元のページに戻る
2011/05/12 関東 
那須の野湯2か所+1

1膳棚の湯 野湯 
ガレ場の中にある湯溜まり、濃厚な硫黄泉 ヌル湯 




那須の主峰、茶臼岳の周囲には野湯がいくつかあり、まだ未湯で残っていた。7月の日曜日に八九郎さんに案内されて、本道さんと、山田べにこさんの4人パーティーで軽い山登りに行った。日頃の運動不足でどっと汗が吹き出た。目指すは茶臼岳の裏側になる膳棚の湯にである。
 
スキー場の下部に車を止めて階段が整備された登山道を沢に向かって下ってゆく。20分ほどで牛ヶ首に上る登山道と合流する。ずいぶん下ったので帰りが辛そうだ。そこからは登りとなり、1時間ほどの登りであった。左側に崖が現れるとその下部に硫黄泉で黄色く染まった浴槽が見えた。
 

ガレ場を下って行き入浴した。浴槽部分に27度ほどの濃い硫黄泉が湧出しており、入浴前は透明であるが底に硫黄の沈殿物が大量にあり入浴すると真っ白な湯になった。10メートルほど上部にも源泉がありこちらは34度くらいの温度がある。こちらは硫黄分は少ない単純泉と思われる。

 
パイプがありこちらの浴槽に引かれていたが湧出口部分で外れており、湯が来ていなかったのを接続し、浴槽に流した。少しづつ湯温も上がりややヌル目の温泉になった。下の源泉が強い硫黄泉で黄白濁、硫黄甘味、微酸味、強い硫黄臭あり。と観察した。晴れると尾根の部分が見え美しい景観の野湯であった。


2飯盛温泉 野湯 

小川になっているが浴槽がない。源泉は崖より10カ所以上湧出して滴り落ちている。金気のある単純泉 

膳棚の湯の10分ほど上流にある野湯。温泉は登山道に沿って湧出しているが、浴槽がなく小川となって流れているだけである。上に崖がありそこから湧出して少量の小川になっている。流れの上を裸足になって歩いて行くが、泥沼状になっており、ひざまで泥に埋まる。少し上ったところで意を決して深い泥沼の部分に裸になって入浴した。

 
ほとんど泥田で湯よりも泥のほうが多い、しかし入ってみると泥全体が暖かく妙な体験になった。身体を泥の中に沈める感じで入浴した。出てみると身体全体が泥人形である。この温泉の湧出口はその泥沼の上の崖から湧出している。

 

どの湧出も温泉の水滴がしたたり落ちているだけの少量の温泉である。しかし1本だけ親指ほどの湯の落下があり、その下で手桶に湯を溜めて浴びた。崖は苔で覆われており、幅5メートルほどの部分一面から温泉がしたたっている。温度は36度前後であろう、単純泉だと推測するが透明、茶褐色析出物あり、渋味、少金気臭と観察した。帰りは下りである。50分でスキー場の下の車に到着した。

 

3大丸温泉  大丸ガーデン  

レストハウスの温泉 大丸温泉上部の独自源泉 H2S 26.2mg 

 

山に登って疲れたので、皆さんの意見で大丸温泉のドライブインにソフトクリームを食べに行った。私はそこでビールを発見しソフトクリームを止めてビールにした。汗をかいた後のビールは格別である。そこでおみやげなどを見ているうちに奥に分析表が掲示されているのを発見した。

 

これを見ると総計738mgの単純硫黄泉でCO2が392.4mgとH2Sが26.2mg含有されているではないか。ご主人に聞くと大丸温泉の源泉より上流の沢より独自源泉を引いているとのことである。白濁していると言われ、私は入浴することにした。

 

加水しているが掛け流しで白濁は薄くほぼ透明であった。しかし弱い明礬味があり、弱い硫黄臭であった。26.2mgの硫黄分はほとんど抜けていた。白濁、硫黄臭ともに弱かった。四角い内湯と小さな石貼りの露天風呂があった。

※画像をクリックするとさらに大きな画像がご覧になれます。
この画面に戻る際はブラウザのバックボタンで戻ってください。
元のページに戻る
 このページの先頭へ
Copyright c 2010 Isamu Gunji All Rights Reserved.