1草津温泉 草津館
草津温泉の湯畑に面して位置している老舗旅館。白旗の湯の裏にある。小さな木造3階建ての宿で外観は白い壁で新しい造りで山本館や益成屋のように凝ってはいない。湯畑を眺める部屋でよかった。
この宿は草津の代表的源泉の白旗の湯と敷地内に湧出する若の湯源泉の2つを持っている。1階の玄関を入るとロビーの先に中庭がありその直下で若の湯源泉が湧出しているのが見える。
そのまま浴室に流れ込み新鮮そのものである。浴室は2つの浴槽があり白濁しているのが白旗源泉の浴槽で透明なのが若の湯源泉である。透明、酸味、硫黄臭ありの草津一般の湯であった。泉質としては酸性含硫黄食塩明礬泉(H、S、Al-SO4、Cl)である。小さな良い宿で次回からここにも泊まりたいと思った。
2六合温泉 バーデ六合
尻焼温泉の引き湯で高台に建っている。医療施設と一緒になった温泉。プールもある。近代的なコンクリートの施設で1階に内湯の浴槽がひとつのみである。掛け流しで利用されている。
源泉は56度の食塩芒硝石膏泉(CaNa-SO4.Cl)で総計は1490mgである。清澄な湯で透明、無味、無臭である。プールも源泉掛け流しとのことである。
3京塚温泉 喜久とうふ店の露天風呂
変り種の温泉で近くのとうふ店で料金を支払い鍵を借りるという方式の温泉。浴槽は離れてあり、車で川に沿って下ってゆく。男女別の露天風呂があり、仮設プレハブの内湯もあるがこちらは地元専用である。内湯の風情がよかった。
湯はCaNaーSO4,Cl泉で源泉は花敷温泉となっている。湯量豊富でドバドバに掛け流しされている。湯は透明、少エグ味微たまご味、少硫黄臭あり(香ばしい匂い)である。
露天風呂は大きな浴槽が一つで、前面に崖があり絶景の位置である。変り種の温泉としても、泉質も良いしなかなか良い温泉であった。
4湯の平温泉 松泉閣
湯の平温泉は以前、数回訪問して最初の単行本の丸秘湯112選にも載せた温泉である。以前は珍しい正苦味泉であったがこの度分析表をみるとNaCa-SO4、CL泉(食塩石膏芒硝泉)であった。
71.2度の温泉で露天風呂の脇に今でも源泉が健在で湯気が出ていた。ここは川の対岸に車を止め歩いてアプローチする。途中に川を吊り橋で渡る。青い川がいつ来ても美しい。この度は川の半分が凍りつき白くなっていた。内湯は奇麗な新築のタイル風呂で弱く掛け流しになっている。
透明、少苦味、油臭とゴム臭の混ざったような香りであった。ここは源泉近くの川沿いにも温泉の湧出があると言うことで探したら、川の一部黒くなっているところが温泉が湧出していた。早速石をどけて尻浴が出来るほどに掘って入浴した。
しかし熱い湯が湧出して尻はかなり熱い、川の水を入れて適温にするが、足元湧出の源泉は尻が強烈に熱くなる。面白い体験であった。湯は完全に鉱泥で黒く濁っていた。湯の油臭も多く存在感のあるものであった。
露天風呂は男風呂に1つ、女湯に2つの浴槽があり湯量豊富に掛け流しされており、油臭がはっきりとわかり良い温泉であった。
5林温泉 かたくりの湯共同湯
川原湯の近くにダム開発の代償で掘られた温泉が4ヵ所ある。どれも木造の共同湯の造りでポリバスが同じ造りである。この林温泉は中でも泉質が良く、濃厚な土類食塩泉でNaCa-Clである。総計3160mgであるが味と匂いが強く存在感は大きい。
透明、塩エグ味、油臭多し、である。掛け流しであるが源泉が熱いのでパイプで一部垂れ流して、一部を浴槽に入れている。分析表に拠るとHSが0.93mg入っているが油臭はするが硫黄臭は感じられなかった。簡素な共同湯の造りでポリバスが一つのシンプルな温泉である。
6川原畑温泉 岩陰の湯共同湯
林温泉と同じく共同湯の造りにポリバスの温泉でやはり源泉が熱いのでパイプで半分以上垂れ流して一部を使っている。
芒硝石膏泉(CaNa-SO4)で総計1190mgの清澄な湯で個性は少ない、透明、少石膏味、無臭であった。林温泉より新しく以前私が訪問した時は、黒いゴムホースで源泉だけ流れていた。この度は共同湯が出来ていた。
7横壁温泉 白岩の湯共同湯
横壁温泉は以前訪問したが、この度場所が変わり新規に建て直されていた。地元専用化になっており、施錠であった。しかしちょうどおばあちゃんが来たので見学させていただいた。
切妻の湯小屋で左右に男女別になっている、浴槽はポリバスである。NaCa―Cl,SO4で透明、無味、無臭の個性は少なかった。
8四万温泉 積善館 山荘泊
四万の積善館は国指定の文化財になっていて、元禄風呂、渡りの橋、本館、山荘などが指定されている。今回は再度、山荘に宿泊してゆっくりと積善の湯を楽しもうと思った。
山荘では一人だったので鬱金の3の部屋で小さいながら角部屋風になっており凝った障子の造りもあった。四万はこの新湯地区では食塩泉でNaCa-Cl,SO4泉となっており含芒硝石膏食塩泉となっている。
奥の日向見では硫酸塩泉である。元禄の湯がやはり素晴らしい、御影石の5つの浴槽に2つの蒸し風呂がある。足元から湯を入れ続ける掛け流しである。
温い場合はカランをひねると熱い湯が出てくる仕組みである。総計2110mgの源泉で73.2度と62.9度の分析表があった。山荘には家族湯が2つありそれぞれ2つの浴槽の付いた小さな浴室であった。
山荘の外観の写真を撮りに四万グランドホテルの階段から望遠で撮った。木々に覆われていてなかなか良い写真が撮れない。部屋はお客が退出してから各室を見学したが、それぞれに障子の絵や幾何学模様の意匠が違い楽しめた。湯は透明、微塩味、石膏臭のもので仄かな個性はある湯であった。
9日向見温泉 中生館
四万温泉に足元湧出源泉浴槽があるというので行ってみた。それは日向見の一番奥にある中生館の川沿い露天風呂で岩の割れ目から熱い湯が少量、湧出していた。
冬季間は温いので夏に主に使われている。しかし足元湧出なので36度ほどであるが湯が溜まっていた。NaCa-SO4泉の48.2度で総計1130mgの清澄な湯である。透明、少エグ味、湯の香ありと成分総量は少ないがそれなりに存在感はある。
足元湧出の浴槽は川のすぐ横にあり、宿の露天風呂から階段を下り、橋を渡ってゆく。浴槽の半分くらいしか湯が溜まっていなく温度も低かったが足元湧出温泉という貴重な浴槽で夏に再訪したい。
10某温泉 源泉湧出地
上信越自動車道のさるICの近くににある某温泉という鉱泉宿がある。以前入浴したことがあるが、その源泉井戸に入浴できるとあって行ってみた。
以前入浴したのは内湯で加水していたが、総計は5.7グラムの食塩泉である。源泉は透明、塩味たまご味、少硫黄臭であった。HS2~3mgであろうと推測した。
含硫黄食塩泉であろう。温度はなんと6度でそこに冬のさなかに入浴するので足が冷えてしびれる。洞窟のような源泉池で腰までの深さがある。そこにかがんで入浴した。
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