1木賊温泉 岩の湯共同湯 再訪
硫黄臭のある良い湯が足元湧出 素晴らしい温泉
木賊温泉の川沿いにある、岩の湯共同湯は有名である。木賊温泉の井筒屋のすぐ下流である。上流から見ると川の中に突き出した形で小屋掛けしてあり、洪水があればひとたまりもなく流されてしまうように見える。井筒屋の湯小屋も同じように川に突き出している。
岩風呂共同湯の真上には旅館「湯の上」があり、立派な曲屋の造りで屋根が寺院のような垂木が見えて良い建築である。次に木賊温泉に来た時には泊まりたい宿であった。
岩の湯共同湯は川に突き出してコンクリートで固められた床があり、河岸側にの天然岩が露出していてその底から自噴している温泉である。足元湧出源泉浴槽である。2つの浴槽があり上流側の足元から大量に温泉が湧出し、下の浴槽に流れている。湯量がかなり多いのである。
この湯が絶品であった。透明、たまご味、はっきりとした硫黄臭である。浴槽の底は大きな玉石が敷いてあり、一部コンクリートで固めてあるが、源泉湧出部分は石を置いてあるだけで、底から熱めの湯が湧出している。湯量があるので湯の流れが体感できる。かなりの良い湯でこの旅行一番の高い評価とした。
天然岩の足元湧出温泉は貴重で大切に守ってほしい温泉である。以前は湯の花が多量に舞っていたとのことである。連休のころは川が雪解け水で増水していて激しい流れになっているが、以前夏に訪問したときは、井筒屋の前の川の中から各所に湯が湧出していて、そこに手掘りの浴槽がいくつか作ってあった。川の流れが少ない時ならば、河原のマイ浴槽を造ることができる。なお井筒屋の内湯も足元湧出の温泉でコンクリートで固められた底の一部が穴になっており、そこから源泉が湧出している。
2湯の花温泉 石湯共同湯 3回目
石の下から湧出する温泉 鄙びた湯小屋 掛け流し
木賊温泉から湯の花温泉へのショートカットの峠道はまだ開通していなかった。352号線まで戻り、また湯の花温泉への沢を登ってゆく。昔からの4箇所の共同湯が健在で良い温泉地である。
その中でも浴槽が一つのみで小さな建屋の共同湯は石湯である。美しい渓流に沿った位置で佇まいも日本の原風景のような素朴さである。浴室内部に大きな岩が露出しているので石湯と呼ばれている。小さな共同湯で一つの空間に浴槽が一つの混浴である。
石の下とその右側の2箇所から源泉が湧出し浴槽に流れている。熱い湯であるので少量掛け流しになっている温泉である。分析表の掲示もあり57.1度の単純温泉である。総計784mgで9.8リットルの湧出量である。熱い湯なのでこの湧出量で充分である。
横の川の流れが清冽で美しい。澄んだ水が白い岩の上を滑るように流れている。鄙びた浴舎で以前訪問した時と変っていなく安心した。湯は透明、少たまご味、微々硫黄臭である。湧出したばかりなので、微量の硫黄分を含有しているのが感知出来た。
熱い湯で湧出量9.8リットルでもそのまま源泉から浴槽に流れているので冷めない、天然岩を削った浴槽をコンクリートで固めてあるだけの簡素な浴槽である。浴槽の底も刳り貫いた岩である。たいへん原始的な共同湯であった。
3 湯の花温泉 弘法の湯共同湯 再訪
新しい共同湯 コンクリートの浴槽が一つのみ 掛け流し
弘法の湯は新しい白壁の共同湯になっていた。玄関と脱衣場が白壁の建築で木の壁の湯小屋が浴室である。小さな浴室棟が付いていた。男女別の浴室がある。浴槽はコンクリート造りの10人ほど入れるやや大きめな浴槽が1つのみである。
清滝源泉で60.5度の単純温泉が掛け流しで使われていた。総計575.7mgで毎分31.1リットルの自然湧出である。透明、無味、無臭のきれいな湯で個性は少ない。床、浴槽ともにコンクリートの素朴な共同湯であった。
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