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2012/01/09 関東 
東京、横浜の温泉センター6か所

1 宮前平温泉 湯けむりの庄  
食塩重曹泉 3.8グラム 37.6度 
掛け流し浴槽1ヶ所あり
人工炭酸風呂も源泉利用、つるつるの湯

 

 
宮前平の駅近くの高台に出来た温泉。和風平屋の温泉センターで数多くの同様な施設が出来て廻るのもたいへんである。1500mの掘削で37.6度の食塩重曹泉(Na-HCO3,Cl)が毎分350リットル湧出している。

 

総計は3823mgで重曹分の濃い温泉である。炭酸イオン(CO3)を8.7mg含有しつるつるの湯になっていた。黒褐色、透明度12センチ、塩エグ味、モール臭(循環風呂はわら臭)で源泉掛け流し風呂の匂いが良かった。

 

いわゆる黒湯系で循環の風呂は内湯に1つ露天風呂1つ、壷風呂4つ、寝湯などにあるが人工炭酸泉にも源泉が使われていた。弱いが気泡が付着した。源泉掛け流し浴槽は1つのみありここも多くの温泉センターと同じく1つだけ掛け流し浴槽を造る最近の例と同じである。

 

2 港北温泉 スパガーディッシュ 
食塩泉 10870mg 42.5度
内湯に源泉掛け流し風呂あり
赤褐色濁り 露天風呂は循環

 

 
港北ニュータウンのセンター北近くにある温泉センター。ゲームセンターやショッピングプラザなどが入る、大きなアミューズメントビルの3階、4階にある。1503mの掘削で42.5度の食塩泉が毎分200リットル湧出している。総計10870mgの高張性の温泉である。

 

源泉掛け流しの内湯があるが加熱、殺菌を掛け流ししている。露天風呂は循環であった。湯は赤褐色濁りで透明度50センチ、塩甘味、源泉湯口で臭素臭があった。温度がやや低くなっても非加熱、無殺菌の源泉掛け流しをして欲しかった。

 

3十里木長岳温泉 瀬音の湯 

あきる野市の最も奥、桧原村に入る手前、秋川渓谷に入ったところに出来た日帰り温泉施設。コテージも10室あり朝食のみ付きの宿泊もできる。木造の曲線の平面の瀟洒な建築で渓流に沿って疎林の中に建っている。都内ではあるが市街地の温泉ではなく山の中の温泉で自然に囲まれよい景色である。

 

関東平野から山地に入ると黒湯や褐色の強食塩泉は姿を消しアルカリ性単純泉になる。総計450mgのアルカリ性単純泉でPH10.1と強いアルカリ性である。1500mもの深い掘削であるが、温度は27.2度と低い。

 

大きな内湯と石組の露天風呂があり内湯は加熱掛け流しで、露天風呂は循環である。特記成分はOH 2.1mg HS 0.8mg CO3 67.2mgである。透明、甘味+少たまご味、硫黄臭ありと観察した。内湯は大きな浴槽で2箇所から加熱源泉が入れられている。

 

その湯口は新鮮であるが湯量が少なく浴槽はやや新鮮味に欠けた。しかし源泉は匂いと味覚に個性があり良い源泉に触れることができるので善しとしたい。そしてCO3 67.2mg(28.5%)と多量に含有されつるつる強しの体感になっていた。露天風呂は循環で殺菌臭が分かり残念であった。

 

 

4河辺温泉 梅の湯 
青梅線の河辺駅前にデッキで繋がったビルの5階6階に造られた温泉施設。駅の改札から徒歩100mほどである。大きな百貨店のようなビルの上部に造られ露天風呂が屋上の一部である。5階が受付、食事処、リラクゼーションサロンなどがあり6階が温泉施設である。

 

11種類もの浴槽があるが内湯に源泉オーバーフロー循環の浴槽が1ヶ所、露天風呂に小さな源泉掛け流し浴槽1ヶ所のみで温泉を使っており、その他は白湯である。

 

28.3度のアルカリ性単純泉でPH 9.48の温泉である。総計680mg 28.3度で湧出している。1352mの掘削である。瀬音の湯と同じく深い源泉であるが温度のないアルカリ性の高い単純泉が湧出している。この源泉は素晴らしかった。

 

弱く白濁し、露天風呂のひのき浴槽は源泉掛け流しで薄墨色になっている。色が個性的であった。薄灰色濁り(60センチ)、少甘味、無臭と記録した。内湯は循環併用ながら薄く白濁して個性的である。

 

さらにこの温泉の特記することはつるつるが猛烈に強く「つるつるたいへん強し」である。何度も転倒しそうになった。一部の重曹泉を除き、アルカリ性単純泉の中ではCO3が国内でも屈指の90.1mg(31.9%)と多量に含有されており、強く記憶に残った。

 成分が純重曹系で硼酸イオンも28.6mgと多かった。湧出量は毎分70リットルと少ないが一つだけ掛け流し源泉浴槽を造るという勇断が非常に良い結果となっている。このような温泉センターの造りを見本にしてほしいと思った。

 

5戸越銀座温泉 中の湯  
都内の戸越銀座の商店街に出来た銭湯の温泉。しかし規模が大きくスーパー銭湯と一般の銭湯の中間である。メガ銭湯なる言い方もできる。新築の3階建てで、屋上に露天風呂を造ってある。

 

陽の湯と月の湯に分かれており日替わりで男女を入れ替える。今回は陽の湯が男風呂で内湯が白湯で露天風呂が黒湯温泉であった。月の湯は内湯が黒湯で露天風呂が白湯であるらしい。1階は食事処で2階に内湯がある電気風呂やサウナ、ジェットバスなどの内湯は白湯で、階段を上がり3階の屋上に石貼りの円形露天風呂が黒湯である。

 

総計1102mgの純重曹泉で20.9度の温泉が毎分227リットル湧出している。黒褐色(10センチ)、少苦味、少わら臭であった。カラン自在ではなく加熱源泉を完全循環が残念である。しかし浴感は「つるつるやや強し」で大田区の黒湯などよりつるつる感触が強く好感した。

 

6中延温泉 松の湯 
戸越温泉の近くで課題になっていた隣の中延温泉にも寄った。入母屋の大屋根がお城のような古い銭湯を改修して使われたいた。入口は唐破風がありその上に大きな千鳥破風が乗る銭湯建築の定番である。数少なくなってきているので貴重である。しかしエントランス部分は改修されビル風になっていた。

 

ここはメタ珪酸で規定の温泉で18.6度の総計356mgという軟水のようなきれいな湯であった。透明、無味、無臭。循環、殺菌でまったく温泉だか分からないものであった。電機風呂、ジェット風呂、露天風呂、水風呂全てこの温泉を利用している。この温泉で4521温泉地になった。

 

 

 

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