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2012/02/12 関東 
千葉県の温泉センター7か所

千葉県の温泉センター7ヶ所 

1柏温泉 天然温泉極楽湯柏店 

 強食塩泉 総計18980mg  循環 薄い黄色の湯 循環ながら微臭素臭あり

千葉県に点在する温泉センターを廻った。柏市には以前入浴した温泉もある。16号線に沿ったところにある湯の華である。近くに極楽湯が出来たので、このたび訪問した。和風2階建ての温泉センターである。

 

総計18980mgの強食塩泉が湧出している。泉温41.4度である。内湯に四角いタイル貼りのヌル湯浴槽、露天風呂に適温の岩組み風呂と熱湯のひのき風呂42.7度がある。3ヶ所とも加温、循環、殺菌であった。岩組み露天風呂は大きく造られ風情も良い。

 

毎分304リットルの湧出量があるので一つでも掛け流し浴槽を造ってほしい温泉である。鉄分3.9mgもあるので掛け流しであれば赤く濁ると思われる。しかし微黄色透明、塩味、微臭素臭+塩素殺菌臭と観察した。

 

2手賀沼温泉 満天の湯 

 食塩泉 総計11872mg 露天風呂は4ヵ所掛け流し

 オリーブ色に濁る 香ばしい香りあり 

 

柏市のはずれの手賀沼のほとりに出来た温泉センター白壁に瓦屋根の城郭風の造りである。背景に手賀沼が見える立地である。

 

この温泉は良かった。総計19625mgの強食塩泉で41.5度である。内湯の一つは循環であるが、露天風呂は4ヵ所が掛け流しである。

 

石組露天風呂と3連壷風呂、熱湯浴槽、寝転び湯がすべて掛け流しで使われていた。掛け流し量も多く、床に湯が溢れて流れている。壷風呂も入浴した分だけ溢れるのは掛け流しの良いところである。

 

オリーブ色とも言える緑褐色に濁り、塩味、香ばしい香りが湯口では放散されている。湯面からは金気臭がした。鉄分は3.5mgであるが掛け流しのためにかなり鉄の個性が感じられる。湧出量も毎分600リットルと多く良い温泉であった。4ヶ所もの浴槽で掛け流しに出来たのは下水道料金の関係もあるのだろうが、豪勢なことである。同じ柏市の施設ながら良い使い方であった。

 

3船橋温泉 湯楽の里船橋店 

 強食塩泉 総計31540mg オレンジ色の奇麗な湯 掛け流し浴槽あり

 循環浴槽に流れる

 

湯楽の里のチェーン店は温泉があれば掛け流し浴槽を造ってあり、良い温泉センターである。この船橋店は石と和風壁の凝った外観の温泉施設である。

 

ここの湯は個性的であった。色がかなり赤く有馬温泉のような、オレンジジュースのような色になっていた。また強い塩味で濃い湯である。数々の浴槽があるが温泉の浴槽は露天風呂の一つだけである。円形の浴槽の中央を区切り片側が掛け流し浴槽でもう一つが循環加熱浴槽になっている。

 

掛け流し浴槽は赤褐色(オレンジ色)(7センチ)強塩味、アンモニア臭+金気臭である。総計31540mgの強食塩泉で34度を少し加熱して掛け流しにしている。湧出量は毎分314リットルと多量である。掛け流しの湯は横の循環浴槽に溢れるようになっている。循環浴槽からはオーバーフローが多く床に流れ去っていた。

 

循環浴槽は色が薄くなっており緑色濁りである。赤い鉄分は循環で濾過されてしまう。温泉浴槽を一つに限ることは良い趣向である。掛け流しの新鮮な湯を堪能できた。その他は白湯であるが、人工炭酸泉の浴槽もあり泡付きが多く楽しかった。人工炭酸泉は温泉基準の遊離炭酸を1000mg以上含むと明記されており味覚もしっかりとした炭酸味であった。

 

4都賀温泉 みどりの湯都賀店 

 強食塩泉 総計33760mg 赤褐色濁り 少アンモニア臭 

 掛け流し浴槽1つ 

 

都賀と四街道の間にある温泉センター若草色の外壁の和風温泉センターである。平屋の割とこじんまりとした温泉センターである。

 

個性的な湯で色がコーラのような赤褐色である。モール泉のような色であった。濃い強食塩泉で総計33760mgの成分含有量である。この温泉施設は露天風呂に掛け流し浴槽が一つありそこからオーバーフローする湯が岩風呂に流れ循環加熱されている。

