1 湯の花温泉 天神の湯共同湯 再訪
混浴の浴槽一つの小さな共同湯
川を渡る鉄骨の大きな橋のたもとに小さな扇型の湯小屋があり、これが天神の湯共同湯である。非常に小さな共同湯で玄関の靴脱ぎ場が脱衣棚である。玄関を入ると一つの部屋空間があるだけである。
そして四角い浴槽が一つと50センチ角ほどのさらに小さな浴槽が横に付いているだけの共同湯である。中央の浴槽から小さな浴槽に湯が流れる仕組みでヌル湯になっている。透明、無味、無臭のきれいな湯が掛け流しで使われていた。
源泉は弘法の湯と同じ清滝源泉である。窓からは川の流れが見える清々とした風景である。また湯小屋と浴槽の鄙びた風情が良い雰囲気を出しており、たくさんの写真を撮ってしまった。
2 湯の花温泉 湯端の湯共同湯 再訪
平成5年築の共同湯 湯の個性は少ない
湯の花温泉には茅葺きの宿に泊まりたく訪問した。民宿山楽は茅葺きの宿で温泉はないが、曲屋造りの立派な民家で、私はここにしようか湯の上温泉の扇屋にしようか迷ったがここに決めた。
幸運なことにエントランス真上の2階の角部屋になった。窓を開けると重厚な茅葺きの厚さをもった屋根に囲まれている。庭先の桜が満開で美しい、川の流れも眺められ良い部屋である。天井には黒い梁が出ている古い造りである。
1階は食事をする広間で囲炉裏の付いた2間続きであった。白い障子と黒く磨かれた板戸の空間は昔の風情で、まさに茅葺きの宿の良さが出ている。
湯端の湯共同湯は山楽の前の橋を渡ったすぐ近くである。清滝旅館の隣にあり平成5年に改築されたが以前のような簡素な共同湯であった。浴室は男女別になっており、中には珍しいことに地元専用共同湯も付随していた。一般客は違う浴室に入る。
天井の高い梁が露出した造りの湯小屋でコンクリートの浴槽が一つのみの簡素な共同湯であった。湯本の湯源泉で58.6度の単純温泉で総計548.8mgである。毎分13リットルと少ないが自然湧出で嬉しい。透明、無味、微湯の香と記録した。
3 小豆温泉 窓明の湯
49.2度の単純泉 循環
翌日は快晴の良い天気であった。青い空が会津の風光に映えて美しい。桧枝岐近くの小豆温泉に訪問した。以前は古い宿であったが、現在は立派な日帰り温泉センターとなった。雪崩避けのオーバーシェルターの続く道路から、シェルターの切れ目から川を渡ってアプローチする。
三角屋根のエントランス棟の両側に三日月形の建築と扇型の曲線の屋根の建築が建っており、男湯は左側の陽明の湯という広い方であった。8種類の浴槽がある大きな温泉センターで露天風呂も付いている。玄関に入ると天井の高い空間でトップライトから光が入って明るい。
多種類の浴槽があるが最近はこのような施設には何の感動も覚えない。しかし現代建築の凝った造りで施設のきれいさはある。49.2度の単純泉で総計453mgの清澄な湯で大きな施設のため循環、殺菌である。湯は透明、無味、無臭の個性の無いものである。
少量オーバーフローしている浴槽もあったが基本的には循環で湯の新鮮さが分からず残念であった。以前の施設も個性は少なかったが小さな浴室で鄙びて良かった記憶である。大施設で循環、殺菌にしたのははたして正解であったのかは不明である。
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