1辰頭温泉
九州温泉道が始まり88ヶ所の温泉を廻ると泉人となれるという企画である。企画委員長として賞状には私の名前が書いてある。
そのオープニングセレモニーとして26日に別府を出発した、その日は参加できず翌日の熊本の辰頭温泉から参加した。
ここの湯は総計2745mgの食塩重曹泉(Na-HCO3,Cl)で43.8度である。源泉のまま加工せずに掛け流ししているため極めて新鮮な湯が浴槽に入れられている。内湯は気泡に拠って白濁しており、祖谷温泉のようである。
H2Sが0.2mg含有されており匂いも良い。新鮮な香ばしい匂いに、透明泡による白濁、エグ味、少硫黄臭ありと観察した。内湯は激しい泡付きで身体がすぐ真っ白になる。露天風呂でも少々弱いながら泡付きがあった。
気泡に拠る擬似つるつる感があり、身体をこすると気泡が立ち昇りつるっとする感触がある。すばらしい温泉の一つである。
2不二の湯
以前はコンクリート工場の中にある鄙びた湯小屋であったが、綺麗な施設に改築されていた。40.8度の食塩重曹泉で総計2242mgの温泉である。
透明、少薬味、無臭の湯が掛け流しされている。以前は泡付きもあったが今回は感知できなかった。
改札のような入口で100円入れるとひとり入れる仕組みになっているのは以前のままであった。
3山鹿温泉 桜町温泉
山鹿温泉は湯量豊富で掛け流しが多く良い温泉地である。その中で鄙びた建築の共同湯がこの桜町温泉である。
木造の平屋でオレンジ色の屋根である。3段階の湯温に分かれた浴槽になっており、源泉直と少加熱、加熱の3つであった。
山鹿の湯、特有のつるつるの湯で透明、無味、無臭ながら感触に特徴のある湯である。
4二日市温泉 博多湯
博多湯は改築されていた。以前の柱はそのままに内装を綺麗にしてあった。1階の浴槽は掛け流しの3メートル角ほどのものが1つになった。
以前の一人用の小さな浴槽が3つあったタイル風呂が懐かしい。今回は岩風呂になった。43.8度の単純温泉で硫黄分の含有は無いが味覚と匂いに硫黄分が表れている。浴室のドアを開けると硫黄臭がはっきりとわかった。
源泉は多量に掛け流しされていて満足である。味覚もたまご味があった。この湯もつるつる感があり。山鹿と似ている。改修して残念なことが多い中、ここは掛け流しも多くよかった。
5寺浦温泉 (現在 廃業後)
佐賀県には純重曹泉のつるつる湯が多くここもその一つである。湾に面した岬の先端にあるホテルでこの地で湧出する温泉ながら塩分は含まず純重曹泉(Na-HCO3)である。総計1020mgで28.2度である。今回はここに宿泊した。料理も良く廃業が残念である。
Naが277mgで98.4%を占めHCO3が618mgで78.4%、CO3が37.9mgで9.8%と重曹分は陰イオンでは88.2%と純粋なものである。
そのためつるつるが強く現れている。源泉を少量掛け流しして加熱源泉もカラン自在になっている加熱掛け流し方式である。透明、無味、無臭ながら温泉から出た後はさっぱりとして重曹泉の本領発揮であった。
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