1軽井沢三笠ホテル温泉 4726温泉地
軽井沢の別荘地奥にある源泉。ポリパイプから流れ出ている。30度ほどの単純硫黄泉で透明+薄黄色、たまご味、硫黄臭ありである。
桶で浴びた。H2S 15~20㎎と推測される。案内していただいた斎藤氏のペットボトルでは白濁したそうである。なかなかの硫黄含有量であろう。浴槽に入れ加熱すれば白濁するであろう。
2御所平温泉 かくれの湯 4727温泉地
小さな日帰り温泉施設で、山の中にあり秘湯と言えるであろう。48.6度の食塩重層泉(Na-HCO3,Cl)で総計3720㎎である。
木製の内湯浴槽と岩組の露天風呂がある。CO2が503㎎と多く含有されており、炭酸泉の痕跡もある。温度が高いので源泉口で炭酸は抜けてしまうのであろう。
内湯、露天風呂ともに湯はフレッシュでささ濁り、エグ味+炭酸痕跡、香ばしい匂いであった。露天風呂は野趣に富んだ造りで、内湯も風雅である。毎分220リットルの湧出量で良い温泉であった。
3香草温泉 4728温泉地
香草温泉は長年の課題で、「一湯入魂温泉」に常布滝下温泉を載せた時に行こうとしたのだった。
その時は20メートルの温泉直下の滝が凍結していて、周囲も登る壁に氷が付いていたので単独行なので断念した温泉であった。この度、みな再訪の仲間たちと一緒に行くことができた。
草津スキー場の下から林道に入り、川沿いに遡上して行く。すぐ終点で、そこからは歩きである。登り約2時間である。
ゆるい勾配の山道を1時間ほど行くと沢に出る。ここが香草温泉の沢である。驚くことに冷たい澄んだ水は強酸性ですでに草津の湯より濃い酸性を示している。
その川に沿って、沢登りである。最初は緩い勾配で石を伝って登ってゆくが、だんだんと高度を稼ぐと小さな滝が連続してきて1.2メートルの段差が出てくる。滑って落ちれば怪我をするくらいの沢になってきた。
だんだん傾斜が強くなってきたところで前回断念した大滝が現れた。20~25メートルの滝で左側は垂直の崖で、右側を巻いてゆく。
適度に足掛かりのある崖を3点確保で登ってゆく。先行した同行者がロープを垂らしてくれた。その先は熊笹の中を50メートルほど進むと滝上に出た。
ここからが香草温泉湧出地帯である。傾斜は強く、上の湯と下の湯がある。真ん中がNo4源泉であろう。岩に大きく4と書かれている。その下に3か所あるのであろうが、2か所は発見できた。
浅い温めの湯溜りと岩が白く染まった壁からの湧出である。No4は湯量があるが熱くて入浴不能である。そのまま川に流れている。浴槽はない。その上に3か所の源泉があった5.6.7であろうか?こちらは適温で緑色の強酸性泉特有の岩がある浴槽と、砂地にある緑白濁した源泉が良かった。湯は強烈な酸性泉で国内では蔵王や玉川の強酸性泉があるがさらに濃いであろう。
塚原の薬用鉱泉のH(水素イオン)80㎎というPH1.1のものも舐めたことがあるがそれに匹敵している。硫黄島の東温泉よりもさらに濃い。肌が溶けてつるつるになり、さらに沁みる。この温泉が玉川の塩酸系でなく硫酸系では全国最強の酸性泉ではなかろうかと思った。
4入道沢温泉 4729温泉地
香草の手前の沢に温泉が湧出していた。道なき斜面を沢に下ってゆくと大きな川であるが、右側に分岐している沢は小さなもので、赤い水が流れ込んでいる。その分岐に温泉があった。
赤色の析出物の丘がありその上から湯が涌いていた。28度~30度の源泉で赤褐色、エグ味+少塩味、金気臭であった。重層食塩泉か食塩重層泉であろう。
鉄分も20mg以上含有していると思われる。沢の両側に湧出地点があり左側は析出物丘、右側が湯溜りであった。析出物丘の入浴は泥の中に体を埋める感じで全身が泥人形のようになった。
