1勝浦温泉 ホテル中ノ島
透明ながら硫黄臭ぷんぷんの湯 紀州潮聞の湯は絶品
勝浦の波止場は浦島行きの船と中の島行きの船の桟橋が並んでいる。今回初めて中の島行きに乗船した。
入り組んだ勝浦の湾内を走り島全体が温泉ホテルになっている中の島に到着した。奇岩絶壁の島が入り江に点在し美しい海岸美である。
この島に6箇所の独自源泉があり、湧出している。きっと勝浦の湾内にも多数温泉が湧いていることであろう。1日当たり850トンということは毎分600リットル弱の湧出量があるということで、大量の湯がこの島に湧いているのは驚きである。
露天風呂は絶景の海に飛び出すように面して野趣たっぷりにしつらえられている。紀州潮聞の湯と命名されている。透明ながら、塩苦味+たまご味のする温泉で、はっきりとした硫黄臭がする良い湯であった。
総計6718mgの含硫黄土類食塩泉(S-NaCa-Cl)で51度である。HS 2.4 S2O3 15.8 H2S 0.7という硫黄分で総硫黄18.9である。湯の状況では白濁すると思われる。白濁した写真もよく見かけるのであるが今回は透明で残念であった。
浴槽は硫黄の白い析出物で白く染まっている。露天風呂が圧倒的に素晴らしいが、内湯からの海の展望も良い。ここに泊まれば部屋からも美しい海岸美を堪能できるであろう。中の島の桟橋では釣りをしている人がいた。魚影の濃い海でよく釣れるであろう。
2湯川温泉 国道脇の湯小屋
施錠のため 溢れ湯の川にて入浴 藤澤さんありがとうございました。
湯川温泉近くには多くの源泉垂れ流しがあって、各所に自噴している素晴らしい温泉地帯である。ややヌル目であるが、硫黄臭とたまご味がはっきりと分かる温泉で海に近いながら塩分は含有していない。屋久島の尾の間温泉や平内海中温泉なども同じように塩分が含有されていない。
国道沿いの「こんなところに」という場所に小さな湯小屋が建っている。施錠されているが流れ放しの源泉は湧出量豊富で小川になって流れ去っている。この小川で入浴した。トタン張りボロ湯小屋で風情があり、中で入浴したかったが所有者の許可をとらなかった。湯は湯川温泉一般の硫黄泉で透明、たまご味、少硫黄臭というものである。
3湯川温泉 二河共同湯
ぼろいコンクリート共同湯 ゲロゲロの汚さ 硫黄析出物でヌルヌル
細い道に面した小さな共同湯。地元専用のようであるが、施錠もされておらず、特に入浴の制限も明記されていない。コンクリートの建築で男女別に小さな浴室と1畳くらいのさらに小さな脱衣場が付いているだけの温泉である。湯がヌルく流れる量も少ないので、掛け流しながらやや新鮮味には欠けた。
地元でも使われていないのであろう、浴槽はヌルヌルの硫黄析出物で覆われており、入浴すると白いブヨブヨした粘液状の湯の花が舞い上がり気持ちの良いものではない。たまご味、少硫黄臭の湯川温泉一般のものであるが清掃も良くなく印象は良くなかった。
この画面に戻る際はブラウザのバックボタンで戻ってください。 元のページに戻る