山陰の温泉
1 湯の川温泉 松園 再訪 建築点75
2泊3日で山陰の温泉に行った 。再訪と新規の野湯があり、充実した3日間であった。
まず出雲空港から間近の湯の川温泉「松園」に行った。以前訪問したことがあり、再訪となった。湯は50.2度のNaCa―SO4、Cl(土類食塩芒硝泉)である。総計1560㎎の清澄な温泉であった。
透明、少石膏味、無臭の湯で掛け流しの内湯が一つである。ややつるつるの感触があり、日本三大美人湯にランクインしている。
特記することは、庭に大きな茅葺の宿泊棟が建っており高床式で平屋ながら2階の部屋のようであった。造りは原始的で縄文時代のような造りであった。
しかし畳敷きの良い部屋でスイートルームとしているのであろう。広い部屋であった。またもう一つ小さ目な登呂遺跡のような部屋ももう一つあった。こちらはベットの部屋であった。
2 出雲駅前温泉 らんぷの湯 80
久しぶりに山陰に来たので、新規に出来た、このランプの湯が未湯であった。良いといううわさがあり楽しみにしていた。
出雲駅前にある温泉センターで大きな内湯と露天風呂は一人用の小浴槽が3か所、源泉非加熱の浴槽が一つあった。27.2度の源泉浴槽は水風呂であったが加熱浴槽と違い色も薄く匂いも良かった。
総計4260㎎のFe-CaNa-Cl(含鉄土類塩化物泉)で鉄分を23.7㎎含有し加熱浴槽は赤く濁っている。源泉浴槽は緑色である。弱い塩エグ味で金気臭である。内湯、露天風呂ともに掛け流しで良かった。鉄分のためかキシキシの感触の湯であった。
3 出雲某温泉 温泉スタンド 80
普通の道路際にある温泉スタンド。しかしこの温泉は後ろにコンクリートの桝があり栓をすれば湯を溜められて入浴することができる。
7084㎎のNa-SO4,Cl泉(食塩芒硝泉)で59.8度である。透明、塩苦味、無臭で私の最初の推測ではNaCa-Cl 10グラムと推測していたが芒硝泉であったとは驚きである。
スタンドから出る湯が熱く冷ましても46度以上ある。忍耐の入浴となった。なんと芒硝泉でも濃いのはつるつるするのか?つるつるの感触がある。なかなか良い湯であった。
4 立久恵峡温泉 御所覧場 再訪 70
以前、それもかなり昔に訪問したことがある温泉。清澄な食塩泉だった記憶だがその通りの透明、塩味、無臭のきれいな湯であった。立久恵峡という景勝地にあり、露天風呂から対岸の岩峰群が見える。
景観は良いのだが湯は循環であった。
5 小田温泉 はたご小田温泉 再訪 70
他の人に運転を任せると睡魔が襲ってきて、うつらうつらしているうちに小田温泉に着いた。ここも再訪である。20.3度の規定泉でメタホウ酸、メタケイ酸にて規定の温泉である。総計970㎎なのでもう少しで塩類泉に入れるところである。
メタケイ酸75㎎ メタホウ酸7.3㎎である。この温泉は風雅な趣でご主人が絵付けしたタイルの貼ってある浴槽で、絵が描かれている。
ここで昼食としてうなぎ重を食したが天然ウナギは固くて腰があり私の味覚には合わなかった。湯は特に個性はなく透明、無味、無臭である。
6 某廃業温泉 垂れ流し 再訪 70
以前訪問したが、このたびは廃業しており、以前からあった玄関前の湧出源泉にポリバスを置き入浴した。透明、無味、無臭で実測22.5度なので放射能泉ではないかと推測する。
しかし今回の小屋原温泉での郡司勇ファンクラブオフ会の温泉マニアたちはみな温泉と確信して嬉々として入浴するのであった。
私も過去に宿の浴室で入浴しているが今回の携帯用コンテナバスで源泉直で喜んで入浴した。
7 某温泉 垂れ流し木製桝野湯 75
この温泉は古い地図に温泉マークが乗っていたところで私も過去に近くを捜索した温泉であった。しかし過去の湯治場は廃業し、建屋もなくまったくわからずに玉砕した温泉であった。
今回は詳しい人が下調べして、草地の斜面に湧出地があってそこになんと源泉槽まであった。
鉄分の多い水で茶褐色濁り、エグ味、金気臭、の温泉が毎分50リットルほど湧出していた。含鉄重層泉と思われた。25度には至っていない。竹藪の斜面にある四角い浴槽に入浴した。
8 某個人宅温泉 コンクリート桝 70
ここはヒットであった。温泉名もわからず、寺の名前だけわかる温泉で、寺の近くを彷徨して温泉らしきものを発見するという難行である。
しかし6人ほどの嗅覚できれいな別荘建築の前で、ここがくさいと聞き込みに入った。すると庭先に源泉がありこの別荘が温泉であることが分かった。
室内の浴槽には湯は張っていないが、庭先のコンクリート桝には源泉が流れている。みなこちらに入りたくて、入念に話を温泉への熱情に持って行く。
話し始めて10分くらいでこの源泉コンクリート桝に入浴OKが出た。分析表もあり総計241.1㎎の単純温泉で温度は17.6度である。何で規定なのかは書いていない。規定外だと思われる。
しかし透明、金気味、少金気臭であった源泉は、長年の堆積による鉄分で人が入浴するとまっ茶色に濁った。含鉄泉であろうと推測した。温泉名の看板も出てきてここが某温泉であったことがわかった。このお宅が温泉であることを突き止めたのは奇跡的であった。女性の参加者も湯あみ着で入浴していた。
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