評価とした。
9湯の峰温泉 共同湯薬湯
薄白濁 少重曹味 硫黄臭あり すべすべあり(ランク2)
湯の峰薬師(東光寺)のとなりにある共同湯。一般浴室とくすり湯浴室の2つに別れている。一般湯は加水しているが、くすり湯は加水しないで掛け流しにしている。その違いである。
つぼ湯に入浴した人は共同湯の入浴も無料ということで、加水無しのくすり湯に入浴した。総計1781mgの硫黄食塩重曹泉で89.6度の分析表がある。HS 2.8 S2O3 2.0 H2S 0.5mgの含有量である。CO3が54mg含有され硫黄泉の特徴と重曹泉のつるつるのある湯である。薄白濁、少重曹味、硫黄臭ありと観察した。御影石の壁に木の枠の浴槽で弱く湯が掛け流しになっていた。
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