1越後某温泉 企業専用共同湯
雪の降り積もる新潟に行った。越後湯沢から車で移動し、以前から課題であった某企業温泉に入浴した。ここは特殊な施設で会社の2階に1つの浴室があり無料で開放されている。靴を玄関で脱いで一般の民家の風呂場に行くような施設である。
浴室はガラス張りの内湯なので露天風呂のようである。石貼りの内湯が1つだけあり、男女交代で利用する。63.8度の食塩泉で総計1971mgである。湧出量が毎分1063リットルと分析表に記載されている。大湯量である。熱い湯なので浴槽では掛け流しながら水も入れて冷ましていた。
しかし新鮮な湯で多目の泡付きが見られた。身体の産毛に気泡が良く付着するので、取り去る時につるつる感があり素晴らしい。少し時間が経つと身体が気泡で白くなり泡付き温泉の本領発揮である。色はなく透明であるが、分析表ではHS<0.1ながら微たまご味と微硫黄臭があり良い温泉である。食塩泉のためメインは少塩味である。2グラム弱ながら塩味の感触は結構多い。
また庭先に消雪用にジョウロで湯を流しており、ここが一番硫黄臭がした。ほんの近くの地元民のためにだけあるので、インターネットでの 公開はしないで欲しいとのことで、このまま秘湯として存在してもらいたい温泉である。
2越後温泉 湯元天領
湯元天領は小さな地元専用の共同湯である。20回の回数券を買って名前を書いて管理人に渡す方式である。一般人には利用できないか、3千円の回数券を買うしかない。
小さな湯小屋で男湯は内湯と露天風呂がある。女湯は内湯だけらしい。タイル貼りの内湯とコンクリートの露天風呂でともに掛け流しである。分析表を見ると毎分61リットルである。しかし全量掛け流しされているのであろう。浴槽から溢れる湯が渦をなして排水されていた。
42.3度でも全量掛け流しが良いのか、まったくヌルくなく、適温である。素晴らしい使い方であった。総計1103mgの食塩泉で鉄分のために浴槽は真っ茶色に染まっている。透明ささ濁り、エグ塩味、香ばしい金気臭で成分以上の存在感のある湯であった。ここも新鮮な湯のためにわずかながら泡付きがあり良い温泉である。鉄分は0.8mgながら濁りが出ており加工していない源泉は良いものである。
3島新田温泉 金城の里
六日町の手前に温泉施設が出来たので行ってみた。大きなゴミ焼却施設の隣にあり、その廃熱を使った温泉かなあと思ったが、立派な天然温泉で39.5度のアルカリ性単純温泉であった。総計262mgの清澄な湯で毎分354リットルも湧出している。平屋の新しい小さな温泉センターである。
加温掛け流しで良い使い方である。透明、微たまご味、無臭で弱いつるつるもあった。御影石の縁にタイルの浴槽で内湯が一つのみである。簡素な施設であった。ここも湯口付近にじっとしていると少しながら泡付きがあり。今回の新潟温泉めぐりは最初から3連続泡付きの温泉で良かった。
4六日町温泉 龍言
立派な民家を移築して豪壮な門構えの高級宿の龍言に久しぶりに訪問した。質実剛健な民家の造りで、黒く塗られた和風木造旅館である。エントランスは天井の高い吹き抜け空間になっている。
隣に待ち合いロビーのような一室がありその襖に墨書された字が雰囲気が良い。広い敷地に枝葉状に平屋の客室が並ぶ離れのような造りの建築群である。客室も広く立派な旅館である。広い庭は大きな池があり、半分は凍っていた。
浴室は大きな岩組み露天風呂と内湯の2ヶ所があり湯が豪快に入れられている。しかし循環されており、残念であった。47.6度のアルカリ性単純温泉で総計843mgのものであった。透明、無味、無臭でわずかな殺菌臭が感知できた。改修されているのか、以前来た時より新しく感じた。
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