1 半出来温泉 登喜和荘 3回目
総計4960mgの土類食塩泉 木の内湯と混浴の露天風呂 樽風呂は健在 掛け流し
翌日は天気であったが、香草温泉は昨日の雨で増水しているであろうと理由を付けて、軟弱にも香草行きの山登りを取りやめ、周囲の温泉めぐりとした。まず長野原と万座鹿沢口の間にある半出来温泉に行く。もう10年以上も昔の著書、「日本全国マル秘湯」に紹介してから久しぶりの訪問である。
木の内湯と離れになった混浴の露天風呂が今も同じく健在であった。42.5度の土類食塩泉(NaCa-Cl)で総計4960mgの温泉である。内湯は木の浴槽にパイプから湯が掛け流しになっている。薄くささにごりで、塩苦味、無臭である。味覚に湯の個性が出ていた。
露天風呂は小さな樽にまず湯を入れそこのオーバーフローが次の樽に入り、そして露天風呂の浴槽に注がれる仕組みで、源泉温度が低いので一つの湯を小さな樽から大きな浴槽に順に流すことによってヌル湯と適温浴槽とに分けて使っている。変らずにひっそりと存在する小さな温泉宿であった。
2 平治温泉 土類重曹泉? 再訪
浴槽であればさらに良い 浴槽はカラ 源泉下の溢れ湯を滝のように打たれる
平治温泉にも再訪した。冬には国道からも見えるが、夏は周囲に草が生えていて見逃し、2度ほど往復してやっと見つけた。湯小屋は以前のまま白い小さな小屋で健在であった。しかし湯がカラであった。残念至極である。
しかし源泉はあるだろうと周囲を探すとやや下ったところに源泉があり、豊富に溢れて小川になって流れていた。これは入浴できないのがさらに残念である。さらに下ると湯が300φほどの塩ビパイプから豪快に落下して打たせ湯のようになっていた。すかさずここで浴びてみた。
透明、少エグ味、少金気臭である。土類重曹泉であろうか?浴槽に入っていると泡付きのある新鮮な湯であるが打たせ湯でも源泉直接の新鮮さである。楽しい体験となった。
3 渋沢温泉 再訪
単純泉 透明、少たまご味、少金気臭 加熱掛け流し
鳥居峠を越えて上田に下る道の途中にある温泉。国道脇にあり、以前オープン直後に入浴しているが、その後何度も通過してしていた。この度久しぶりに訪問してみた。今回の温泉めぐりはほとんどの宿が千円から八百円ほどの入浴料で高くついたがここは300円で安かった。以前の記憶だと泡付きのある褐色の濁り湯であったが、色は透明になり、少たまご味の少金気臭の温泉であった。
御影石の床と天然石の浴槽の内湯が1つのみの簡素な施設であった。外観も改修され黄色い目立つ色になっていた。42.4度の単純泉で炭酸を178mg含有し以前泡が付いたのはこの炭酸であろう。今回は弱く加熱して掛け流ししており、泡付きは見られなかった。ずいぶん普通の湯になってしまっている。やはり温泉は湧出直後の湯が良いと思った。
4 角間温泉 岩屋館 再訪
重曹食塩泉 49度 炭酸含有573mgで湯口より気体として出ている。凄い炭酸臭 炭酸よく残る
角間温泉の湯が良くなったと聞いて訪問してみた。以前はクリアーな炭酸鉄鉱泉であったが、温度のある重曹食塩泉(Na―HCO3、Cl)になり49度の高温になった。鉄分を16mgと炭酸を573mg含有し素晴らしい個性になっていた。
湯は温度が高いために源泉湯口で炭酸が気化しており湯口が湯の中にあるのでボコボコと炭酸が気化しており、刺激的な炭酸の匂いが充満している。湯はオレンジ色に濁り、渋味と塩味があり素晴らしい存在感である。
日帰り入浴では内湯しか入浴できないが、特にお願いして露天風呂も入浴させてもらった。CO2の573は温度の割りに良く残っており炭酸味も良く分かる。匂いが強烈で炭酸刺激臭と鉄分の金気臭が良く匂う。総計6408mgと食塩と重曹も含有量が多く立派な良い温泉であった。
渓谷の中にある宿で頭上に大きな岩壁が覆いかぶさっている。露天風呂は離れになった混浴で庭園風のしつらえである。赤褐色の濁り湯でこちらも源泉から炭酸が噴出している。炭酸刺激臭も多く内湯だと危険な感じである。良い湯になった温泉であった。なおこの岩屋館の奥に同系の泉質の野湯があると聞いたが、ご存知の方はおりますか?
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