神流川温泉 湯郷白寿
埼玉県と群馬県の県境の埼玉寄りの温泉。赤褐色の強食塩泉で薄めて湯口で計測したという分析表では31.49グラムの強食塩泉で炭酸分も443.6㎎の含有である。
このたび講演会ということで訪問した。源泉を直接みせていただいた。源泉では40グラムくらいの食塩泉で炭酸味も濃いので1000㎎は優に超しているであろう。源泉の再分析を期待したい。
小さ目な日帰り温泉施設で大きな内湯と露天風呂がある。内湯はこの半分でも良いであろう。小さくても良いので源泉浴槽を造ってもらいたい。湯は20度台で熱交換で加熱して掛け流しにしている。
炭酸を含むのでカルシウムと反応して析出物を造るのであろう。露天風呂の床はうろこ状態である。内湯や露天風呂の浴槽も縁は析出物で凝り固まっている。
小野川温泉 小町の湯
小野川温泉の小さな温泉街は川の左側にあり、川を渡って右側にある野趣に富んでいる露天風呂。無人で料金箱に200円入れて入浴する。
小野川温泉の源泉を掛け流しで使っており、特に濃くて熱い4号源泉をそのまま使っているので、尼湯の4,5号混合よりも硫黄臭があり、味覚も塩味が強く小野川一番の良い湯であった。
なによりも匂いが良い。かなりの硫黄臭でHS1.7 H2S 2.5の4.2㎎とは思えないほどに硫黄臭がした。塩味も5.7グラムにしては良い味でだしの効いたスープのようであった。
岩組の露天風呂か中央に1か所のみの簡素な施設である。ほかに混合していない4号泉のみの施設は高砂屋、梅屋とここのみである。良い湯であった。
小野川温泉 尼湯
今回小野川温泉と白布温泉はテレビ東京の「大人の極上ゆるり旅」という昼間に放送している旅番組の取材で訪問した。
尼湯は小野川温泉の総湯と言ってもよい、中心広場にある共同湯。80度の源泉と温い源泉を混合して入浴可能にしているがまだ45度ほどでかなり熱い。
小さな入母屋造りの建築に小さな唐破風の付いたかわいらしい建築で尼湯という名にふさわしい。小さな四角いタイル浴槽一つの共同湯である。
白布温泉 西屋
3軒並んでいた茅葺きの宿で火事で焼け残った唯一の宿。1300㎎の含硫黄石膏泉で透明、せっこう味、硫黄臭である。熱い源泉の時に加水されているのが白布温泉の残念なところで、源泉はさらに硫黄臭がするであろう。
しかしやや熱めに加水してそれを熱い浴槽に入れ、打たせ湯はさらに加水して掛け流している。厚い切石の浴槽は昔ながらのもので東屋にもあった。
豪快に掛け流され洪水のように溢れて行く。宿は茅葺の部分は使われておらず右側に並んだ木造2階建て部分で全20室である。格子を使った建具で繊細な内装である。
新高湯 吾妻屋
記憶にないくらい昔に来た温泉。根っこ浴槽のみ記憶にある。急坂でバイクの荷物が落ちそうになったのも記憶にある。
いくつかある浴槽群は宿の前面にあり、木を刳り貫いた貸切風呂は薄白濁の単純硫黄泉 玄関下の沢沿いに滝見風呂がある。
下に根っこ風呂と木の刳り貫き風呂がある。さらに下に混浴の大きな露天岩風呂がある。女性用の風呂もあった。湯は単純硫黄泉で透明白湯の華浮遊、無味、微硫黄臭であった。
白布温泉 東屋
白布の火事で新築になった温泉宿。現在は打たせ湯のある昔ながらの浴室と露天風呂がある。含硫黄石膏泉で加水しているが白い湯の華が底に沈殿し、掻き回すとたまごスープのようになる泉質である。
小野川温泉 河鹿荘
小野川では奥にあり、大き目な旅館である。2か所に浴室があり、楕円形の内湯とZ型の露天風呂のある浴室に入浴した。塩味の硫黄臭のする小野川特有の良い湯であった。
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