 

内湯にもひのき風呂があり循環で使われている。ほかに壷風呂が2つ温泉が使われているが循環である。しかし掛け流し浴槽が一つあり新鮮な湯に入浴出来て良い温泉である。

 

一段高くなったところに四角い石貼りの浴槽がありこれが「鷹狩りの湯」と称し源泉掛け流し浴槽である。ここから溢れた湯が大きな岩風呂に流れる。29.8度の泉温のため加熱掛け流しである。赤褐色濁り(25センチ)、濃い塩味、少アンモニア臭と観察した。色が個性的な食塩泉であった。

 

5市原温泉 湯楽の里市原店  

 強食塩泉 総計21400mg 茶濁色 透明度20センチ 

 掛け流し浴槽1つあり 

 

市原の郊外に出来た日帰り温泉センター。和風木造の造りで瀟洒である。一部2階建てであるが、ほとんどが1階平屋で、エントランスからは植え込みの美しい中庭があり美しい。小屋裏の梁が露出している民家風の造りで風情も良い。

 

この湯は総計21400mgの強食塩泉で29度の温泉である。毎分318リットルの湧出量である。ここも湯楽の里船橋店と同じく露天風呂の1ヶ所のみが温泉利用である。 

使い方も同じで、円形の浴槽が2つに仕切られており、片側が掛け流し浴槽で、もう一つが循環加熱である。湯の色は茶褐色濁り(20センチ)で満天の湯と似ているが緑色が薄い。またこの湯は重曹分も含むのと総計が20グラム強なので塩甘味であった。

 

湯口は香ばしい香りがあり新鮮な湯の感触があった。弱いつるつるの感触もあった。ほかの温泉浴槽は、循環であるが壷風呂が3つある。その他の数多くの浴槽は白湯で利用されている。岩盤浴も併設されている。

 

6房総温泉さとの湯  房総健康センター和楽の郷 

 健康ランドの大きな施設 純重曹泉 総計1754mg 

 黒湯 透明度7センチ つるつるの湯 循環 

 

市原市から長柄町に入ったところの道路沿いにある温泉健康ランド。千葉県の温泉と言えば黒湯である。今日の温泉巡りで初めて黒湯に遭遇した。総計1754mgの純重曹泉ながら腐植質48mgとモール成分を多量に含み真っ黒な色の温泉である。東京の銭湯などとも同系の泉質である。

 

泉温は18.9度の温泉でCO3を23.4mg含む純重曹泉なのでつるつるの感触がやや強めであった。大きな健康ランドの施設で1500円以上の入浴料金である。平成19年12月に掘削して温泉になった。黒褐色(7センチ)、少エグ味、無臭と記録した。

 

数多くの浴槽があるが、内湯の1ケ所と露天風呂のみで温泉が使われている。冷泉のために循環加熱であったのが残念である。今日の温泉巡りは掛け流しが多く。最初の極楽湯柏店とここのみが循環でほか5ケ所はすべて掛け流しであった。最近の温泉センターは確実に進歩している。

 

7市原温泉 市原天然温泉江戸遊  

 食塩泉 総計11565mg 黒湯の食塩泉 掛け流し浴槽3ヶ所あり

 臭素臭あり つるつるやや強し 黒赤褐色 透明度30センチ 

 

市原でも海岸沿いの工業地帯の近くにある温泉センター。産業道路として広い車線の16号線から少し陸側に入ったところにある。黄土色の壁に赤い線の入ったカラフルな建築である。

 

総計11565mgの等調性の食塩泉で33.2度の源泉である。毎分479リットル湧出している。ここの湯は黒湯の食塩泉である。モール泉の濃いもので黒赤褐色(30センチ)で塩甘味のスープのようなおいしい温泉である。匂いは臭素臭であった。

 

露天風呂がすべて掛け流しで良い。大きな浴槽が3ヶ所に分けられ「さざんかの湯」が主浴槽で、となりに浅い「寝ころび湯」があり、さらに隣にヌル湯の「くつろぎ湯」がある。3ケ所とも繋がっているのですべて掛け流し浴槽である。溢れた湯が床に流れていた。壷風呂も2ヶ所ありこれも掛け流しである。

 

内湯は循環であった。湯の色が濃いモール泉のような黒湯でありながら、もう一つの個性はつるつるが強く本日最高のつるつる度で「つるつるやや強し」と記録した。掛け流しの新鮮さとつるつる感触で高い評価とした。

 

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