1 人吉温泉 人吉旅館 温泉地再訪 宿泊
たから湯に泊まりたかったが3万近くするので人吉旅館にする。古い良い宿 掛け流し 黒湯
人吉の温泉めぐりは数回目である。28箇所の共同湯や50箇所を超える源泉がある大温泉地である。しかしこの度は廻らずに宿を取ってゆっくりと過ごそうと思い、早い時間にえびのから高速道路でトンネルを抜け人吉に入った。
いつも夜遅くまで温泉めぐりをしている私にとっては珍しい日となる予定であったが、カメラが故障して人吉のカメラ屋巡りとなってしまった。しかし明るいうちに古い木造の立派な外観の人吉旅館に到着した。
人吉ではたから湯が風情、温泉の湯ともに好きで泊まりたかったが、一人旅で高価に付くので次回の楽しみとした。
人吉旅館は昭和9年築の木造の2階建てで瓦屋根の日本旅館である。磨かれた廊下や柱が美しい。
エントランスには曲がりくねった梁が天井より露出していて古い造りがわかる。川沿いの老舗で天井の高い1階の8番室に泊まった。風格が出た落ち着いた部屋で良かった。
食事も部屋出しでこの旅館で1万円を切るのはリーズナブルである。37度の単純泉であるがモール系の黒湯で存在感は大きい、加熱掛け流しで良い使い方である
。大きな内湯が一つのみで簡素な浴室であったが湯が良いので評価は高い。ややつるつるの感触があり、モール泉特有の感触である。黒褐色(80センチ)少苦味・微たまご味、少モール臭あり、と記録した。
温泉は外部の別入り口から入る共同湯にもなっており、別の浴槽であるが同じ黒湯に入浴できる。良い日本旅館であった。
2 人吉矢立温泉 かくれ里の湯
アルカリ性単純泉 掛け流し 透明、無味、無臭 秘湯である。以前、林道からアプローチしたが 真っ暗でロスト。リベンジした。
人吉の観光案内の温泉地図に載っていながら一つだけポツリと離れていて、未湯であった温泉。人吉市街からは離れており、えびの市との県境に広がる矢立高原の山中にある。
国道より分かれ、細い道に入りタイトなコーナーの続く道を通りアプローチする。
以前、国道ではなく林道を通って矢立の山を越えて人吉に行ったことがあるが、屈曲の多い酷い細い道で、どこまでも続くような長い林道であった。高速道路で行けばトンネルですぐであるが、山越えの道は遠く長かった。さらにこの温泉に行くには途中から未舗装になり、暗い夜道で見つからなかったことがある。
今回は朝一番で国道からの最短距離を進んだ。タイトなコーナーの続く道路に突然、茅葺の門構えが現れる。その先がこの「かくれ里の湯」の敷地である。いくつかの離れの棟がある中に大きな合掌造りのような背の高い茅葺き屋根がある建築が温泉棟である。中に入ると天井がなく小屋裏まで続く大きな空間である。梁が空間を飛んでいて真っ黒にいぶし出されている。照明は暗くしてあり、雰囲気を持たせている。
床は磨かれて光っており、囲炉裏がある昔の風雅な食事処である。浴室棟はコンクリート造であるが、木の枠で作られた大きな内湯である。ほかに小さな浴槽も2つほどある。壁に天狗の面や人面のレリーフが飾ってある。狸の湯口から源泉が掛け流されているのも楽しい趣向である。アルカリ性単純泉の約40度で透明、無味、無臭の湯であった。
3 白鳥温泉 下湯共同湯 (再訪)
単純泉ながら薄泥色濁り、少金気渋味、少金気臭あり 酸性泉気味の湯である。
えびの市から霧島の山に登ってゆく。展望が良くなりえびのの平野が俯瞰できるような高さになる中腹に白鳥温泉がある。下湯と上湯があり、2つの入浴施設がある。下湯から入浴した。
木造の山小屋のような外観の建築で、渡り廊下で浴室棟に行く。湯は総計で100mg以下の薄い単純泉である。63.7度の湯が湧出している。水素イオンの分析量は記入されていなかったが、少量含有するのであろう、弱酸性高温泉である。明礬系なのか薄泥色濁り、少金気渋味、少金気臭あり、と観察した。タイルの内湯と岩組の庭園風露天風呂があり床や石は赤褐色に染まっている。簡素な日帰り入浴施設であった。
4 白鳥温泉 上湯共同湯 (再訪)
単純酸性泉 PH 2.9 明礬酸味と金気臭、浴槽赤銅色に染まる。離れの蒸し湯は以前のまま
下湯の少し上側に白鳥温泉上湯がある。以前古い施設のときに訪問したがこのたび再訪してみた。木造の食事処と温泉棟が正面にあり、奥の離れに蒸し風呂の棟が以前のまま建っていた。
建築は新しくなっているが場所は同じである。共同湯のような簡素な小屋で中は真っ暗である。写真も全然撮れなかった。中は強力な暑さで、貴重な天然噴気のサウナである。
また露天風呂に行くと景観が良く、えびの市の町並みや田畑の平野が一望のもとに鳥瞰できる。好天の日で石組の露天風呂は気持ち良かった。
内湯は木枠の四角い浴槽が一つでこちらからも展望が良い。泉質が特殊で水素イオンを1.3mg含有し、単純酸性泉である。PH2.9の温泉で70.5度の高温で湧出している。湯はほぼ透明ながら浴槽は赤銅色に赤く染まり、明礬泉特有の表現をしていた。味覚は明礬酸味、匂いは金気臭であった。個性的な温泉で下湯よりも酸度が強い珍しい泉質である。
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