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2012/06/10 近畿 関西 
城崎温泉ほか各地の温泉

1 東山温泉 メイプルプラザ

波賀町の高台に道路で登ってゆく、タイトなコーナーの連続である。山の台地にオートキャンプ場やコテージ村などのあるフォレストステーション波賀という施設の中にある温泉。シルバーの屋根に曲線の平面計画の現代建築で打ち放しコンクリートの建築である。



11.6度の単純弱放射能泉で19.8マッヘで規定されている。総計52mgと純水に近い含有物のないきれいな温泉である。透明、無味、無臭の循環で放射能泉でなければまったくの白湯である。



2 波賀温泉 楓香荘

波賀町の日本の滝100選に選ばれた原不動滝の近くにある温泉。国民宿舎のような建築。楓香荘の中にある。内湯1つのみの簡素な施設である。



分析表が2種類あったがほぼ同じで12.2度の弱放射能泉である総計99.3mgで8.46マッヘというもの。透明、無味、無臭で個性はないが、よわいすべすべがあった。加水、加温、循環、殺菌で残念であった。



3 若杉高原温泉 SPA HOUSE

宍粟市から養父市に向けて山を下る途中にある温泉。若杉峠にあるスキー場に敷設された温泉。小さな木造の民家のようなペンション風建築。



総計1910mgの石膏泉で透明、少苦味、無臭である。循環が残念。四角いタイル貼り内湯浴槽と石組の露天風呂の2つである。源泉の温度が不明であるが20度台とのこと。



4 養父温泉 但馬楽座 (再訪)

山陰に向かう国道9号線まで北上した。9号線に沿った道の駅にある温泉施設。過去に訪問したことがあるが、すでにそうとう昔で記憶からすっかり消えていた。大きな温泉施設で3階建ての宿泊施設も付いている。温泉は地下にあり、大きな内湯1つのみである。循環である。



25度の食塩重曹泉(Na―HCO3、Cl)で1127mgの透明、少甘味、無臭であった。ややつるつるが感じられた。この周辺では但東シルク温泉がつるつるの湯だった記憶であるがこちらは弱いものであった。



5 とがやま温泉 天女の湯

八鹿町にある日帰り温泉センター 木造の三角屋根のエントランスが瀟洒であるが鉄骨造であろう。2階の展望の湯が男湯になっていた。四角い大きな内湯と同じく大きな露天風呂があった。透明、甘味、無臭の味覚が個性的な湯である。



28.2度の加温、殺菌、循環が残念である。分析表をみると素晴らしい源泉である。総計8880mgの含炭酸―NaMg-Cl,HCO3というものであった。炭酸の含有量が1110mgで立派な炭酸泉であるが加温循環でまったく残っていない。



Na 1680mg Mg 531mg Cl 2350mg HCO3 2880mgと多量の含有量を示し源泉は素晴らしいであろう。しかし湯の個性としてつるつるの浴感があり好感した。



6 城崎温泉 三木屋 (温泉地再訪)

豊岡市の市街地のビジネスホテルに泊まり、翌日は城崎温泉に再訪した。豊岡のビジネスホテルでは1階の居酒屋で食事をしたが当たりであった。「海鮮問屋夢まる」と言う店であるズワイガニとはたはたの焼き魚で焼酎を飲み、雑炊で締めた。次回も来たいと思った。

                                 さとの湯

城崎温泉は駅前のさとの湯が建て替えられ、地蔵湯、一の湯、御所の湯など4ヶ所が新しく変わっていた。そうとう久しぶりである。15年ぶりくらいかもしれない。さとの湯は玄関前に立派な門構えの温泉で唐寺風の新建築であった。

               かえるの足湯

たいへんな費用を掛けたのが分かる。かえるの口から湯が出ている足湯がかわいらしかった。地蔵湯も四角いコンクリートの格子と大きな灯篭があり立派に変っていた。



地蔵湯

一の湯はだいたい同じ外観ながら改装されており入口が中央に変わっていた。



一の湯

御所の湯は素晴らしい寺院のような重厚で繊細な外観になっていた。道路に沿って門構えがあり回廊がある。その奥は池を挟んで御所の湯の建築である。繊細な細い格子で覆われており屋根の垂木も寺院のように連なっている。大きな変化である。



御所湯

温泉地の上から下まで車を走らせ良い宿を探す。やはり予想通り、西村屋の重厚な木造建築の外観が光っていた。



西村屋


西村屋

ほかにゆとう屋の文化財的な外観や三木屋の木造3階の古び方がよかった。ほかには赤石屋、おけ屋、小林屋、まつや、まんだら屋も木造3階だと思われる。次はどこに泊まっても良いだろう。



鴻の湯



まんだら湯

三木屋に入浴した。道路に沿って木造3階の建物が建ち裏手に庭園のある風情のある宿である。奥には2階建ての客室が離れのように並んでいる。浴室は小さなもので石貼りタイル風呂である。城崎は集中管理源泉で27.28.29.30号泉の4本の混合である。



総計4130mgの土類食塩泉(NaCa-Cl)で59.1度の源泉である。この宿はしっかりとした成分通りの濃さを持った湯でオーバーフロー循環である。透明、塩苦味、少湯の香があり混合泉でもなかなかよかった。



7 城崎温泉 ゆとう屋

西村屋は連休のお客で混雑しており、入浴は出来なかったが老舗のゆとう屋に入浴した。木造3階建ての玄関棟に離れの2階建ての客室棟が付いた宿である。



門構えもあり立派である。玄関前には貴賓室があり唐破風の立派な玄関も別にある。立派なしつらえで西村屋と並び城崎屈指の宿であろう。



男湯はやや大きな内湯で加水されており源泉の濃さがなかった。女湯もご案内いただいたがこちらは城崎本来の濃さであった。



8 円山川温泉  掛け流し、匂いが良い

城崎から広く海のような川幅となった円山川に沿って下ると国道沿いにある温泉。鉄筋コンクリートの4階建ての大きなホテルのような建築で風情はない。しかし湯が素晴らしい。源泉掛け流しで加熱していないのが好い。



緑色白濁不透明で、強い塩苦味、香ばしいかつおぶし臭多し、と観察した。43.1度の源泉を掛け流しにしており露天風呂は外にあるのと大きいのでヌル湯、内湯は適温になっている。



総計16100mgの塩化土類泉(CaNa-Cl)泉で毎分512リットルと素晴らしいスペックである。新鮮な湯でどんどん溢れているのが好い。

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