赤倉温泉と源泉登山
1赤倉温泉 滝の湯露天風呂 (再訪)
大岩組の露天風呂 51.1度 毎分3400リットル 分析表に硫黄分は無いが感知出来る
温泉ソムリエの会で講演会をした時の温泉行きです。
赤倉温泉は北地獄谷に湧出する源泉を引いて出来た温泉地で、湯量豊富な源泉は毎分3400リットルとなっている。51.1度のCaNaMg-SO4HCO3泉で総計1352mgのものである。
温泉街の上にある共同湯のような露天風呂が滝の湯で以前も訪問したが湯の記憶は少なく、白い湯の華が浮遊していたことを思い出す。今回も薄い湯の花が沈殿していた。
透明白湯の華浮遊、苦味+弱いたまご味、少硫黄臭と観察した。分析表にはHSもH2Sも記入されていないが硫黄臭を感知することが出来る。苦味を持った硫酸塩泉で赤倉の温泉はみなこの源泉を利用している。
2赤倉温泉 ホテルタケダ (温泉地再訪)
小さなコンクリートの浴槽1つ S2O3 0.4mg 弱い掛け流し
洋風の外観の温泉宿、3階建ての白い外壁である。しかし部屋は和室である。地下に浴室があり赤倉源泉が弱く掛け流しにされている。コンクリートの簡素な浴槽で内湯1つのみである。こちらの分析表にはS2O3が0.4mg含有されていた。透明、苦味、少硫黄臭と観察した。
3 称明滝の湯
滝壺に湧く、30.~35度 薄白濁 滝の横からも湧出
翌日は赤倉温泉の源泉地帯に行き野湯を楽しもうと燕温泉から登山道を登った。妙高山の登山道を1時間ほど登ったところにある野湯である。急な坂道を息を弾ませて登った先に大きな滝が見えてくる。光明滝と言い、その横を登ってゆく。さらに奥にさらに大きな称明の滝があり、その滝壺に源泉が湧出している。
滝壺自体の右端が白濁しており、足を入れると生暖かい、30度前後の温度であろう。しかし滝の水しぶきが多く湯も尻を浸けるほどの深さで入浴には程遠いが、滝壺のその地点から湧出している源泉で貴重である。
早速入浴した。また滝壷の右側の垂直な斜面からも暖かい湯が流れておりこちらは入浴する場所が無い、そのため子供プールに溜めて入浴した。薄白濁、少甘味、硫黄臭の源泉で赤倉に送られている源泉よりも硫黄臭が多い。リトマス紙によると中性であった。
4 称明滝下の源泉
48度 子供プールで入浴 炭酸味 少硫黄臭あり
称明の滝と光明の滝の間に源泉ホースが出ており、48度の源泉が流されていた。これは良い入浴ができると思い、子供プールに溜めて入浴した。温度も適温になり浴槽では43度くらいの温度になり快適である。
酸味があり酸性かなと思いリトマス紙で計ると中性であった。炭酸の味覚であろう。薄白濁、炭酸味、少硫黄臭と観察した。
光明の滝上で、称明の滝の全景がバックに入り素晴らしい入浴となった。野湯の楽しさは源泉ごとに入浴できることである。この湯が無ければ、滝下のヌル湯のみであったが適温の湯に入浴出来て良かった。
5 赤倉源泉の湯
硫黄分多し、硫黄甘苦味強し、岩組の露天風呂 温泉ソムリエの方々と入浴した。
赤倉温泉は毎分3400リットルと豊富な湯量であるがこの源泉は1ヵ所ではなく、光明の滝下に各所の源泉地帯があり、それを集めたものだそうだ。登山道の両側の各所にブルーシートで覆われた源泉が各所にありそれが赤倉に行く源泉とのことである。その1ヶ所からホースで岩組の露天風呂に引いてもらった。
細いビニールホースなので時間がかかり、称明の滝付近の源泉で入浴して戻ってきたがまだ半分以下しか溜まっていなかった。硫黄分が多い透明な湯で、硫黄甘苦味強し、少硫黄臭であった。味覚に個性が強い源泉であった。硫黄分の多いまったりとした味であった。湯は新鮮なために透明で匂いも少なかった。
6 燕温泉 黄金の湯露天風呂(再訪)
白濁、たまご味、少酸味、焦げ硫黄臭あり
黄金の湯は妙高山の登山道の始まりにある岩組の露天風呂で男女別に造られている。燕温泉は硫黄臭が多い白濁した源泉で個性的である。白濁、少酸味+たまご味、焦げ硫黄臭ありとはっきりした硫黄泉であった。
温度もやや熱めの43度ほどで浴槽の縁の岩から流されている。透明度30センチほどの白濁で白い湯の華が浮遊しているといった湯である。
7 燕温泉 河原の湯露天風呂(再訪)
白濁、たまご味強し、少硫黄臭 3本の源泉を入れている、ヌル湯
燕温泉街から沢沿いに少し行った渓流にある露天風呂。小川の横に真っ白に白濁した浴槽があり視覚的に存在感が大きい。白濁が強い硫黄泉で素晴らしい源泉である。
透明度は10センチ以下である。ゴムホースで3本の源泉を入れておりややヌル目の温泉である。たまご味も最強である。硫黄臭は少ない。
しかし身体に染み込んだ硫黄臭は翌日でも抜けずに残っていた。硫黄分は推測だが30mgほどあるだろう?浴槽の縁から溢れる湯の量は多く、立派な掛け流しである。
この画面に戻る際はブラウザのバックボタンで戻ってください。 元のページに戻る