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2011/07/24 中部 
けやき平温泉と野湯、祖母谷温泉 

1けやき平温泉  猿飛山荘 
簡素な露天風呂、渓流の眺めあり 祖母谷の引き湯 透明、少たまご味、硫黄臭あり 白い湯の華浮遊 

 

13日の朝は阿曽原温泉小屋を5時発とした。水平歩道までの急な登りを越え、折尾谷、志合谷を過ぎて蜆谷あたりから下りになる。しかし右足が痛みを発して曲がらなくなった。私は左足が弱いので右足にいままでほとんどの負荷を掛けていたのであろう、ついに曲げると強い痛みが出てしまった。しかしけやき平駅の放送も聞こえるほどに近くになっている。こんどは左足にほとんど任せて下ってきた。

 

けやき平の駅に着いたのは9時をすこし過ぎた頃であった。約4時間で帰り着いた。行きの5時間は掛からなかったが辛い行程であった。水平歩道の高度感にも慣れたがそういうときが危険なのであろう。気を抜かずに歩いた。

 

けやき平の周辺には祖母谷に強力な源泉があり祖母谷、名剣、猿飛の3ヶ所の温泉がある。けやき平駅のすぐ近くには祖母谷温泉の引き湯であるが猿飛山荘に温泉がありこの度入浴してみた。渓谷を望む露天風呂でいままでシャンプーがなかったのでここで頭を洗い爽快になる。

 

そして右足を温泉で暖め、冷水で冷やす方法を繰り返すと痛みが引いていった。軽症だったのである。湯
は単純硫黄泉で透明ながら白い湯の華が浮遊している、弱いたまご味で、硫黄臭があった。引き湯ながら80度近い高温なので加水であるが硫黄泉の個性は残存していた。簡素な露天風呂のみの施設で川の流れが俯瞰できる。小さな宿であった。


2祖母谷温泉  渓流の野湯 再訪 
    河原のそちこちに激熱の源泉湧出 流れ落ちるところで川水と混ぜて入浴 単純硫黄泉 透明、少たまご味、焦げ硫黄臭あり 新鮮すぎて硫黄分の個性は少ない。
けやき平から徒歩で40分ほどの奥に祖母谷温泉がある。ここには川沿いに源泉湧出地
獄があり、川水と混ぜて入浴できる。以前行ったときは、広い河原の広範囲に渡って源泉が湧出していた。湧出地点がボッケのようになり川の小さな流れと合わさり各所で入浴できた。

 

しかし今回は川が太く1本になっており、各所から湧いた温泉が熱いまま川に流れ込む形になっていた。84度とのことで熱くて手も入れられない。川と混ざる地点に適度な浴槽風の囲いが出来ており、そこで湯を攪拌しながら入浴した。

 

きれいな湯であるが硫黄分を含有し単純硫黄泉である。しかし新鮮なので一切濁っておらず透明な湯が流れていた。しかし匂いは焦げ硫黄臭がある良いものであった。含むとまったりとしたたまご味も感知できる。湧出地点の石には白い硫黄華が少量付着しており硫黄泉であることがわかる。一番大きな源泉は池のようになっていた。

 

底は硫化鉄の成分があるのか、真っ黒な砂になっている。しかし激熱でただ眺めるだけである。川の脇に湧出する小さな流れでも充分な熱さになる。また足元からも湧出しており、尻を付けていると非常に熱い。また湯の表面は攪拌しないとすぐ激熱になってしまう。上下から温泉の熱が来るので忙しい入浴になった。しかしこの自噴源泉は貴重な天然資源であろう、川の水と半々に入れないと入浴できないが、自然のままの温泉に入浴できて満足である。

 




3祖母谷温泉  祖母谷小屋 再訪 
   コンクリートの内湯 大きなコンクリートの露天風呂 83.1度の単純硫黄泉 透明白湯の花浮遊あり、無味、湯口硫黄臭

 

祖母谷温泉小屋には以前このトロッコ周辺の温泉巡りをしたときに泊まったことがある。けやき平より奥鐘橋を渡り大きく岩がオーバーハングして上部に迫り出している人食い岩を過ぎて歩いてゆく。長めのトンネルを抜けると急な渓谷であった沢は大きく広がり祖母谷と祖父谷の合流地点になる。その対岸に小さな山小屋が見える。40分ほどの歩きである。

 

コンクリートの露天風呂が一つだけの簡素な温泉であったが、今回はコンクリートの小さな内湯と女性用の露天風呂と大きな男性用露天風呂の3箇所の浴槽があった。毎分400リットルの単純硫黄泉で83.1度である。

 

加水掛け流しで使われている。透明、無味、湯口硫黄臭あり、であるが白い湯の華が多量に浮遊してい
る。しかし匂いは少なく硫黄臭はかなり減少しており加水が多いと思われる。

 

しかし川を眺める露天風呂は気持ち良く源泉地獄ではゆっくりと入れないのでここでゆっくり入浴できるのでよしとした。

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