青森の温泉めぐり2
1 七百温泉 (再訪) 80
お城風の外観の温泉銭湯。アルカリ性単純温泉の38.5度が掛け流しで使われている。そのためヌル湯になっており好感した。PH8.9でややつるつるはある。
総計413mgと薄いが透明薄褐色、無味、無臭である。小さな浴槽は弱く加熱されており、ヌル湯の大浴槽に掛け流しになっている。
2 六戸宝温泉 80
六戸の街中にある鄙びた銭湯。モザイクタイルの古い浴槽に45度の食塩泉が掛け流しで使われている。6グラム程度の食塩泉と推測した。
温泉地質誌に後田温泉という名で掲載されている。調べてみると45.8度の食塩泉で総計4760mgであった。2つの浴槽で熱い湯と適温の浴槽であった。透明、塩味、無臭で掛け流しで使われている。鄙びた銭湯で雰囲気は良い。
3 三沢温泉 三沢保養センター 80
三沢市街にはたくさんの温泉銭湯があるが行っていない温泉の一つであったところ。古びた銭湯で43.2度の単純温泉が掛け流しで使われている。
透明、無味、無臭ながらつるつるがやや強しで気持ちが良い。三沢はこの他の銭湯もつるつるが多かった記憶である。この温泉には普通では入れない貸切浴槽がある。
見学したがコンクリートの小さな浴槽で伊豆の河内温泉金谷旅館の一銭湯のような質素なものであった。
4 仏沢温泉 東龍館 宿泊 90
今回の青森行きを決定させた温泉。皆さんの評価が良いので楽しみにしていた。泡付きのヌル湯でべっこう色の弱いモール泉であった。
ひばの浴槽に掛け流しされており感激した。べっこう色、甘味、モール臭で総計252mgと薄いが温泉の存在感はたいへん多い。良い湯である。
CO3(炭酸イオン)が25.5mgで陰イオンの51.2%を占めているので単純温泉ながら炭酸イオン系である。ここは長時間入浴ができる。私は2時間くらい入浴していた。
泡に包まれ極楽の境地になる温泉である。長時間入浴になるので日帰りはやっていないのであろう。宿泊者のみに許された贅沢であろう。
5 蔦温泉 (再訪) 90
青森から大湯に行くのに大御所の蔦温泉に寄ってみた。日帰り時間は9時からで早くに着いてしまい、少々待ち時間があった。
まず泉響の湯から行った。46.9度のNa-SO4,HCO3,Clで総計1446mgという清澄な温泉であった。天井の高い浴室の足元湧出源泉で木の板の間から湧出し、横の格子に流れている。
透明、少苦味、無臭の湯であった。以前は新しかった浴室も古くなり風格が出てきた。男女別に2ヵ所にある。底は浅く湧出量も少な目である。ここの温泉の白眉は久安の湯であろう。こちらは一つの浴槽で混浴である。
湯量も多く横の板の間に掛け流しされている湯量が多く感動的である。1センチほどの厚さでザーザーと溢れている。ここでトドになる人が多いのである。平成16年の分析表では44.6度のNa、Ca-SO4,HCO3,Clで総計1264mgである。
古い造りの浴室で木も黒くなっているがこちらの温泉の湧出量が多く足元湧出の湯の流れも体験できる素晴らしい浴槽であった。
6 大湯温泉 荒瀬の湯共同湯 足元自噴 85
十和田湖に向かい奥入瀬渓谷を遡り、十和田湖の周囲を抜けて秋田県の大湯温泉に再訪した。この温泉にある足元湧出の荒瀬共同湯が目的である。
半地下になったような低い造りで足元湧出がわかる。浴槽は底に石が敷き詰められているが、それらの隙間から湧出している。熱い湯で不本意ながら加水した。
53.8度の食塩泉で総計1310mgである。きわめて清澄な単純温泉に近いものであった。自噴の浴槽の横にも源泉桝があり透明、弱たまご味、少塩味、無臭であった。洗い場は十和田石の床である。
7 大湯温泉 温泉付きアパート白山荘 80
荒瀬共同湯の近くに温泉付きアパートという施設があり訪問した。古い浴槽が一つの施設で硫黄分がやや多めに入っており、透明、たまご味、無臭であった。
鄙びたコンクリートの浴槽で55.5度の食塩泉でHS0.5mgの含有量であった。ホースより掛け流しになっており温度は適温であった。
8 相乗温泉 羽州路の宿あいのり (再訪)90
相乗温泉が改築され木造平屋の瀟洒な宿となった。ここの赤湯が強力な記憶になっており再訪した。やはり赤湯は素晴らしく43.4度の食塩泉で総計10300mgである。
しかし炭酸(CO2)を723mg含有し炭酸泉の感触を良く残している。透明ながら時間が経つと赤くなる。味覚は複雑で塩味、炭酸味、鉄渋味が混ざって感じられる。
匂いも同じく炭酸刺激臭、金気臭、硫黄臭となっていた。素晴らしい源泉で掛け流しで利用されている。流れ去る先がずっと赤くなっているのが印象的である。
小さな浴槽なので新鮮な湯でその使い方が良いのである。体感清涼感もあり1000mgには満たないながらも立派な炭酸含有泉であると思った。もう1本は単純泉で透明、無味、無臭で掛け流しである。
9 新屋温泉 (再訪)95
青森を代表する硫黄泉と言ったらこの新屋温泉をはずせないであろう。ほかには白濁した三内温泉などもあるが、この新屋温泉は美しい緑色である。
つるつるの湯で身体に泡付きも多い。温泉好きの心をくすぐる良さを全て持っていると言えそうだ。さらに匂いが独特の弱い油臭である。硫黄臭も混ざっていて不思議な匂いである。
味覚はたまご味であった。硫黄分は以前より弱くなったような気がするが、この度はほどほどで良い。昭和59年の分析表ではS2O3 70.1mg H2S 14.7mgである。つるつるの原因はCO3の30mgとメタ珪酸の163mgであろう。
温泉の多い弘前周辺でこの1本だけ特別なのが不思議である。温泉とは地中から湧出する不思議なものである。41.6度のS-Na-SO4、Cl(含硫黄食塩芒硝泉)である。総計1132mgとほとんど単純硫黄泉に近いが前記の硫黄分とCO3などの配合が非常に良いのであろう。
感動的な温泉である。古びた建築に中央に掛け流しの浴槽が一つというシンプルな温泉ながらこのまま素晴らしさを保ってほしいと思う温泉である。
10 三千石温泉 85(この後、廃業しました)
今まで行かなかった課題の温泉の一つである。モルタルの鄙びた銭湯が三千石温泉であった。浴室内はタイル絵の付いた普通の銭湯であるが適度な食塩泉が掛け流しになっていた。
ジェットバスになっており本来の源泉の良さを確かめられないのが残念であるが、開店直後に行くとジェットが掛かっていないことがあり、そのときが最上らしい、今回はジェットバスになっており深く源泉を見極めることができなかったが、薄緑色濁り、塩エグ味、無臭と観察した。
分析表がなかったので推測であるが5から6グラムの食塩泉と思われる。掛け流しの多い使い方で溢れているのが良い。ジェットのためかは分からないが、泡付きがあり、身体は泡に包まれた。ジェットバスを止めてほしいと思う温泉であった。
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