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2013/01/04 中国 
山陰の温泉 野湯・秘湯2

1 温泉津温泉 某旅館  洞窟風呂(薬師湯源泉)  90-

温泉津温泉は10年ぶりくらいであろうか?久しぶりである。元湯の赤い塩苦味で炭酸味のある源泉を思い出す。しかしかなり熱いのである。薬師湯の源泉のほうが少しヌルい。小浜温泉もきれいに改修されていた。



さて元湯と薬師湯の間にある、温泉地の中心とも言ってよい場所にあるのが某旅館である。ここは薬師湯源泉を引いており、一つだが内湯がある。これが文化財もので素晴らしい。手掘りの洞窟なのである。



温泉津温泉特有の析出物が床に付き風格が出ている。うろこのような析出物で覆われ何枚も写真を撮った。7グラムほどの食塩泉で炭酸を含み味覚にははっきりと炭酸味が感知できる。鉄分もあり赤い湯である。



2階建ての小さな湯治宿である。



しかしすばらしい宿で、浴槽は90点クラスである。良い宿にめぐりあった 。食事の量が大変多く、料理が次々と出てくる。1万円以下でこの料理はすごいと思った。まず鯛の尾頭付きの丸焼きが付き、つぎつぎと料理が出て私はご飯を食べるまでもなく料理の途中で満腹になった。



2      温泉津温泉 薬師湯  再訪  80

翌日の朝に薬師湯に訪問した。曲線の外装の共同湯で白く塗られ洋風である。隣にある洋館は立派な造りで、ここの資料館および休憩所になっている。



外観は洋風で富士屋ホテルの旧館のようであった。内部も古いままであるがきれいに掃除されていてツヤツヤと光っている。さて温泉は8.5グラムの食塩泉で炭酸も含有しており、透明、炭酸塩味、無臭と観察した。




中央に円形の浴槽がある以前から変わらずのもので析出物で浴槽がドレープのようになっている。相当の長い歴史であろう。隣の白い洋館と合わせて国内でも珍しい共同湯である。



3      湯の原温泉 某個人宅  再訪  85

この温泉は何回も行っている。この地域に行くと必ず寄るのである。しかしばあちゃんはすでに居らず。無人の家になっている。正面の特別養護老人ホームの管理となっており、ここに断って入室させていただいた。



以前のまま玄関先の源泉が溜まっている浴槽があり、ポンプで隣のポリバスに汲み上げる方式である。源泉の湯溜りに入浴した。濃厚な泥が堆積しており泥湯になっていた。



32度ほどの源泉である。赤褐色析出物多し、炭酸塩味、無臭である。10グラムほどの含炭酸食塩泉であろう。ここは庭先の小山から自噴しているのでこの状況は続くであろうが、だんだんと朽ち果てて行くのであろう。



しかし特養で改修して源泉を引かれでもしたらまた一大事である。このままが一番良いのである。

 

4     某温泉 ケーシング浴槽足元湧出野湯   80

某温泉の道路沿いにケーシングが突っ立っており、炭酸の強力な湧出とともに源泉が涌いている。湯面は炭酸の湧出で沸騰状態である。



ここは炭酸が強く食塩は弱い、純な炭酸泉であろう。このケーシングは高さ2メートルほどで、下に台を置いてそれを足掛かりにして入浴する。



入浴すると足は底につかないので途中の配管に足を乗せて入浴した。冷たい鉱泉で20度ほどであろう。



炭酸泉の強烈な清涼感が体中にしびれ温泉とは修行であると痛感させられる温泉であった。コンクリートのケーシング管(ヒューム管)は茶色に染まり、鱗のような析出物が一面に付いている。

炭酸の味覚が強く、炭酸分1500㎎以上だと推測した。なお垂れ流されている源泉は携帯コンテナバスに入れてこちらでも入浴できるようにした。

 

5      某廃業温泉 五右衛門風呂  再訪  75

以前、廃業前に訪問した温泉。その時は男女別の内湯で玉石を積み上げた浴槽であった。特に個性はなく、この地域特有の炭酸分が感知できなかった。



今回源泉槽からホーローの五右衛門風呂に源泉を水中ポンプで入れ、薪を焚いて入浴した。微褐色、少エグ味、無臭で規定外であろうが宿のおばあちゃんは薬湯と言っていた。



おそらく鉄分の入った鉱泉であろう。珍しく炭酸分が入っていない。宿の前に川が流れているが川底から至る所で温泉が湧出し、気泡が出ている。



私は入らなかったが同行者はみな川の中で入浴していた。薪で沸かす浴舎の風情が絶品でこれ以上の鄙びはないであろうと思える小屋である。湯が沸くと透明であった湯はやや薄茶色になった。やはり鉄分があるのだろう。再訪であるが貴重な体験ができた。



 

6      某温泉 源泉浴槽及び地元専用浴舎   85

この温泉は地元専用の湯小屋があり、鍵を借りてから入浴する。事前に許可を取っていた。鍵を借りに行っている時間に湯小屋の上に源泉浴槽があることを発見し、蓋を開けてみると白褐色(ヤクルト色)の色で、少炭酸味+塩味の源泉があった。



みなここで入浴した。湯は炭酸を充分に含み体感清涼感が強かった。



炭酸の味覚はそれほど多くないが、入浴してみると局部が沁みて不思議な温泉であった。匂いは少ない。湯小屋の浴槽は家庭用ポリバスが1つである。



加熱ボイラーが付いており加熱して入浴した。源泉掛け流しで加熱して入浴した。この湯小屋も風情があり鄙びていて良い雰囲気である。



中は浴槽1つと畳の休憩室であった。湯は加熱すると赤褐色に変わり鉄分が含有されているのがわかる。体感清涼感もなくなっていた。炭酸量は下津井温泉の半分以下で700㎎くらいと推測した。しかし塩味があるので含鉄食塩泉であろう。



 

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